
新築注文住宅の購入を計画している方の中には、家族がゆったりとリラックスできる空間を作り出したいという考えのもと、「ウッドデッキを作ろうかな?」と検討している方も多いのではないでしょうか?ウッドデッキは、新築時の外構工事において、憧れている方が非常に多く、弊社でもお客様との打ち合わせ時に話題に上ることが少なくありません。
ただ、ウッドデッキについては、実際に自宅に設置した方の中には「いらなかった」「ウッドデッキはやめたほうがいい」といった意見を持つ方も少なくありません。もちろん、多くの方が取り入れる外構工事なので、メリットがないわけではないのですが、家づくりを検討している方のニーズによっては、無駄な部分にお金をかけてしまうことになるのです。
そこでこの記事では、「ウッドデッキはやめとけ」といった意見が出る理由などについて解説します。ちなみに、ウッドデッキのメリット面も簡単にご紹介するので、本当に必要な設備なのかどうかは、メリットとデメリットを両面をおさえて、総合的に判断できるようにしましょう。
ウッドデッキは何のために導入する?
まずは、新築住宅市場でウッドデッキの導入を望む方が多い理由について考えていきましょう。それなりの広さの庭を確保できる場合には、ウッドデッキの設置を検討する方が多いのですが、それでは、そういった要望を持つ方は、何のためにウッドデッキの導入を望んでいるのでしょうか?
ここでは、ウッドデッキの設置によって得られるメリット面を簡単にご紹介します。ウッドデッキは、単に「カッコイイから」など、見た目上のメリットで設置が決められているのではなく、その他にも導入のメリットがあるのです。
①雑草対策になる
ウッドデッキの意外なメリットとしては、ウッドデッキを導入することで、雑草が生えにくくなるという点です。実際に、ウッドデッキを設置して良かったと感じるポイントについて、「雑草対策になった」という点をあげる方は多いです。
雑草は、土があり日が当たる場所であれば、どこにでも繁殖してしまいます。種子が小動物や風によって勝手に運ばれてくるため、「雑草が一切生えない環境を作る」ということは現実的ではありません。しかし、ウッドデッキを導入すれば、庭の多くの面積に影ができることになるので、日光を必要とする雑草が生えにくくなるのです。
つまり、ウッドデッキのメリット面としては、その遮光性にあると言え、ウッドデッキの下部などは、雑草が生えにくくなるので庭のお手入れが楽になるという点があげられるのです。ちなみに、デッキ部分に大きな隙間が生じる製品の場合、そこから光が入って雑草が繁殖することがあるので、雑草対策を期待する場合は、完全遮光タイプを設置するのがおすすめです。
②庭の掃除・お手入れが楽になる
ウッドデッキの導入は、雑草が生えにくくなることで庭のお手入れが楽になる以外にも、汚れが付着しにくくなることで、庭やその周辺にある物の掃除が楽になるというメリットが得られます。
例えば、地面が土のままの状態になると、雨の日には水が地面にはねてしまい、建物の外壁や窓が汚れてしまう可能性があります。また、乾燥する時期になると、風で土埃が舞うようになり、近くに停めている車や建物が汚れる可能性があるでしょう。
これが、ウッドデッキを設置すれば、土がむき出しになる面積が少なくなるので、外装部分の掃除がかなり楽になるのです。特に、外壁や窓の汚れなど、建物そのものの汚れについては、かなり少なくなるので、日常生活における掃除の手間が少なくなります。
③外と室内の段差が少なくなりバリアフリーに適している
ウッドデッキは、多くの場合、リビングにつなげてアウトドアリビングとして活用することができるようにする場合が多いです。この場合、リビングスペースがより広く使えるようになるので、ゆったりとしたリラックス空間を作り出すことができるのです。
そして、設置するウッドデッキの高さについて、室内側のフローリングと合わせておけば、段差がなくなるため、出入りの際に躓くといった心配が少なくなります。ウッドデッキ部分で洗濯物を干すといった使い方をする場合には、重たい荷物を持っていても足元がフラットで安全なため、精神的にもかなり楽になるはずです。
また、小さなお子様や足が悪い高齢者と一緒に暮らすお宅の場合、バリアフリーの面を考えても非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。
④収納スペースとして利用できる
ウッドデッキにちょっとした工夫を施しておけば、外で使用するアイテムをスッキリと片付けられる収納場所としても活用することができます。
もちろん。ウッドデッキの下は、製品を支えるための骨組みがたくさんあるため、大きな荷物を収納することは難しいのですが、園芸用品や掃除道具など、細かなアイテムについては、雨から守りながら収納できるため、庭が散らかる心配も少なくなります。
⑤天日干しスペースとして利用できる
ウッドデッキは、家事効率の面でもメリットが得られます。それなりに広いウッドデッキスペースを確保すれば、洗濯物を干すための場所として非常に便利です。先程紹介したように、バリアフリー化しておけば、重たい洗濯物を持ち運ぶ際も安全ですし、2階のベランダなどに干すことと比較すると、労力もかなり少なくなるでしょう。
さらに、ウッドデッキを設置するメリットとしては、座布団やクッション、布団など、土の地面に近い場所に干したくないものでも、安全に天日干しが出来るようになるというメリットが得られます。ウッドデッキがあれば、地面に置いておくだけで自然光を当てられるようになりますし、気になる方でもブルーシートなどの敷物を敷けば安全に天日干しが可能でしょう。
人によっては、ドライフルーツなどを作る場所としても利用できるので、趣味のスペースとしても活用可能でしょう。
⑥人とペットのリラックススペースになる
ウッドデッキは、人が日光浴するためのリラックススペースや、友人を呼んでBBQを楽しむなど、パーティスペースなどとして活用できる面がメリットとして有名です。
ただ、ウッドデッキは、犬や猫などのペットがお昼寝するリラックススペースとしても活用できるのです。もちろん、真夏や真冬など、厳しい季節はペットも表に出たがりませんが、春や秋などのちょうどいい気候の時期はペットが安心してお昼寝できる場所として利用できると思います。
⑦荷物の中継地点として便利
ウッドデッキの意外なメリットとしては、重たい荷物を家の中に運び入れる時の中継地点として利用可能だという点です。
お米など、重たい商品を購入した時には、荷物を家の中に持ち運ぶのに苦労することがあると思います。重たい荷物を持っていると、玄関扉を開けるのも苦戦しますし、なかなかの重労働となるのです。これが、駐車場との間にウッドデッキがあれば、重たい荷物などを一旦ウッドデッキに置き、家の中に入ってから持ち込むということができるようになります。
生活動線上に重たい荷物の置き場があると、考えている以上に荷物の持ち運びが楽になります。
この他、子供が遊ぶスペース、DIYを楽しむためのスペースなど、家族の生活を充実させるための場所として利用できるようになるのがウッドデッキのメリットになります。
ウッドデッキはやめとけと言われる理由(ウッドデッキのデメリット面)
ここまでの解説を見ると、ウッドデッキの導入は、さまざまなメリットがあるため、設置できるスペースがあるなら導入したほうが良いのではないかと感じた方が多いのではないでしょうか?
しかし実は、実際にウッドデッキを設置した方の中には「いらなかった」「これから家を建てるならウッドデッキはやめとけ」といった意見を持つ人もいるのです。そこでここでは、ウッドデッキ設置によるデメリットについても解説します。
①結局使わなかった
ウッドデッキの設置を後悔する最も大きな理由としては、当初の想定とは全く異なり、「結局、ウッドデッキはあまり使わなかった…」というデメリットがあります。
ウッドデッキの設置を検討する方の多くは、アウトドアリビングとしての利用を想定しています。アウトドア用のチェアを設置して日光浴をしたい、休日にウッドデッキでブランチを楽しむなど、頭の中で理想的な使い方をイメージしている方が多いのです。
しかし、実際にウッドデッキを設置して、使ってみると「想像以上に日差しが気になって室内の方がリラックスできる」「虫が気になる」などといった理由により、数回使ってから全く使用しなくなるというケースが少なくないのです。また、子供が小さい頃は活用できていたけど、成長するに伴って全く使わなくなるといったケースも少なくないようです。
普段ウッドデッキを使用しないという状況になると、維持管理がおざなりになってしまい、いざ使おうと思った時には、各所に不具合が生じていて使えなくなっていたなんてこともあります。そのため、新築時に高いコストをかけてウッドデッキを導入しても「どうせ使わなくなる」のだからコストの無駄と考える人が多いのです。
実際に、新築時の外構工事を失敗に感じたという方の中では、「ウッドデッキを含む庭関連の工事」について後悔を感じる方が多いという調査データもあるようです。
②ウッドデッキが活用できる時期が少ない
これも①番の「使わなかった」に関係するデメリット面です。ウッドデッキは、屋外に設置するリラックススペースなので、どうしても季節の影響を受けやすくなります。つまり、ウッドデッキを設置しても、そもそも1年中便利に使えるスペースにはならないのです。
一般的に、ウッドデッキを設置して快適に使用できるのは、3~4月、10~11月などと、年間の内でも4カ月程度と言われています。夏場は、猛暑化が進んでいるため、とても外でリラックスできるような気温で亡なくなっていますし、蚊などの虫が大量発生するため、ウッドデッキを利用することが難しくなります。また、冬場は気温が下がってしまい、屋外でゆっくりと過ごすことは難しいはずです。
つまり、費用をかけてウッドデッキを導入したとしても、四季のある日本の気候を考えると、使用できる頻度が少なすぎるというデメリットがあるのです。高温多湿な日本の気候は、アウトドアリビングの設置にそもそも向いていないのかもしれませんね。
③掃除の手間がかかる
ウッドデッキのメリットとしては、庭の草引きなど、外構部分のお手入れの労力が少なくなることがあげられると紹介しました。実際に、ウッドデッキの下部は雑草が生えにくくなりますし、物理的に草引きができない場所となるので、お手入れする必要がある面積は少なくなると言えます。
しかし、ウッドデッキについては、一度設置すれば、そのまま放置できるというものではないのです。ウッドデッキを、洗濯物や布製品を干す場所として利用する、子供を遊ばせる場所として活用する、家族の憩いの場とするという場合、ウッドデッキ上は清潔な状態に保っておかなければいけません。
しかし、ウッドデッキは、屋外に設置する設備なので、どうしても汚れが付着してしまいやすいのです。掃除を怠ると、汚れが目立ってしまい建物の外観イメージそのものを壊してしまう要因になりますし、想像していた使い方が汚れのせいで出来なくなってしまいます。そのため、ウッドデッキの上は、定期的に掃除しなくてはならないのです。
ウッドデッキの掃除については、どのような材質の物を使用しているのかによって、労力が大きく変わります。天然木は自然の木の風合いや高級感が魅力なのですが、水洗いすることによって木材の腐食を招く恐れがあります。腐食を防ぐためには、定期的な塗装メンテナンスなどを行わなければならないので、その点にも労力がかかります。
こういったことから、ウッドデッキを設置した方の中には、雑草の除去よりもウッドデッキの掃除やメンテナンスの方が大変に感じ、設置を後悔する方がいるのです。
④設置後も費用がかかる
掃除や維持管理の手間に関係する問題ですが、ウッドデッキは、設置する際の初期費用がかかるだけでなく、継続的に費用がかかるという点に注意が必要です。ランニングコストのことを簡単に考えていた人の場合、「思っていた以上にランニングコストがかかる…」ということに後悔し、こんなことならやめておけばよかったと感じてしまうのです。
ウッドデッキのランニングコストについては、良好な状態を維持するため、定期的な塗装メンテナンスが必要になることが大きいです。DIYで施工すれば、そこまで高額な費用は掛かりませんが、材料費が継続的にかかってしまいます。塗装メンテナンスは、1~2年に1回と言った頻度で実行しなくてはならないので、それなりの費用がかかります。
この他、ウッドデッキの木材が腐食してしまった場合、利用時に危険が生じるので修理しなくてはいけません。当然、修理には費用がかかります。また、野良猫対策や収納スペースとして利用したいと考えた時には、ウッドデッキをカスタマイズしなくてはならなくなり、その部分にも費用がかかるのです。
さらに、ウッドデッキをあまり使用しないご家庭の場合、劣化によって建物の景観を壊してしまうことを嫌い、ウッドデッキの撤去が必要になることがあります。この場合、専門業者に依頼してウッドデッキの解体と廃材の運搬、処分をしてもらわなければならないので、それなりの費用がかかってしまいます。
このように、ウッドデッキを設置すると、継続的にコストがかかってしまうため、憧れだけでウッドデッキの設置を考えているなら「やめたほうがいい」という意見が出るのです。
⑤ウッドデッキが邪魔に感じる
ウッドデッキは、本来庭として利用する場所や通路として利用する場所に設置するものです。新築したての頃は、建物の外観イメージに好影響を与えてくれるため、非常に優れた外構設備に見えます。
しかし、実際にウッドデッキを設置してそこに住んでみると、「ウッドデッキのせいで、庭の動線が妨げられ、使いにくく感じる」「通路が狭くなって不便に感じる」などの不満を抱えてしまう人がいるのです。ウッドデッキを設置する場所によっては、玄関から外までの距離が長くなってしまい、日常生活が不便になることもあるのです。
特に、庭を作るなら家庭菜園やガーデニングを楽しみたいと考えている方の場合、ウッドデッキに庭のスペースを大きくとられてしまうことになるため、将来的に設置を後悔する可能性があります。
⑥ご近所トラブルの原因になる
ウッドデッキは、子供を安全に遊ばせる場所や、友人を呼んでBBQを楽しみたいなどの要望を持つ方が設置することが多いです。アウトドアリビングのスペースが増えるため、敷地を有効活用することができるというメリットがあるわけです。
しかし、家と家の距離が近くなっている昨今の住宅事情を考えてみると、このような使い方は、ご近所迷惑になり近隣の方とのトラブルを抱える要因になってしまうことがあるのです。例えば、子供をウッドデッキで遊ばせている場合、子供のはしゃぎ声が騒音となって近隣に響き渡ってしまうでしょう。この場合、近くに夜勤の方が住んでいたり在宅勤務形態の方が住んでいれば、「うるさい!」と怒鳴りこまれてしまう可能性があるでしょう。
また、ウッドデッキでBBQなどを実行すると、近隣住宅にニオイによって影響を与えてしまいます。ご近所さんが洗濯物を外干ししていた場合、洗濯物にニオイが付着する可能性がありますし、コチラもご近所トラブルを誘引するかもしれません。
ウッドデッキのスペースは、屋外に存在するため、自分たち家族以外にもさまざまな影響を与えるということを忘れてはいけません、そして、それを考えずに利用して、ご近所さんとの関係が悪くなってしまうと、設置を後悔する結果になるのです。
まとめ
今回は、新築時の外構工事の中でも、多くの方が憧れているとされるウッドデッキについて、設置のメリットとその逆のデメリット面について解説しました。
ウッドデッキのある家に憧れを持っている方が非常に多いと思いますが、実際にウッドデッキを設置した方の中には、「憧れだけで設置するのはやめたほうがいい」という意見に変わっている人が少なくないとされています。記事内でご紹介したように、ウッドデッキは、実際に設置してみても想像以上に使わなかったという方が少なくないのです。これは、四季のある日本の気候を考えると、そもそも1年中快適に使えるような場所にならない、ウッドデッキの使い方によっては近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性があるという点が大きな要因となります。
ただ、ウッドデッキは、荷物の中継点となる、天日干しする場所として使いやすいなど、さまざまなメリットがあるのも事実なので、どのように使いたいか、本当に使う場所となるのかを具体的にイメージして、必要かどうかを判断すると良いでしょう。
