新築注文住宅の購入を考えた時には、間取りや導入する設備など、建物部分以外にも「庭はどうしようか?」という悩みを抱える方が多いです。一昔前までであれば、「庭付き一戸建て住宅」が当たり前だったのですが、昨今の新築業界では、広い土地を入手するのが困難になっている、土地価格が高騰しているため、庭を作るスペース的な余裕を確保できないといったことから、庭を諦めざるを得なくなるケースも多いです。

しかし、せっかく大金をかけて憧れのマイホームを購入するのですし、「新居には庭を作りたい」と考える方も多いはずです。そこでこの記事では、マイホームの購入を検討している方に向け、できるだけお金をかけずに庭を作るため、おさえておきたいポイントについて解説していきます。

新築に庭を用意するかどうかというポイントについては、土地選びを進める際の重要なポイントになるため、「本当に庭が必要なのか?」を正しく判断するためにおさえておきたいポイントについてもご紹介します。

新築に庭が必要か判断する時に考えたいポイント

まずは、これから新築のマイホームを入手しようと考えている方が、「庭はどうしようか?」と悩んだ時、その必要性を判断するための考え方についてご紹介します。

冒頭でご紹介した通り、新築住宅における庭の有無については、土地選びに大きな影響を与えます。土地の高騰が指摘されている昨今では、都市部に建てる新築住宅の場合、土地価格やそもそも広い土地が残っていないといった理由で、庭を作れるだけの余裕のある面積の土地を入手することが難しくなっています。そのため、「新築にはどうしても庭が欲しい」と考える場合、比較的土地の価格が抑えられている郊外にある土地を選ばなくてはならなくなるのです。

庭が作れるならそれで良いと考えるかもしれませんが、この場合、毎日の通勤や通学に余計な時間を要してしまうことになり、住み始めてから移動時間を無駄に感じてしまい庭中心で土地選びを進めたことを後悔する可能性があるのです。新築住宅に庭を設けるかどうかは、「憧れ」だけで決めてしまう人がいるのですが、住んでみると意外に使わないスペースになってしまうというケースも珍しくありません。

そこで、本当に自分たちの生活に庭が必要なのかを、土地選びの前に家族で話し合っておく必要があるのです。新築に庭が本当に必要なのか迷った時には、以下のようなポイントについて考えてみましょう。

  • Q.子供やペットがいるのか?または将来的に欲しいか?
    お子様やペットの有無は、庭の利用頻度に関係します。小さなお子様がいる、ワンちゃんを飼っているというお宅の場合、庭が活躍する可能性が非常に高いので、作っても後悔する結果にはなりにくいはずです。しかし、子供の独立を理由に住み替えを検討していて、将来的にもペットを飼う予定がないという方の場合、庭を作っても使う機会が少なく、メンテナンスの手間やコストで後悔する結果を招く恐れがあるのです。この場合、その他のメリット(買い物施設が揃っているなど)と比較しながら、本当に庭が必要なのかは慎重に判断すべきです。
  • Q.趣味やライフスタイル的に外の空間が欲しいか?
    二つ目は、住む人のライフスタイルや趣味を考慮して、屋外空間があった方が良いのか考えるというものです。例えば、晴れた日は外でのんびりと読書したい、ガーデニングや小規模な畑を楽しみたいなど、屋外空間が求められる趣味があるなら、庭の存在が生活の質を高めてくれます。その逆に、庭があっても単に眺めているだけになりそう…と言った方の場合、屋内空間や立地条件などの充実を優先するという選択もあります。
  • Q.庭の手入れに時間をかけられるか、苦痛に感じないか?
    庭を用意する場合、定期的なメンテナンスが求められます。植物を育てる場合、水やりや草刈り、植栽の剪定など、小まめな管理が求められます。また、定期的に掃除なども行う必要があるので、良好な状態を維持するには手間も時間もとられるのです。そのため、庭の手入れなどに労力をかけたくない、忙しくてかけられないという方の場合、庭の導入については積極的におすすめできません。業者にメンテナンスを依頼することも可能ですが、その場合、それなりのコストがかかります。庭いじりが好きな人、DIYが趣味の方の場合、楽しみながら自分で庭をカスタマイズして行けるので、そういった方にはおすすめです。
  • Q.予算や立地に納得できるか?
    最後は予算と立地の問題です。庭を作るためには、余裕のあるスペースが必要です。都市部に広い土地を購入しようと思うと、土地の入手に莫大な費用がかかります。そのため、冒頭でもご紹介したように、土地価格が抑えられる郊外の土地を入手して家を建てるという選択になる可能性が高くなるのです。この場合、日常生活の利便性などに直結する問題になるため、通勤や通学の負担が庭を作るメリットを上回るのか、家族全員で話し合う必要があるでしょう。庭づくりのコストについては、おさえる方法もあるので、その辺りは後述します。

新築への庭の導入は、「憧れ」だけで進めるのはおすすめではありません。庭を作ったとしても、利用しないという生活スタイルのご家庭も少なくありませんし、その場合は、庭部分にかけたコストに後悔する可能性が高いのです。また、使いもしない庭のメンテナンスに継続的にコストと労力がかかるため、後悔の念を感じながらの生活になってしまう可能性があります。

庭の必要性は、デメリット面もきちんと考慮すべき

新築に庭が必要かどうかを検討する時には、「庭がある事のメリット」に注目するのではなく、庭を作った結果生じるデメリットをおさえておく必要があります。デメリット面を無視して、憧れだけで庭の導入を進めてしまうと、高確率で後悔する結果を招いてしまうでしょう。

ここでは、庭を作ることで生じるデメリットについて簡単にご紹介します。

手入れの負担が生じる

先程紹介した通り、新築時に「庭付き一戸建て」を選んだ場合、日常生活の中で庭の手入れという負担が生じます。庭を作る場合、植物などを植えて育てるケースが多いのですが、この場合、小まめな雑草取りや水やり、落ち葉掃きに剪定といった作業に時間を費やさなければいけません。共働きのご家庭の場合、休日を使ってお庭の手入れをしなくてはならなくなるので、休日も潰れてしまう可能性が高くなるなど、想像以上の負担が生じるのです。

実際に、庭に憧れて作ったは良いものの、日々の忙しさに追われてしまい、お手入れ不足に陥ることで結局は庭が荒れてしまう…と後悔するケースも多いのです。もちろん、専門業者に庭のメンテナンスを定期的に依頼するようにすれば、住人さんが労力をかける必要はなくなります。しかし、この場合、庭を良好な状態に維持するため、年間で数十万単位の費用が出て行ってしまうことになるのす。

お子様を遊ばせる場所として利用する、ドッグランとしてペットが頻繁に使用するなど、庭の利用率が高いお宅の場合、お手入れの手間も我慢できますが、利用頻度が想像よりも低かった…という場合は、費用をかけて庭を作ったことに後悔するかもしれません。新築に庭を用意しようと考えているのであれば、こういった手入れの負担については、頭に入れておくと良いでしょう。

なお、庭づくりの際に、将来的なメンテナンスの負担を軽減するための対策を検討しておくと良いです。例えば、除草シートを敷き、その上に砂利やウッドチップを敷き詰めることで雑草の繁殖を抑える、天然芝ではなく人工芝を選ぶといった対策を施せば、手入れの手間を大幅に削減することができるでしょう。ローメンテナンスな庭づくりに関しては、後半でもう少し詳しくご紹介します。

コスト負担

二つ目のデメリットは、庭がない家と比較した場合、コストがかかる点です。新築時に庭を作る時には、当然、外構費用が余計に掛かります。ウッドデッキやテラス、植栽、フェンス、物置など、庭を作るためにはさまざまな工事が必要になるのですが、これらは資材費も工事費も決して安くありません。庭を作らない場合、かかる事のない費用なので、その費用を他の設備や家具の買い替えなどに使えますが、庭を作る場合には、その予算にしわ寄せがきてしまう可能性があるのです。

さらに、自宅に庭を用意する場合にかかる費用については、初期費用だけに留まりません。庭は完成した後も、良好な状態を維持し続けなければならないため、継続的にランニングコストがかかってしまいます。ランニングコストは、誰が庭のメンテナンスをするのか、どのような庭になっているのかで変わりますが、最低でも年間数万円というコストがかかるでしょう。定期的に専門業者に作業を依頼する場合には、年間数十万円という費用がかかることもあります。

つまり、コスト負担のことを考慮せず、憧れを優先して計画なしに庭を導入した場合、新居での生活が始まってから家計を圧迫されて後悔する可能性があるのです。そのような事態に陥らないようにするには、初期費用と維持費用がかかるということをきちんと認識して、「どこまで費用をかけられるか」という予算について、新築計画の段階で設定しておくことが大切です。

害虫の発生問題

庭に植物を植えた場合、小まめな水やりが必要になります。そして、このような庭の維持管理では、蚊やコバエ、アリ、毛虫と言った害虫の発生リスクを高めてしまうという問題が生じるのです。また、ある程度背の高い樹木を植えた時には、夏場になるとセミが寄り付いてしまい、うるさく感じてしまうようになるでしょう。

害虫の発生については、自宅に庭を導入していない場合でも、ある程度は寄ってきてしまいます。しかし、植物や水が存在する場所は、その周辺で昆虫が繁殖するようになるため、庭がない家と比較すると、発生リスクが圧倒的に高くなるのです。この場合、窓やドアを開け閉めする際に家の中に虫が侵入する、庭で遊んでいる子供が虫に刺されてアレルギー症状が出てしまうといった問題に発展する可能性があります。

庭を作り、そこで植物を作る限り、害虫問題を完全に解消することは難しいです。虫を寄せ付けにくい植物を植える、蚊の発生源となる水たまりを無くすなどの対策を実施すれば、ある程度は害虫問題をおさえることができるかもしれません。しかし、庭を作る時に、きちんと害虫対策を考慮しておかないと、住み始めてから困ってしまう可能性が高くなるので、虫対策はしっかりと行いましょう。

プライバシーや防犯面の問題

庭を導入すると、その部分は風通しや日当たりも良くなります。洗濯物を干すなど、家事の面でも大きな魅力になるのですが、一方で、隣家や道路から丸見えになり、生活の様子が筒抜けになってしまうという点に悩まされる可能性が高くなります。屋外でリラックスできる空間を求めて庭を導入しても、住宅が密集している地域の場合、隣家や道路からの視線が気になり、結局使わなくなった…などといったことになるケースも珍しくないのです。

外部からの視線が気になる…など、プライバシー性の問題が気になる時には、庭の周りを目隠しフェンスなどで囲むという方法が有効とされています。通風性は多少悪くなるものの、道路からの視線などが届かなくなるので、庭に洗濯物を干したり、リラックスするためのスペースとして活用しやすくなります。
しかし、このような対策を実施した時には、空き巣などの不審者に狙われやすくなるなど、別の問題が発生するのです。道路や隣家からの視線が届かないということは、不審者にとっては作業のしやすい死角ができることを意味します。そのため、庭に面した大きな窓を破壊されて家の中に侵入されるなど、空き巣被害に遭うリスクが高くなる可能性があるのです。

プライバシーの面や防犯面、両方の対策を実施するには、フェンスの導入に合わせて、防犯カメラシステムや防犯砂利の設置、人感センサーライトの設置など、厳重な防犯対策を実施する必要があります。当然、防犯対策や目隠しフェンスにも費用が掛かるので、庭を作る時のコスト増につながります。

結局使わなかった

庭の導入に関する最大のデメリットは、日常生活の中で、誰も使わない無駄なスペースとなってしまう可能性がある点です。

憧れだけで作ってしまうと、家族が誰も使わない、単に広いだけの無駄なスペースとなってしまう可能性が高いです。このような状況になると、新築時にかけたコストも、維持管理にかけているコストも全て無駄になってしまうため、庭を導入したことに対して後悔する可能性が高くなるでしょう。庭が必要なかったのであれば、もっと利便性の高い土地を選ぶこともできたでしょうし、建物や設備のグレードを高めることもできたわけなので、非常に大きなデメリットと言えます。

このような事態を防ぐためには、家族全員で話し合い、「庭が必要なのか?」「庭を作る場合、何に使いたいのか?」「誰が管理するのか?」などについて、具体的に話し合っておくと良いです。また、庭付き一戸建て住宅に住んでいる友人がいれば、「本当に庭があって良かったのか?」など、正直な意見を聞いてみるのも良いでしょう。

その上で、コストをかけることに見合うような活用法が想定できるなら、庭の導入を本格的に検討すると良いです。

お金をかけない庭造りのコツ

ここまでは、新築注文住宅の購入を検討している方が、本当に庭が必要なのかどうかを判断するためにおさえておきたいポイントを紹介しました。庭は「あると便利」と感じるかもしれませんが、家族が誰も使わない庭になってしまうと、余計なコストばかりがかかってしまう無駄なスペースとなるため、本当に自分たち家族に必要なスペースなのかは慎重に検討すべきです。

それでは、いろいろと検討した結果、「やはり庭があった方が良い!」と判断した方について、できるだけお金をかけない庭づくりを進めるためにはどのような点に注意すれば良いのかについてもご紹介していきます。ここでは、マイホームに庭を導入すると決めた方が、初期費用を抑えるために考えたい対策についてご紹介します。

お金をかけない庭づくりの事前準備

庭の導入にかかる初期費用をできるだけ抑えるためには、事前準備が大切になります。何のために庭を作るのか、その目的がはっきりすれば、どこに予算をかければ良いのかも明確になるため、庭づくりのために無駄な予算をかける必要がなくなります。

ここでは、お金をかけない庭づくりを実現するための準備のコツをご紹介します。

ポイント1 庭の用途と目的をはっきりさせる

まずは、庭の用途や導入する目的を明確化させましょう。庭を導入する目的がはっきりすれば、必要なものと不必要なものを区別することができます。

なお、庭の用途や目的については、できるだけ長い目で考えて、家族の将来の姿も見据えたうえで、庭に求めることをシミュレーションしていくと良いです。例えば、子供を遊ばせる目的に庭を作りたいと考えた方の場合、子供のために作った砂場も、将来的に花壇に作り変えることを想定しておけるはずです。

庭の使い方について、将来的な姿も見据えておけば、より長く活用するための改修費なども想定しやすくなるので、無駄なお金をかけなくて済むようになります。

ポイント2 予算を決める

庭の用途や目的がはっきりしたら、庭づくりにかける予算も決めていきましょう。使い方がある程度想定できているのであれば、どのような設備や場所が必要になるのかもわかるため、どこにお金をかけるのかもはっきりするはずです。無計画な状態で庭づくりにこだわってしまうと、どんどん費用が嵩んでいってしまうので、庭の用途と目的に合わせて予算計画を進めることが大切です。

予算を抑えた状態でも見栄えの良い庭にするためにも、お金をかける部分をはっきりさせるということが重要なのです。単に「予算を抑える」ということに着目すると、全体的にお金がかけられなくなって安っぽい印象になってしまいます。しかし、こだわりたいポイントにしっかりと予算を確保しておけば、魅力的に見える庭にすることができます。予算配分はメリハリをつけることも大切なので、用途や目的に合わせて、必要なものと不必要なものをはっきりさせたうえで配分していきましょう。

ポイント3 家族のライフスタイルに合わせる

庭づくりでは、家族のライフスタイルに合わせた工夫を取り入れることが大切です。家族のライフスタイルを無視してしまうと、使いにくさを感じて結局使わなくなる…という状況に陥りやすいです。

たとえば、屋外でリラックスしながら読書を楽しみたいという人がいる場合、木陰ができる場所にベンチやハンモックを設置すれば、それだけで庭を使う理由になるかもしれません。また、料理が趣味という方がいれば、お庭に調理に使えるハーブなどを植えるなど、それぞれの家族の生活に合わせた場所にすると、お金をかけなくても満足感のある空間にできます。

実際に庭づくりを進める時のポイント

それで次は、実際に庭を作っていく段階のコスト削減方法についてです。素敵な庭をつくるためには、それ相応の費用をかけなければならないというイメージを持っている方も多いのですが、お金をかけなくても魅力的な庭をつくることができるのです。

ここでは、実際に庭づくりを進める際のポイントをご紹介します。

ポイント1 簡単な作業は自分たちでする

庭づくりは、専門業者でなければ難しい工程が存在するのも事実です。しかし中には、外構工事に関する知識や技術を持たない人でも、意外に簡単にできる作業があるのです。

そして、そういった簡単な作業については、自分たち家族でDIYで進めるという方法を採用すれば、庭づくりにかかるコストを抑えられます。最近では、ホームセンターなどで本格的な工具や材料が販売されていますし、家族で楽しみながらゆっくりと庭を作っていくのも良いのではないでしょうか?レンガを並べて花壇を作る、小さな植物を植える、防犯砂利を敷設するといった作業は、初心者でも簡単にできます。

ポイント2 天然芝を使う

庭の芝生に関しては、人工芝の敷設と天然芝の敷設、2種類の方法があります。一般の方であれば、本物の植物である天然芝の方がお金がかかりそうと感じると思います。

しかし実は、人工芝と天然芝を比較すると、天然芝の方が安くおさまるケースの方が多いのです。人工芝は、下地作りが非常に重要で、DIYによる作業が難しいため、専門業者に依頼しなくてはいけません。当然、業者に作業を依頼すると、かなりのコストになるでしょう。一方、天然芝は、一般の方でも意外に簡単に敷設することができ、DIYにも挑戦しやすいため、初期費用を抑えられるのです。

注意が必要なのは、天然芝は、初期費用は抑えられるものの、メンテナンスの部分では費用がかかる点です。また、本物の植物なので、虫を引き寄せる原因になるため、中長期的な視点でどちらが自分たちに向いているのかは慎重に検討しましょう。

フェンスは必要な箇所のみ設置する

庭を作る場合、目隠しや子供の飛び出し防止などを目的に、フェンスを設置する場合が多いです。フェンスにもいろいろな種類があるので、理想のデザインなどを考慮しながら採用する製品を決めると良いでしょう。

ただ、フェンスを設置する場所については、慎重に検討する必要があります。庭を囲うように、全面にフェンスが設置されるケースもあるのですが、別に広範囲にフェンスを設置しなければならないという決まりもありません。庭に設置するフェンスについては、必要な箇所にのみ絞ることで、庭づくりにかかる費用を大幅に軽減することができます。

道路に面した場所については、視線を遮る、子供やペットが飛び出さないようにするため、背の高いフェンスを設置するにしても、人の視線などが特に気にならない場所については、腰から下など背の低いフェンスにするなど、場所に合わせて構造を検討することで費用を抑えられます。
なお、フェンスの設置については、住んでから気付く視線などもあるため、入居後に計画するという方法もおすすめです。住んでみて気になった部分だけにフェンスを設置するという方法が採用できるので、コストを大幅に削減できる可能性があります。

メンテナンスの手間とコスト削減にも注目しよう

上述した通り、新築に導入する庭については、ちょっとしたポイントに着目して工夫を凝らすことで、庭づくりにかかるコストを削減することが可能です。ただ、自宅の庭については、住み始めてから先、何十年と存在する場所となるので、初期費用だけに注目したのではいけません。将来的なメンテナンスにかかる手間やコストを削減するためにはどうすれば良いのかという視点を持ち、最適な庭になるように計画するのがおすすめです。

メンテナンスのことまで考慮して庭づくりを進める場合、以下のような点に着目すると良いです。

  • 雑草対策を施しておく
  • 可能な限りメンテナンスフリーの素材を選ぶ
  • 庭に植える植物は手のかからないものを選ぶ
  • 水やりの負担を減らすための設備を設置する
  • 庭のデザインをシンプルにする
  • カラーリーフを取り入れる
  • 目に入る場所にだけ植物を置く

庭づくりの際に、上記のような点に注意すれば、メンテナンス性も良くなるはずです。

庭にとって最大の敵は、雑草です。この部分を無視して植物を植えてしまうと、毎年夏になると雑草が大量繁殖してしまい、猛暑の中で草取りをしなくてはならなくなります。庭づくりの際、土の上にそのまま植物を植えるのではなく、防草シートなどを敷いておくなど、雑草対策をしておけば、毎年の雑草取りの手間がかなり軽減されます。また、直射日光が当たりにくくなることで、雑草の繁殖を防げるため、ウッドデッキや砂利敷きなど、地面に日光が当たらなくなるようにしておくという対策もおすすめです。

庭に芝を植えたいという方の場合、初期費用とメンテナンス性、どちらを重視するのかよく考えましょう。天然芝は、初期費用が抑えられるものの、定期的な芝刈りなどのメンテナンスが必須です。人工芝は、水やりや芝刈りが不要なうえ、一年中美しい緑を保ち続けてくれます。中長期的に考えると、人工芝の方が総額のコストを抑えられるはずです。

この他、住み始めてからのメンテナンスの手間を削減することを考えると、決められた時間に自動で水やりを行ってくれるスプリンクラーの設置や庭に植える植物については、手がかからない種類を選ぶなどの工夫もおすすめです。

まとめ

今回は、これから新築注文住宅の購入を考えている方に向け、「新築に庭は必要なのか?」また「庭を作るための費用を削減するには?」など、庭づくりに関するよくある疑問にお答えしてきました。

昨今では、庭のない新築住宅が増えていると言われています。土地価格の高騰や住宅用地が少なくなっているということから、特に都市部の新築住宅は「庭がない」と言う状況が当たり前になっているのです。ただ、郊外に家を建てるという選択をすれば、現在でも広い土地を安価に入手することができるので、庭付き一戸建て住宅が建てられないというわけではありません。生活利便性の部分を我慢する必要が出てきますが、公共交通機関が発達した現在では、庭を作るために郊外の土地を選ぶという選択も悪くないと考える人が多いのです。

この記事では、庭が本当に必要なのか判断するためのポイントや、実際に自宅に庭を作ると決めた方が「できるだけお金をかけないようにする」ためのポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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