憧れのマイホーム購入を検討した時には、まず「マンションと戸建てならどっちが良いの?」ということに悩む方が多いと思います。マンションと戸建て、どちらを選択したとしても一長一短があるわけですし、住まいに求める条件やライフスタイルは人それぞれ異なるので、どちらか一方の選択が誰にとっても正しいとは言えないのが実情です。

ただ、昨今の住宅事情を考えてみると、マンションを選んだ方が生活利便性が高くなるのではないかと考える人も多いかもしれません。というのも、駅チカや大規模商業施設に近い立地となると、タワマンなどの高層マンションが建設されることが多くなっており、日常生活の利便性のことだけを考えると、マンションの方が生活がしやすいというイメージが強くなっているのです。

しかし、実際にマンションの購入を検討し、インターネットでいろいろと調べてみると「マンションの購入はデメリットだらけ!」といった情報を見かけることも多く、少し不安に感じてしまうという人も多いようです。そこでこの記事では、マンション購入がデメリットだらけと言われる理由や、戸建てと比較した時のメリット・デメリットを解説します。

「マンションの購入はデメリットだらけ!」と言われる理由は?

それではまず、インターネット上で「マンション購入はデメリットだらけ!」という情報を見かけることが多い理由について解説していきます。昨今では、マンションなどの集合住宅で生活する人の割合が年々増えていて、総務省の「平成25 年住宅・土地統計調査」によるとマンションなどの共同住宅で生活している人の割合は4割を超えているとなっています。特に、大阪や東京などの大都市圏では、マンション暮らしの割合がどんどん伸びていることから、現在では5割近い状況になっていてもおかしくはないと思います。

それでは、多くの方が生活の拠点としてマンションなどの共同住宅を選ぶようになっているのに、「マンション購入はデメリットだらけ!」と言われる理由はどこにあるのでしょうか?ここでは、インターネット上で散見する代表的な意見をご紹介します。

参照:総務省データ

理由① 管理費や修繕積立金など、継続的にコストがかかる

一つ目の理由は、マンションの場合、戸建てと異なり、管理費や修繕積立金などのお金が毎月発生するからというものです。戸建ての場合、住宅ローンを毎月支払わなければならないのですが、マンションの場合は、住宅ローンの返済とは別に、一定の費用を支払わなければならないという点で、コスト負担が大きいと考えてしまう人が多いのです。

マンションは、購入した人の占有スペース以外に、エントランスやエレベーター、廊下やポストなどの共用部が存在します。管理費は、これらの共用部分を維持するための清掃費や設備費として支払う必要があります。修繕積立金については、建物そのものの大規模修繕のため、入居者全員でその費用を積み立てていくという名目で毎月徴収されます。

ちなみに、国土交通省が公表したデータでは、マンションの修繕積立金と管理費の平均額は、1戸当たり「修繕積立金:9,066円、管理費:12,565円」となっています。つまり、マンションを購入した場合、一年間で約24万円のお金を必ず支払わなければならないということで、このコスト負担をデメリットとみなす人が多いようです。

理由② 専有部分なのに自由にリフォーム(リノベーション)ができない

マンションは、自分が所有する部屋(専有部分)であっても、住人さんの考えだけで自由にリフォームやリノベーションを施すことができません。戸建ての場合、費用さえ用意出来れば、住居を自由にいじくることができますよね。しかし、マンションの場合は、同じ建物内に他の家族が住んでいることから、構造上の問題が発生してはいけないと、管理組合の許可を得てからでないと工事ができないのです。また、工事の内容によっては、リフォームの許可が出ないケースもあります。

例えば、室内のクロスの張り替えや室内ドアの交換など、専有部分にしか影響が出ないような軽微なリフォームであれば問題なく工事ができるのですが、窓や玄関ドア、専有部分でも外壁などは、共用部分とみなされているため、基本的にリフォームなどができません。また、専有部分だけの工事の場合でも、壁を取り払って間取りを変更するといった構造に影響を与えるような工事は許可が出ない可能性が高いです。

どちらにせよ、マンションなどの共同住宅の場合、リフォームを検討した時には管理規約に沿って行わなければならず、さらに管理組合に相談してからでないと工事ができないという不自由さがあるため、デメリットとみなされているのです。

理由③ 近隣トラブルが起きやすい

マンションは、一つの建物内に複数の家族が共同で生活する場所となります。そのため、各家庭の生活空間が近いことを理由に、近隣トラブルが起きやすいと言えるのです。代表的なトラブルで言えば、騒音トラブルが分かりやすいです。戸建ての場合、家同士が独立いていて、それなりの距離が離れていることから、自宅で楽器を演奏するなど、常識外の音を出さない限り騒音トラブルにまでは発展しにくいです。しかし、マンションの場合は、各家庭の生活空間は構造物でつながっている、数十cmしか離れていないなど、非常に近い位置でライフスタイルが異なる人が住んでいるといった理由から、ちょっとした生活音が原因でトラブルになることもあるのです。実際に、築年数が経過した古いマンションなどになると、上下階の住人同士が足音でもめてしまう…なんてことが普通にあり得るのです。

この他にも、駐車場、駐輪場、ゴミ捨て場など、共同で利用する場所が多いことから、使い方でトラブルに発展する…なんてことも少なくありません。マンションは、近隣の方との付き合い方の難しさがデメリットとされる場合も多いです。

理由④ 日常生活がルールに縛られる

マンションで生活する場合、管理規約が定められているため、日常生活に何らかの制限が生じる可能性があります。戸建ての場合、ご近所さんとトラブルにならない程度に配慮が必要ですが、基本的には自宅の敷地内であれば自由に過ごすことができますよね。しかし、マンションの場合、先ほど紹介したように、自由にリフォームができないなどの制限がありますし、この他にも建物の管理や使用方法について細かなルールが設けられている場合があるのです。例えば、以下のような制限が考えられます。

  • バルコニーの使用方法についてルールがある
  • 楽器の演奏についてルールがある(種類が決められている、時間制限があるなど)
  • 駐車場や駐輪場の利用方法
  • ペットの飼育について

マンションは、異なる考えを持ついろいろな人が同じ建物内で生活することになるため、可能な限りトラブルの発生を防ぐ目的で管理規約としてルールが設けられています。管理規約では、自分が購入した専有部分内での過ごし方にまで制限を設けるような物もあるので、この点をデメリットと考える人は多いです。

理由⑤ 駐車場代が必要になる

車を持っていない人は関係ないのですが、車を持っている方はマンションの駐車場を借りるために、管理費や修繕積立金とは別に駐車場代を支払わなければいけません。戸建ての場合、自分の敷地内に車を停められるのなら、駐車場代が別途発生するようなことは有りませんよね。マンションの場合は、駐車場が共用部分という扱いになり、管理も必要になる事から別口で駐車場代が発生するわけです。

なお、駐車場代がいくらなのかはエリアによってかなり違いがあります。大阪や東京など、大都市圏の場合、2~3万円程度が毎月のランニングコストとしてかかるので、管理費なども含めると年間50万円程度の支払いになり、コスト負担が大きすぎる…とデメリットに感じる人が多いのです。

理由⑥ 高層階ならではの問題

高層マンションなどでは、景色が良いなどの利点から高層階が人気です。しかし、高層階の部屋は、地震などの自然災害や火災などが発生した時に大きな落とし穴があり、その点をデメリットに感じる人も少なくありません。

例えば、高層階の部屋は、地震や風などによって揺れてしまい、常に自動車酔いのような感じになる…なんて方もいます。当然、地震の揺れでマンション自体がぽっきり折れるなんて心配は有りませんが、住み始めた最初の頃は揺れを不安に感じてしまうこともあるかもしれません。また、高層階の部屋の問題として、地震などで停電が発生し、エレベーターが動かなくなった時には、外に避難することが非常に困難になる点は大きな難点といえるでしょう。何十階も階段を下らなければ外に出られないわけですし、災害時のことを不安に感じる…なんて方がいるのはうなずけます。

この他、2019年には台風による水害で、マンションの排水ポンプが使えなくなるという事態が起き、テレビのニュースなどでも盛んに報道されていました。この時には、トイレが使えなくなったことから、仮住まいを余儀なくされるなど、利便性が高いはずのマンションの意外な盲点として注目されました。

理由⑦ 住人が減った時に問題が起こる

近年では、マンションの管理費不足があちこちで発生していることが問題となっています。これは、退去者が増えてしまい、予定していた管理費が徴収できなくなることで、マンションの管理が十分にできなくなるという問題です。

マンションの管理費は、その建物に住んでいる家庭が共有持分(専有部分の床面積の割合)に応じて割り勘で負担するのが原則です。つまり、退去者がたくさん出てしまうと、予定している金額を徴収できなくなり、建物や設備のメンテナンス費が捻出できなくなることで、マンションが安全に利用できなくなる…なんてことが考えられるのです。

最悪の場合、残っている住人が足りない分の管理費を負担しなければならなくなり、毎月のコスト負担が上がってしまう可能性もあるのです。

戸建てと比較した場合のマンションのメリット

ここまでの解説で「マンションはデメリットだらけ!」と言われている理由が分かっていただけたと思います。この情報だけを見ると、マンションよりも戸建ての方が絶対に良いと感じてしまう方が多いと思います。

しかし、先ほど紹介したように、マンション暮らしの方は年々増加しているのです。マンション暮らしの方が増えているというのは、上述したデメリットがある一方で、戸建てにはないメリットもたくさんあるからだと考えられますよね。そこでここでは、戸建てと比較した時のマンションのメリットをご紹介します。

メリット① 立地が良い

一般的な傾向として、マンションと戸建てを比較した場合、マンションの方が都市部や駅チカといった、好立地な物件が多いです。

マイホームの購入は、住まいのことだけを考えていれば良いのではなく、仕事や学校、買い物に休日のお出かけなど、住まいの周りのことまで考えて決めなければいけません。職場や学校までのアクセスが良い、日々の買い物に困らない程度にスーパーやコンビニが近い、病院や役所なども近いなどの条件は、生活利便性の面で非常に優れていると言えるのです。

マンションは、この立地の面で非常に優れているとされます。立地条件の良い土地は、それだけ地価も高くなるため、専有する土地が広い一戸建てに比べると、マンションの方が割安な価格で購入することができます。さらに、都市部などになると、防耐火の制限が非常に厳しくなり、木造の戸建てが建てられない…という地域も多いのです。鉄筋コンクリート造のマンションは、そういった制限なども楽にクリアできるため、日常生活が便利になる立地の物件を見つけやすいというメリットが得られるのです。

メリット② 防犯面で優れている

マンションの利点として挙げられるポイントでは、防犯性が非常に高いという点です。今時のマンションであれば、共用部には隅々まで防犯カメラが設置されていますし、エントランスにはオートロックシステムがありコンシェルジュが常駐するという物件がほとんどとなっています。夜間の防犯に関しても、警備会社と契約し。24時間体制の警備を敷いているマンションが増えているため、安全性の面では戸建てに勝ると言っても良いでしょう。

特に、中・高層の部屋になると、外部から不審者が侵入するといった空き巣などの被害の心配もほとんどありませんし、建物の造り自体が一種のセキュリティーとして働くという点が大きなメリットになるのです。戸建てでも、防犯カメラや防犯ガラスの設置、セキュリティシステムの導入などはできますが、その場合、防犯対策のためにかなりの費用を支払わなければならなくなります。

メリット③ 戸建には難しい施設が整っている

最近のマンションは、住民が利用できる共用の施設や設備が大きなメリットとされています。

まず、マンションならではの便利な施設と言えば、敷地内に用意されるゴミ捨て場です。戸建ての場合、地域のルールにしたがってゴミ出しができる曜日が決まっています。燃えるゴミの日なら毎週〇曜日の朝〇時までに出さなければならないなど、忙しい日常生活の中では負担になってしまうことも多いです。これがマンションの場合、24時間いつでもゴミを出せる体制になっているうえ、各階にダストシュートが設置されていて廊下からゴミを投入するだけでゴミ出しができるなんて便利な設備が用意されている物件も多いのです。

この他、宅配ボックスやゲストルーム、コミュニケーションスペースなどが用意されていている物件は多いですし、グレードの高いマンションになると、スポーツジムやプールなどが用意されているようなケースもあるのです。戸建て住宅の場合、こういった便利な施設、設備を用意するのは敷地面積的に難しい場合も多いですし、マンションならではのメリットといえるでしょう。

メリット④ 気密性・断熱性が高い

マンションと一戸建ては、建物の構造が大きく異なります。日本の一戸建ては、木造住宅がほとんどで、マンションの場合は鉄筋コンクリート造になります。

そして、コンクリートで一体的に躯体を造るマンションは、木造と比較すると、躯体に隙間ができにくく、気密性が高くなるという効果が期待できます。なお、コンクリートは、熱伝導率が高いという点から、断熱性自体は低くなります。しかし、人が住む想定のマンションの場合、しっかりと断熱対策が施されるため、高気密・高断熱な環境が構築されるのです。

戸建て住宅でも同じですが、高気密・高断熱の環境は、外気の影響を受けにくくなる、室内の空気が外に漏れにくくなるということから、冷暖房などの効きが良くなります。そのため、夏場や冬場のエアコン効率が向上し、空調にかかる光熱費を節約できるというメリットがあるのです。

ちなみに、気密性の高い空間は、汚れた空気が室内にこもってしまう点を気にする方が多いです。この点については、2003年の建築基準法改正により、24時間換気システムの設置が義務付けられています。そのため、それ以降に建設された築浅のマンションであれば、気密性が高くても清潔な空気環境が維持できるので安心しましょう。

メリット⑤ 眺望・採光性が良いうえにプライバシー性も高い

マンションの中でも、中・高層の部屋であれば、よほどビルやマンションが密集している地域でもない限り、低層の戸建て住宅と比較すると、眺望や日当たり、通風を確保しやすいというメリットが得られます。一戸建て住宅の場合、大きな庭スペースでも確保できなければ、日当たりや通風を確保することは難しいです。

さらに、マンションの場合、部屋が高い位置にあることで、眺望や採光性を確保しながら、プライバシー性まで備えている点が大きな魅力になります。すぐ近くに、自宅よりも高いマンションが建っている…なんて状況でもなければ、外から覗かれる心配が少なく、家族のプライバシーが侵害されにくくなるというメリットが考えられます。

メリット⑥ 耐用年数が長い

先程紹介したように、戸建てとマンションの違いは、木造か鉄筋コンクリート造かという構造の違いが存在します。これにより気密性などに違いが生じるのですが、実は建物の耐用年数にも大きな違いがあるのです。

まず、税法上どれだけの期間利用することができるのかを表す法定耐用年数についてですが、用途が住宅の場合、木造で22年であるのに対し、鉄筋コンクリート造の場合は47年という非常に長い期間が設定されているのです。

これに関してもう少しわかりやすく説明すると、木造住宅は築23年経過すると税法上がその価値がゼロになるものの、鉄筋コンクリート造のマンションは、築50年弱は価値があるとみなされているという意味となります。もちろん、この概念はあくまでも法律上の考えに則っただけなのですが、マンションが資産として高く評価されるのは、この耐用年数の長さが一つの要因となっています。

メリット⑦ 高齢者の方は暮らしやすい

メゾネット式(内階段があり2層に分かれている)やロフト付きの物件は除きますが、一般的にマンションでの暮らしはワンフロアが基本で、高齢者に優しいという点が特徴です。戸建てでも、平屋と言う選択をすればワンフロアとなるのですが、一般的には2階建て以上の建物が主流となっていますよね。

階段移動がある戸建て住宅は、若い間は特に苦にならないのですが、年を重ねていくと階段の上り下りをきつく感じたり、足を踏み外して大怪我をするといった事故の可能性が高くなるのです。

マンションの場合、上下階の移動はエレベーターを利用するのが通常ですし、築浅の物件になるとバリアフリー対策が重視されるようになっていて、室内の段差がないフルフラットフロアが主流です。そのため、高齢の方などは、マンションでの生活の方が安全で楽に生活ができると言われるようになっていて、この点はメリットになると考えられます。

ちなみに、高齢者以外の方にとっても、住戸内の動線については、垂直が無く水平のみのラインでシンプルになるため、家事のための行き来が楽に感じるというメリットが得られます。

メリット⑧ 維持管理について手間が少ない

「マンション購入はデメリットだらけ」と言われる一つの理由として、管理費や修繕積立金として、毎月それなりの支払いが発生するからとご紹介しました。戸建ての場合、住宅ローンの支払い以外に、住居に関して決まった出費などは有りません。

しかし、マンションの管理費や修繕積立金については、これさえ支払っておけば、建物の維持管理に関しての手間が一切かからなくなるというメリットが得られるのです。マンションの場合、専門のマンション管理会社に管理業務を委託しているのが一般的で、共用部分の掃除や設備の交換など、日々の管理業務はすべて行ってもらうことができます。

これが一戸建ての場合、自宅周りの掃除や定期的な建物のメンテナンス計画について住人さん自身が考え、手配していかなければならないのです。修繕積立金や管理費など、毎月の支払いはないものの、メンテナンス工事を依頼する場合には、工事費の支払いが発生しますし、工事の手配などに手間も時間もかかることを考えると、総合的に見るとマンションの方が楽なのではないか…と感じる方も多いのです。

特に、マンションの場合、プロに維持管理を委託できるため、適切なメンテナンス計画をたててもらうことができ、メンテナンス不足による資産価値の下落といった不安も少なくなる点がメリットといえます。

マンションの購入がおすすめできる人

ここまでの解説で、マンションを購入すると言う選択は、デメリットばかりがあるわけではなく、メリットも多いということが分かっていただけたと思います。

一般的に、マンションは、住宅ローン以外に管理費や修繕積立金の支払いがあるため、戸建てよりもお金がかかってしまう…と考えられています。しかし、この考えについては大きな間違いで、中長期的な視点に立つと、戸建て住宅の購入と比較して莫大なお金がかかるというわけではないのです。マンションの場合、将来的に必要になる修繕費を計画的に積み立てているだけで、戸建ての場合でもリフォーム時にそのお金はかかってしまうのです。

それでは、一長一短があるマンションの購入について、どのような方がおすすめできるといえるのでしょうか?

①生活利便性を重視したい人

日常生活の利便性を重視したいという方はマンション購入という選択がおすすめできます。先ほど紹介したように、マンションは、駅チカに建設されることが多く、その周辺にはスーパーやドラッグストアなどの商業施設が集まりやすいです。そのため、日常生活のお買い物なども便利ですし、通勤や通学のことを考えても、無駄な時間が少なくなります。

さらに、マンションに設置されている設備まできちんと確認すれば、ゴミ出しなどに悩む必要がなくなる、スポーツジムなども建物内で完結できるなど、日常生活の快適性も向上できるかもしれません。

②維持管理の手間を少なくしたい人

マンションは、管理費や修繕積立金を支払うことで、建物の維持管理をプロの管理会社に委託することができます。共用部の掃除はもちろん、建物の資産価値を守るために必要になるメンテナンスなどについて、「いつ、どんなメンテナンスを、いくらかけてやるのか?」について、適切に判断したうえで行ってもらうことができます。戸建ての場合、家のメンテナンスについて、タイミングや種類を全て住人さんが判断しなければならず、間違った判断によって余計なコストがかかってしまうことも珍しくありません。また、業者の手配などについては、時間も手間もかかります。

マンションに住むと言う選択をすれば、費用の支払いは必要になるものの、建物の維持管理については、手間をかけなくて済むようになるというメリットが得られるので、手間なく長く住みたいという要望がある人にはオススメです。

③防犯面を重視する人

防犯面に関しては、やはりマンションの方が優れていると言えます。マンションの場合、隅々まで防犯カメラで撮影されていますし、入口がオートロックになっているため、不審者が建物内部にまで侵入することが難しいのです。最近では、入り口部分にコンシェルジュが常駐する物件が増えていて、より安全性が高くなっていると言えます。

また、中・高層階以上の部屋を選べば、物理的に外から侵入できなくなるため、安心して暮らすことができるようになるはずです。

まとめ

今回は、マイホームの購入を考えている方に向け、ネット上で見かける「マンション購入はデメリットだらけ」という情報が正しいのかについて解説しました。

記事内でご紹介したように、マンションの購入について「デメリットだらけ」と感じてしまう理由があるのも確かです。マンションの場合、住宅ローンの支払い以外に、管理費や修繕積立金、駐車場代など、さまざまな支払いを強いられてしまうため、どうしてもコスト負担が大きいと感じてしまう方がいるのです。また、各家庭の生活空間が非常に近くなるため、騒音などによるトラブルの可能性も高くなります。

ただ、マンションが戸建てと比較して、デメリットばかりかというとそうではありません。修繕積立金は、将来の大規模修繕に備えるために積み立てておくもので、これは戸建ての場合でも、定期的なリフォームのために積み立てておく必要はあるのです。また、管理費に関しては、これを支払うことで建物の管理をプロに行ってもらうことができるようになります。見方を変えれば、可能な限り建物の資産価値を維持するための対策をプロにしてもらえるようになるわけですし、手間や時間をかけずに良好な生活環境を維持できるという点はメリットとも看做せるはずです。

戸建てかマンションかと言う選択は、マイホーム購入時に迷う方が多いのですが、住まいに何を求めているのかをよく考え、最適な選択ができるようにしましょう。自分だけではどうしても判断できないという場合、プロに相談に乗ってもらうことも検討すると良いですよ!

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