憧れのマイホームを購入した時には、実際にそこでの生活をスムーズに始めるため、さまざまな準備をしなければいけません。例えば、新居での生活を始めるには、家具や家電などを運び込み、理想の生活空間になるように配置していく必要があります。また、電気やガス、水道などのライフラインの手続きや役所への届出など、皆さんが考えている以上にたくさんの作業が発生するため、つい必要な準備を怠ってしまうことで新生活に支障が出てしまう…と言った事態に陥るケースも珍しくないのです。

そこでこの記事では、新築購入後、そこでの生活を何の支障もなくスムーズに進められるようにするため、引っ越しまでにやることをリスト化していきたいと思います。「入居前に何をやらないといけないのか?」をリスト化しておけば、準備不足で生活に支障が出てしまうということを防ぐことができるはずです。

新居への入居前にやること

それでは、憧れのマイホームを購入した方が、実際に新居での生活を始める直前にやるべきことをご紹介していきます。ちなみに、ここでは、旧居から新居への引っ越し手続きや不用品の回収などの作業は済んでいる前提で、新居の入居前にやることを中心にご紹介していきます。

①家の中の掃除と傷や不具合などがないか確認する

新居を購入して、実際に引っ越しをして荷物を搬入する前に実施しなければならないのが、新築の掃除と不具合のチェックです。

「新築したばかりなのになぜ掃除が?」と思うかもしれませんが、新築でも、工事が完了したばかりの家の中には、工事中に入ったほこりやゴミなどが残っている可能性があるのです。もちろん、施工業者が工事完了後にある程度の掃除はしてくれていますが、入居までにそれなりの期間が経過している可能性もあるため、ホコリやゴミが蓄積してしまうこともあるのです。

したがって、家の中に荷物を運び入れる前には、細部まできちんと綺麗に掃除しておきましょう。特に、クローゼットの中や窓枠など、ホコリが溜まりやすい場所は丁寧に掃除しておくと良いです。また、生活を始めると大型家具などによって隠れてしまう場所などについては、荷物の搬入後に掃除できる機会が少なくなるのでしっかりと綺麗にしておくと良いです。

なお、家の中を掃除していくときには、傷や不具合などがないか、最終的なチェックも同時に行っていくと良いです。家具などの搬入後になると、傷が隠れて見えなくなる、傷を見つけても「荷物の搬入でついたのではないかと言われる」など、対処してもらう事が出来なくなる可能性があります。したがって、掃除をするのにあわせて、家中の細かな部分まで見て回り、少しでも気になるところがあれば、ハウスメーカーに伝えて手直しなどをしてもらうと良いです。

②防カビ・防汚対策の実施

新築への入居前は、防カビ・防汚対策を実施するタイミングに適しています。実際に、家具などを搬入する前に、綺麗な状態をできるだけ長く保つ目的で、防カビ・防汚対策をする人は多いです。

例えば、お風呂は家の中でも最もカビの繁殖リスクが高くなるので、市販の防カビ剤を使って対策を施しておけば、数カ月はカビに悩まされなくて済むようになります。また、コンロの隙間やトイレの床と便器の隙間など、日常生活の中で汚れが蓄積しやすい場所について、隙間ガードを設置するといった防汚対策を実施しておけば、実生活がはじまってからの掃除の手間が大幅に軽減されます。

この他、壁の巾木の上など、ホコリが蓄積しやすい場所にマスキングテープなどを貼り付けておけば、掃除する時にはテープをはがすだけで綺麗にできるようになるなど、非常に便利なのです。家具や荷物がまだ配置されていない状況であれば、防カビ、防汚対策が非常に実施しやすいため、ぜひ入居前のやることリストに入れておくのがおすすめです。

③重要書類、取扱説明書の保管場所を決める

三つ目は、新築契約時に発行される契約書などの重要書類や導入されている設備の取り扱い説明書などについて、保管方法と保管場所を決めるということです。最初にこれを決めておかないと、いざ必要になった時「どこにあるのかが分からない…」となってしまいます。

新築購入時には、さまざまな書類と取扱説明書が発生します。住宅に関わる書類については、将来、リフォームや売却を検討した時に必要になる可能性があります。また、設備の取り扱い説明書については、不具合などが生じた際の対処を考える時に必要になる可能性があります。

上記の他、保険や保証関連の書類などもあると思うので、入居前にきちんと整理して、安全に保管できるよう、保管方法と場所をしっかりと決めておきましょう。

④住宅設備の動作確認

新居には、こだわりの設備がたくさん導入されているはずです。注文住宅であれば、入居者の希望に合わせて、設置する設備が選ばれているはずで、生活利便性に直結するアイテムになるのです。

これらの住宅設備についても、いざ使おうと思った時に「動作しない…」と言ったことにならないよう、新居への入居前に動作確認をしっかりと実施しておかなければいけません。また、設備によっては、使い方がいまいち分からない…というものもあると思うので、正しい使用方法についても、担当者の方に教えてもらっておくと良いです。以下のような設備について、入居前に動作確認を行っておきましょう。

  • 家中の水道の蛇口
  • トイレ(付属設備も)
  • お風呂のシャワー
  • エアコンなどの空調関連設備
  • 照明設備
  • 給湯器
  • キッチン設備(コンロ、食洗機など)
  • その他(太陽光発電、蓄電器など)

新築に設置されている設備は、当然全て新品です。しかし、どのような設備でも、稀に初期不良で正常に動作できないものがあるので、入居前にきちんと確認しておきましょう。入居前の時点で問題を見つけることができれば、すぐに対応を依頼することができ、新生活が始まるまでに設備の問題を解消することができるはずです。実際の生活を始めてから設備の不具合に気付いた場合、「新築に引っ越したばかりなのにお風呂が使えない…」などといった事態になりかねません。

⑤家具・家電搬入の下準備

新居での生活をスタートするためには、家具や家電を搬入しなければいけません。多くの場合、本格的な引っ越し前に、大型家具や家電の搬入を実施します。

そして、住人側の入居前のやることリストとしては、この家具・家電の搬入準備が大切です。例えば、どこにどの家具や家電を配置するのか、自分たちのライフスタイルに合わせた最適な配置イメージを検討する必要があります。家具や家電は、「どれを購入するのか?」だけでなく、どのように配置するのかが快適な住まいを作る上で家作りそのものと同じくらい重要です。

また、実際の搬入のことを考えた時には、搬入作業のせいで家を傷つけないための養生なども大切です。大型家具を購入する際には、搬入経路がきちんと確保されているのかなどを販売店の担当者さんと事前に打ち合わせを行い、搬入予定経路にマットやカバーなどを配置して、傷や汚れを防げるようにしておきましょう。大型家具の搬入は、プロが行ってくれますが、ちょっとぶつけただけで、大切な新築に傷がついてしまいます。

また、大型家具の転倒対策のため、緩衝材などを下に設置する予定であれば、それらのアイテムもあらかじめ用意しておきましょう。そうすれば、搬入時に耐震対策も同時に行ってもらうことができるでしょう。

⑥配線計画をまとめておく

新居で生活を始める前に、テレビやインターネット、電話や各種家電の配線について、きちんと配線計画を立てておくことも大切です。何も考えずに家具や家電を配置していくと、配線が露出してしまい、生活環境の景観が悪くなってしまいます。また、配線が露出しているせいで、足を引っかけて転倒するなどの事故リスクも高くなります。

こういった配線計画については、家具や家電を一度設置してしまうと、配線経路を変更することが非常に困難になるのです。

したがって、入居前に、どこに家電を設置して、配線はどこを通せば良いのか、事前に検討しておくことが大切になるのです。家電ごとに、どのコンセントを使用するのか決め、必要に応じて延長コードなどの使用も検討しておきましょう。事前に配線の準備をしておけば、家具や家電の設置もスムーズに行えますし、配線が露出しなくなるため生活空間を安全で美しくまとめることができるようになります。

⑦ご近所さんに挨拶回りをする

新居に引っ越しする前は、家具の新調などでバタバタします。しかし、ご近所さんとの関係を良好に保つためには、事前に近隣に挨拶回りをしておくということが非常に重要です。近隣住民と信頼関係を構築することで、緊急時の助け合いやコミュニケーションに繋がるので必ず行っておきましょう。新居への引っ越し前の挨拶回りのポイントは、以下の通りです。

  • 挨拶に行くべきお宅について
    引っ越し前の挨拶は、両隣とお向かいの3軒・真後ろのお宅に伺うのが一般的です。これらのお宅は、日常生活の中で騒音や車の出入りなどに関して、少なくない影響を与えます。特に、小さなお子様がいる、ペットを飼っているというお宅の場合、子供の声や動作、ペットの鳴き声などで影響を与える可能性が高いです。最初に一言挨拶しておくだけで、相手側の印象も良くなり、良好な関係を維持しやすくなります。
  • 挨拶に伺うタイミング
    引っ越しの挨拶については、「実際に住み始めてから行けば良い」と考えている人もいますが、基本的に引っ越しの1週間前にご挨拶に伺うのが良いです。これは、引っ越し当日は、大型車両が長時間駐車することや家財の搬入などで騒音が出てしまう可能性があるからです。なお、挨拶回りは、ご家族揃って休日などに伺うのがおすすめです。お子様の顔を見せておくことで、騒音などのトラブルも起きにくくなります。
  • 手土産は日持ちするものがおすすめ
    挨拶に伺う時には、手土産を用意します。もちろん、高額な物を用意する必要はなく、日持ちするお菓子や洗剤などの消耗品でOKです。多くのご家庭は、500~1,000円の範囲で手土産を用意するとされています。ちなみに、引っ越し挨拶の手土産については、ハウスメーカーに相談すれば用意してもらうことも可能です。

一戸建ての場合、町内会でゴミ収集場を交代で管理したり、さまざまな行事や防災訓練などを行っていることが多いです。そのため、トラブルなく過ごすためには、ご近所づきあいも重要になるので、入居前に訪問して挨拶をすることで、良好な関係を築く第一歩とすると良いです。

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⑧災害時の避難経路、場所を確認する

新居に引っ越すということは、地震や台風などの自然災害が発生した時、家族の安全を守るための行動も見直す必要があります。緊急時の避難場所に指定されている施設がどこにあるのか、またそこまで避難する時の経路はどこが安全なのか、事前に確認する必要があります。

地域ごとの災害対策については、役所などが災害対策マップなどを公開しているので、それを確認し、最寄りの避難場所と避難ルートをチェックしておきましょう。また、可能であれば、家族全員で避難場所まで歩いてみて、緊急時に慌てなくて済むような訓練をしておくのがおすすめです。

⑨周辺環境の確認

新居への引っ越しが完了すると、日常生活の中で使用する買い物施設が変わりますし、お子様の通学ルートや親世代の通勤ルートなども変更になるはずです。

実生活が始まってから焦って調べるのではなく、入居前に時間を作り、駅や学校までの最適なルートを確認しておくと良いです。移動手段によって、時間や費用なども変わるはずなので、それぞれが最適なルートを検討してみて、実際に試してみることで最適なルートを選ぶと良いでしょう。

また、周辺の買い物施設や病院などについても、事前に調べておけば、引っ越し後に「どこに行けば良いのか?」で迷う必要がなくなるので、事前に確認しておくのがおすすめです。

新居への入居までにやっておきたい手続き関連

新居での生活をスタートするためには、上記のような事前準備以外にも、役所などでの手続きがあります。新居で生活する時には、電気やガス、水道が使えるようになっていなくてはいけませんし、郵便などもきちんと届くようにしておく必要があります。

そこでここでは、新居に引っ越すことが決まった時、事前に行っておくべき手続きについてもご紹介します。

①現住居が賃貸なら、解約手続き

賃貸住宅に住んでいる方であれば、現住居の解約手続きをしなければいけません。賃貸住宅は、解約通知の期限が定められているため、新居への引っ越しよりもかなり前に解約の申し出を行っておかなければいけません。解約手続きが遅れてしまうと、無駄な家賃の支払いが発生してしまいます。

なお、賃貸物件を引き払う場合、退去時の部屋の状態によって、原状回復費用を支払わなければならないケースがあります。最初に敷金などを支払っていたとしても、部屋の使い方によっては、修繕にそれ以上の費用がかかると判断され、高額な費用を請求される可能性があります。
原状回復費については、2020年4月の民法改正により、賃借人(借り主)の原状回復義務の範囲が明確化されています。現行法では、「通常損耗(日焼け等の経年劣化や通常の生活による損耗)は貸し主負担」と明記されているので、この部分の費用の請求が含まれている場合は、きちんと指摘して減額してもらいましょう。

②ライフラインの手続き

新築に関わらず、住居を変える場合には、ライフラインの手続きが必須です。電気やガス、水道などのライフラインは、人の日常生活には欠かせないので、忘れずに行っておきましょう。

ライフラインの手続きについては、現住居で使用しているライフラインの停止手続きと、新居で使用するライフラインの開通手続きの2つが必要となります。基本的には、現住居の停止手続きと新居の開通手続きを同時に進めることができると思います。ただ、遠方への引っ越しの場合、それぞれ別々に実施する必要があると思います。また、電気・ガス共用の住居からオール電化に引っ越すという場合、開通手続きガスは不要になるなど、新居の状況によって必要な手続きが変わります。

このライフラインの手続きは、引っ越しの数日前までには申し込んでおく必要があります。エリアを管轄するサービス提供者に連絡し、開通に必要な手続きを行っておきましょう。

③住民票・郵便物の住所変更手続き

新居への引っ越しが決まった時には、事前に住民票の住所変更手続きや郵便物の転送手続きなども行わなければいけません。

住民票については、現在住んでいる市区町村の役所で転出届を提出し、新しく入居する市区町村の役所で転入届を提出するという手続きとなります。一般的に、転出届は「引っ越し予定日の14日前から当日まで」、転入届は「引っ越し当日から14日以内」が提出期限となっているので、必ず行っておきましょう。

また、郵便物の転送手続きについては、郵便局で転送サービスを申し込みます。これを行わないと、旧住居に届いた郵便物が自分の手元に届かなくなります。

※インターネットサービスなどの住所変更についてもしっかりと行っておきましょう。

④インターネット回線の契約手続きと工事申し込み

自宅にインターネット回線を引き込む場合、早めに回線契約の申し込みを済ませておきましょう。

インターネット回線の契約手続きは、申し込みから1カ月以上かかるケースもあり、入居後にインターネットの申し込みをしたのでは、自宅でインターネットが使用できない期間が1カ月以上に及んでしまう可能性があります。テレワークが導入されているなど、自宅にインターネット回線が必須という方も多くなっていますし、見落とさないようにしましょう。

インターネット回線への加入は、利用したいインターネットサービスプロバイダに連絡すれば、手続きの流れなどを説明してくれるので、HPなどから申し込んでみると良いでしょう。

まとめ

今回は、憧れのマイホームを購入し、そこに入居するまでの事前準備として行っておかなければならないやることリストを紹介しました。

新居での生活をスムーズに進められるようにするには、事前に「何をしなければならないのか?」を整理してリスト化しておくことが大切です。設備の動作確認などを怠り、初期不良でまともに動作しなかった…と言った事態になると、せっかくの新居での生活が台無しになってしまいます。インターネット回線の開通などに関しては、申し込みから1カ月以上の時間がかかるような場合も増えていますし、不便な生活を強いられないようにするためにも抜け落ちが無いようにしっかりとチェックしておきましょう。

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