皆さんは、室内熱中症という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?熱中症と聞くと、多くの方が暑い日に屋外で過ごしている人が発症するもので、エアコンなどで温度管理がなされている室内にいる人はその危険性が低いと考えてしまいがちです。しかし、年々猛暑化が進む日本では、家の中で熱中症を発症する方が年々増加しており、社会問題ともなっているのです。

実際に消防庁が公表しているデータを確認してみても、2023年7月24日~30日までの全国の熱中症による救急搬送人員は11,765人だったそうですが、その発生場所は住居が42.6%、公衆(屋内)が8.3%を占めており、その半分以上は屋内で発生した熱中症だったのです。一般的には、熱中症のリスクは低いと考えられがちな室内ですが、実はいくつかの条件を満たしていれば熱中症のリスクは急激に高くなるのです。

そこでこの記事では、熱中症を発症する要因や、その対策などについて解説したいと思います。また、記事内では、家の中でどのような場所、どのようなシーンで室内熱中症の危険があるのか、また熱中症予防を考えた家づくりのポイントについても解説します。猛暑化が進む日本では、家を建てる際に熱中症対策の視点を持つことで、家族の安全を守ることができるようになるはずです。

参照:消防庁「全国の熱中症による救急搬送状況

熱中症の基礎知識

それではまず、熱中症の基礎知識について解説します。一口に熱中症と言っても、その症状には段階が存在します。熱中症は、まず初期症状と呼ばれる軽度の熱中症を発症し、適切な対処をしなかった場合に、中度⇒重度と言った感じに重症化していきます。熱中症が重症化した場合、人の命にかかわる重篤な症状にまで発展しますので、熱中症の初期症状がどのような物かをおさえておき、適切な対処ができるようにしておくことが大切です。

熱中症の発症要素について

熱中症とは、気温や湿度が高い環境下にいることで、人が持つ体温調整の機能が上手く働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態を指しています。一般的に、気温が高い日に発症しやすいと考えられていますが、熱中症の発症要素は、大きく分けて以下の3つがあります。

  • 環境
    強い日差しを受けている、気温や湿度が高い、風通しが悪い
  • 体調
    脱水気味、高齢者や乳幼児などの免疫が低い人、基礎疾患のある人、睡眠不足や疲労が溜まっているなどの体調不良
  • 行動・状況
    長時間の屋外作業、適切な水分が補給できない、激しい運動、暑さに慣れていない

熱中症は、上記のうちどれか一つの要素を満たしただけでも、発症してしまうことがあります。特に注意したいのは、梅雨明け時期で、梅雨が明けて急激に気温が高くなるこの時期は、暑さに身体が慣れていないことで、熱中症を発症しやすくなります。

それでは、熱中症とは、どのような症状が出るのでしょうか?その辺りも以下でご紹介します。

熱中症の症状について

それでは、熱中症とは、どのような症状が出るのかについてもご紹介します。上述したように、熱中症は、初期症状である「軽度」の熱中症の症状が現れた時、適切な対処をすることで、それ以上症状が悪化するのを防ぐことができます。しかし、適切な対処ができなかった場合には、中度⇒重度とどんどん症状が悪化し、最悪の場合、人命にかかわる重大な問題に発展する恐れがあるのです。ここでは、「軽度・中度・重度」それぞれの症状についてご紹介しておきますので、出来るだけ軽度の状態で対処ができるようにしましょう。

■軽度の熱中症の場合
まずは軽度の熱中症で見られる症状からです。以下のような症状が出た場合、いわゆる熱中症の初期症状と考えられますので、それ以上悪化しないように適切な対処を行いましょう。

  • めまいや立ちくらみ
  • 汗がふきでる、まったく汗をかかないなど、いつも違う汗のかき方になる
  • 手足に「こむら返り」が起こる、筋肉がピクピクと痙攣する
  • 皮膚に触れると暑い、吐き気がする

上記のような症状が自覚できる場合、軽度の熱中症になっていると考えられます。熱中症は、初期症状が出た段階で、適切な対処を行うことで、回復に向かうことができます。上で紹介したような症状が一つでも自覚できる場合、涼しい場所に移動し、首や脇・足の付け根などを保冷剤などで冷やす、水分と塩分(スポーツドリンク等)を補給するなどの対処を行いましょう。

■中度の熱中症の場合
熱中症は、初期症状が出た段階で適切な対処を行わなかった場合、急激に悪化していく場合があるので注意しましょう。以下のような症状が出た場合、中度の熱中症に移行していると考えられます。

  • 集中力や判断力の低下など、意識の異常が生じ始める
  • 頭痛や吐き気、嘔吐、だるさ、脱力、寒気などの症状が現れる(脱水状態がひどいため)

■重度の熱中症の場合
熱中症がさらに悪化すると、以下のような症状が現れます。このような状況になると、命に係わる問題ですので、すぐに医療機関を受診してください。

  • 体温が40度ほどに上昇しするなど、熱が異常に高くなる
  • 呼びかけに対しておかしな言動をとるなど、意識の異常が目立つ
  • 体がひきつけを起こしたように、ガクガクと震える
  • まっすぐ歩けない
  • 水分補給ができない(水が飲み込めない)

上記のような症状が出ている場合、非常に危険な状況と言わざるを得ません。このような場合、応急処置で状況が改善する可能性は非常に低いので、すぐに救急車などを呼び、医療機関を受診してください。

なお、熱中症の初期症状が現れた時の応急処置に関しては、以下のサイトの方法などを参考にしてみると良いでしょう。

参照:熱中症の応急処置について

家の中で熱中症になる理由とは?

ここまでの解説で、熱中症を発症する理由や、熱中症の危険性は理解していただけたと思います。熱中症は、気温や湿度だけでなく、その人の体調や行動など、さまざまな要因で発症してしまうものなのです。

一般的には、真夏の炎天下に、屋外で運動をしている、何らかの作業をしているなんて場合に熱中症の危険性が高くなると考えられています。しかし、猛暑化が進む現在では、室内にいるのにもかかわらず、熱中症になってしまう人が増えているのです。

それでは、家の中で熱中症を発症する、いわゆる室内熱中症は何が原因となっているのでしょうか?

室内熱中症の発生原因

室内熱中症が発生する原因は、主に以下の2つが考えられます。

■室内の温度や湿度が適切でない
熱中症は、気温や湿度が高いなどの環境条件が要因となります。一般的に、室温が28℃以上になると、熱中症の発症リスクが高くなるとされています。また、室内熱中症で見落とされがちなのが、湿度を適切な状態で保つというポイントです。上で紹介したように、熱中症の発症要因では、湿度の高さも大きな要因となっていて、室内の湿度が70%で熱中症警戒レベル、71%以上になると厳重警戒レベルになるとされています。

つまり、室内熱中症を発症してしまうのは、家の中の温度や湿度をきちんと管理しておらず、先ほどご紹介した条件を超えてしまっているのが原因となっている場合が多いです。特に、高齢者の方などは、暑さを感じにくくなっている、エアコンの風を嫌うといった理由で、真夏でも自然風で過ごしているケースが少なくありません。そしてこのような場合に、室内熱中症を発症してしまうのです。室内熱中症を防ぐためには、エアコンなどを利用して、気温を28℃以下、湿度を50~60%程度に保つようにしましょう。

■適切な水分塩分の補給ができていない
熱中症予防では、小まめな水分補給を心がけるようにと言われていますよね。実際に、夏になると、テレビ番組で盛んに水分補給の注意喚起がなされています。そのため、外出する際には、水筒などを持参し、小まめに水分を補給しているという人は多いと思います。しかし、そういった方でも、室内にいる時には、水分や塩分の補給が不十分になってしまうケースがあるのです。

例えば、暑い屋外から涼しい屋内に戻った時に、体温が下がりますので、のどの渇きを感じにくくなります。しかし、屋外にいる時に、汗として水分や塩分は失われていますので、しっかりと水分補給をしなけれレばいけません。暑い場所から涼しい場所に移動した際には、この水分補給を怠る方がいて、その場で熱中症の症状は出なくても、数時間後や翌日になって症状が出る…なんてこともあるのです。
こういったことを防ぐには、のどの渇きを感じていない場合でも、小まめに水分の補給を心がけるようにしましょう。

室内熱中症は、上記のような事が要因となり発症します。特に、以下のような環境は、熱中症が起きやすいので注意しましょう。

  • エアコンなどを適切に使っていない
  • 火を使うキッチンなど、空調が効きにくい部屋
  • 風通しが悪くて、湿度が高くなりやすい部屋(トイレなどの狭い空間)
  • 直射日光が遮れていない部屋

室内熱中症が発生しやすいシーンとは

それでは、室内熱中症が発生しやすいシーンもご紹介します。一般的に、屋内であれば熱中症の心配はないと考えている方が多いのですが、家の中は少しの不注意で室内熱中症を発症してしまうリスクがあります。

特に、以下のようなシーンは熱中症のリスクが高くなりますので注意しましょう。

キッチンで調理する時

家の中でも、キッチンは熱中症の危険性が高いです。調理をする際には、火を使用しますし、お湯を沸かすことで水蒸気が発生します。つまり、冷房を使っていても、高温多湿になりやすい環境なのです。

調理中の熱中症を予防するためには、エアコンだけでなく換気扇を使用してきちんと湿気を排出する、電子レンジなどを利用することで、直火を使用する機会を減らすなどが有効です。この他にも、タオルなどに保冷材を包んで、首にあてておくといった対処も有効です。

入浴する時

浴室は、高湿状態になりますので、熱中症の危険性が高くなります。特に、お風呂に長い時間いる人は、脱水症状から熱中症に発展するケースがあるため、注意しましょう。入浴による熱中症を防止するためには、入浴前後にしっかりと水分補給をするという対策が有効です。また、しっかりと換気をする、お湯が熱くなりすぎないようにするという点も重要です。

なお、気温が高くなると、湯船につからずにシャワーだけでお風呂を済ませるという方が増えます。しかし、熱中症対策を考えた時には、湯船にしっかりと浸かって、体を暑さに慣れさせるということも大切です。特に、梅雨明け時期は、暑さになれていないことを理由に、屋外で熱中症になる方が増えますので、入浴で暑さになれるという対策が非常におすすめです。

テレワークの時

コロナ禍以降、テレワークなど、在宅で仕事をする人が増えています。そして、光熱費削減などを理由に、エアコンをつけない、設定温度を高くするといったことで、室内熱中症を発症する方が増えているのです。テレワークの場合、作業に集中してしまうことで、水分補給が不十分になってしまう方もいて、意外に熱中症のリスクが高いと考えましょう。

テレワークの際には、温度計や湿度計を設置して、適切な環境を維持できているのかを小まめにチェックするようにしましょう。また、意図的に休憩する時間を作り、水分補給をするようにしましょう。

冷房が効いていない部屋で作業する時

トイレやお風呂を掃除する、倉庫で探し物をするなど、エアコンで温度調節ができない部屋で何らかの作業をするときは、熱中症の危険が非常に高いです。こういった部屋は、家の中でも風通しも悪いので、湿気がこもりやすく、熱中症の危険度が一気に高くなります。

したがって、こういった場所で作業する場合は、首からかけられるポータブル扇風機を利用する、冷却タオルを首に巻くなどの対策を行いましょう。

小さなお子様や高齢者

室内熱中症は、小さなお子様や高齢者の方が発症するケースが非常に多いとされます。子供は、大人と比較すると、環境の影響を受けやすく、汗をかく能力が低いです。また、自分の体調が悪いことを判断するのも、誰かに上手く伝えることができない場合もあり、気付いたときには熱中症になっている…なんてことが多いのです。

また、高齢者の場合は、温度に対する感覚が弱くなり、のどの渇きも感じにくくなることで、室内でも熱中症になりやすいとされています。したがって、お子様や高齢者と一緒に住んでいる方の場合、周囲が体調や水分補給の状況をしっかりとチェックしておきましょう。例えば、決まった時間に飲み物を提供し飲んでもらうといった対策が有効です。

日常生活の中で出来る熱中症対策について

それではここから、熱中症を防ぐためにはどうすれば良いのかについて解説します。熱中症予防には、小まめな水分補給が大切とされますが、それ以外にも注意しておきたいポイントはたくさんあります。ここではまず、日常生活の中で皆さんも注意しておきたい熱中症対策について解説します。

生活リズムを整える

熱中症予防を考えた時には、バランスの良い食事や規則正しい生活など、当たり前の事を当たり前にするということが大切です。上述したように、熱中症は、睡眠不足や栄養不足などの体調不良が要因となる場合があります。例えば、暑さで食欲が失せ、毎日そうめんばかり食べている…なんて食生活になると、栄養バランスが崩れて免疫力の低下につながります。また、睡眠不足も免疫低下を引き起こし、熱中症を発症させやすくなるのです。

したがって、暑い日が続く夏こそ、バランスの良い食事と適切な睡眠、体力作りなどを心がけましょう。

適度に水分と塩分を補給する

熱中症対策としては、水分補給が大切とされます。ただ、水分補給の際に、水やお茶を摂りすぎてしまうと、水中毒と呼ばれる他の問題に発展します。

水中毒は、水分を摂りすぎて、血中の塩分濃度が下がりすぎてしまう状態を指していて、これに陥ると、頭痛・嘔吐・失禁・意識混濁などの症状が出る場合があります。したがって、水分と合わせて、塩分を補給することも忘れないようにしましょう。

温度と湿度を適切に管理する

室内熱中症を防ぐためには、室温と湿度を適切に管理することが大切です。熱中症対策では、室温にばかり着目する方が多いのですが、実は湿度も非常に重要な要素です。

湿度が高い状態になると、汗が蒸発しなくなるため、体に熱がこもってしまい、体温が下がりにくくなるのです。特に、テレワーク中などは、仕事に集中して室内の環境を見落としてしまいがちです。したがって、目立つ位置に温度・湿度計を設置し、小まめにチェックしながら適切な状態を維持するようにしましょう。

室内熱中症を防ぐ家づくりとは?

それでは最後に、家づくりの際に考えておきたい室内熱中症を防止する対策について解説します。室内熱中症は、家の中の温度や湿度が高い状態で保たれる、風通しが悪い状況になるといったことが要因ですので、そういった状況にならない家を建てることが非常に有効な対策になるのです。

日本は、年々猛暑化が進んでいると言われていますし、家そのものの機能性を高めて、熱中症が発生しにくい環境を作ることがとても大切と言えるでしょう。ここでは、これから新築一戸建ての購入を検討している方に向け、家族を熱中症から守る家を建てるためのポイントをいくつかご紹介します。

家の断熱性に注目する

室内熱中症を防止するための家づくりでは、屋外からの熱の侵入を防ぐため、家の断熱性を高めることが非常に有効です。例えば、以下のような対策が効果的です。

  • 窓の断熱対策
    家の中で熱の出入りが最も多い場所が「窓」です。窓は、壁と比較すると非常に薄い素材ですし、一般的な単板ガラスの窓の場合、熱の侵入を防ぐことができません。夏場に、エアコンをつけているのに暑さを感じる…などという場合、窓の断熱性が問題となっている可能性が高いです。したがって、室内熱中症を防止するためには、窓の性能にこだわり、より熱を通しにくい窓にすると良いでしょう。もちろん、窓サッシも、気密性が高い樹脂サッシなどを採用することで、より性能の高い窓にすることが可能です。なお、窓の断熱性を高めれば、空調効率も高くなるため、光熱費削減も期待できます。
  • 屋根や壁の断熱対策
    家の熱中症対策では、屋根や壁の断熱性を高めることも大切です。例えば、住宅の屋根は、強い日差しを受けることで、夏場は表面温度が80度を超えることもあるのです。屋根の断熱性が不十分であれば、この熱が室内にまで伝わってしまいますので、エアコンをつけていても室温が上昇し、熱中症の危険性が高くなるのです。壁の断熱も同様に、日射による熱を室内にまで伝わらないようにするため、しっかりと断熱材を施すことが室内熱中症対策として有効になるのです。

上記以外にも、家の中の温度を一定に保つことができる全館空調システムの導入などが、室内熱中症対策として非常に有効です。

ただ、家づくりの際に、室内熱中症を発生させないようにしたいと考えた場合、通気断熱WB工法を採用するのが最もおすすめです。WB工法で建てた家は、家そのものが呼吸することで、室内の不要な湿気を自動で排出する仕組みになっています。また、非常に高い気密性・断熱性を誇る住宅に仕上がるため、室内熱中症リスクを低減することが可能なのです。

WB工法の家は、湿気を排出し熱中症を防ぐ

通気断熱WB工法は、「家の呼吸」と「壁面の呼吸」が実現することから、家の中の不要な湿気やシックハウス症候群の原因物質を自動で排出してくれ、家族が安心して健康に暮らしていける環境を作ってくれます。WB工法の『WB』は、「W BREATH(ダブルブレス)」の頭文字を取った造語で、二つの呼吸を意味しているとされます。メーカー公式サイトでは、以下のように解説されています。

ひとつめの呼吸は、「家の呼吸」です。気温の変化で反応する形状記憶合金を使った仕組みで、壁の中の空気をコントロール。夏は、壁の中の空気を流して室内の空気を快適に保ち、冬は、外の空気を遮断し、気密性と断熱性を上げることで、室内の熱を逃がしにくくします。
もうひとつの呼吸は、「壁面の呼吸」です。伝統的な土壁が持つ湿気を通す作用を応用し、季節に応じて、家そのものが呼吸する仕組みを開発。室内の化学物資や臭いを、屋外に排出するしくみです。湿度があがりにくいので、カビの抑制にも効果を発揮します。
引用:WB HOUSE公式サイトより

WB工法を採用した家は、非常に高い断熱性を持つことや、家そのものが調湿効果を持つことで、室内熱中症の発生を防ぐことが可能です。この効果は、以下のような特徴を持つことで実現しています。

■壁の中に通気層が設置されている
画像引用:WB HOUSE公式サイトより

通気断熱WB工法は、壁の中に通気層が設置されるという点が大きな特徴です。壁の中に、自然な空気が循環する通気層があることで、無駄な湿気や夏の熱気が家の中に閉じ込められず、外に逃がすことができるようになります。これにより、快適な住空間を維持することができるようになり、室内熱中症の危険性を低減することが可能なのです。

WB工法の家では、上の図のように、通気口から入った空気が、床下のひんやりした空気と混ざり、通気層を上昇していくことになります。そのため、壁が焼け込みの熱を緩和することで、蒸し暑さを軽減することができ、真夏でもエアコンをそれほど使わずに快適で涼しい環境を維持することができるようになります。

■壁を使って除湿することができる
画像引用:WB HOUSE公式サイトより

WB工法の家は、壁から湿気を逃がして除湿することができる点も特徴の一つです。公式サイトで公表されている情報によると、WB工法では、土壁の原理を応用しており、臭いも化学物質も湿気と一緒に壁を通過するようになっています。そして、この機能により、換気システムに頼らなくても、住んでいる人が深呼吸したくなるような、結露しないクリーンな環境の家を実現するとしています。

WB工法を採用した家は、シックハウス症候群の原因となる有害物質や、嫌な生活臭などを湿気と共に屋外に逃がすことができるため、常に快適でクリーンな空間を維持することが可能です。ペットを室内で飼育しているご家庭や、小さなお子様がいるご家庭には非常におすすめの住宅工法と言えるでしょう。

参照:WB HOUSE公式サイトより

まとめ

今回は、これから迎える夏に向けて、皆さんにおさえておいてほしい熱中症の基礎知識をご紹介しました。記事内でご紹介したように、日本の夏は年々猛暑化が進んでおり、屋外だけでなく室内で熱中症を発症する方が急増しているとされます。現在では、エアコンなどの電気設備が広く普及していて、人が快適に過ごせるような温度・湿度を維持することはそこまで難しくない時代になっています。しかし、このような状況下でも、室内熱中症になる人が増えていて、消防庁が公表したデータでは、熱中症による緊急搬送の半分強は、室内で発生した熱中症だとされているのです。

このような状況からも分かるように、家族が安心して健康に暮らしていける家づくりを進めるには、室内での熱中症を防ぐという視点が非常に重要になっています。そして、室内熱中症のリスクを低減できる家づくりの方法としておすすめできるのが通気断熱WB工法なのです。

なお、WB工法は、特殊な技術、建材を使用して家づくりを進めなければならないため、メーカーが認定した施工業者でなければ、採用することができない建築工法です。悠建設は、近畿圏内では数少ないメーカーの認定を受けた施工業者ですので、WB工法で建てた家にご興味があれば、お気軽にご相談ください。

悠建設広報のM

悠建設のサイトでは当社の有資格者の監修のもと皆様の家創りにとって有益な情報を配信しております。 以下、各種許可、資格となります。

  • 一級建築士 3名
  • 二級建築士 1名
  • 二級福祉住環境コーディネーター 1名
  • 宅地建物取引士 1名
  • 二級建築施工管理技士 1名
  • 建築物石綿含有建材調査者 2名
  • 既存建物耐震診断士 2名