昨今では、普段の生活の中でテレビを全く見ないという方が増えていることもあり、新築住宅を建ててもテレビアンテナはいらないのではないかと考える人が増えています。また、テレビを見る人であっても、テレビアンテナを設置しなくても地上デジタル放送の番組を見ることができる手段も登場しているため、テレビアンテナは住宅に必ず設置しなければならないものという訳でもなくなっています。

それでは、新築住宅が完成し、そこでの生活を始めることを考えた時、どのような方法でテレビを見るのが良いのでしょうか?この記事では、憧れのマイホームを購入した人が、そこでテレビを見れるようにするための手法などについて解説します。賃貸住宅の場合、引っ越しして壁などに設置されているプラグにテレビ線を繋げばすぐにテレビを見ることができるようになりますが、戸建て住宅の場合、そこまでの準備も自分で手配しなければいけないのです。

記事内では、テレビアンテナがいらない人の条件などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

新築住宅にテレビアンテナはいらないと考えられる人の条件

まずは、新築にテレビアンテナを設置しなくても良いと言える人の条件からご紹介します。賃貸住宅の場合、テレビさえ持ち込めばすぐに地上デジタル放送が見られる環境となるのですが、新築の建売住宅の場合は、テレビアンテナなどはついていなくて、購入者がアンテナ設置業者を探して設置してもらうのが一般的です。また、注文住宅の場合でも、引込線までは引いてあっても、そこから先は施主様が手配しなければならないなんてケースも多いです。

それでは、マイホームを手に入れた方で、テレビアンテナは別にいらないのではないかと言える人とはどのような条件の人なのでしょうか?実は、普段テレビを見るという方の場合でも、テレビアンテナの設置を選ばないケースが増えているので、ここでは代表的な条件をいくつかご紹介します。

①テレビを全く見ない人

一つ目の条件は、普段の生活の中でテレビを一切見ないという人です。当然、テレビを見ないという人なら、テレビアンテナを設置する必要性はありませんよね。

最近では、YouTubeなどインターネットの動画配信サービス(VOD)が増えているため、テレビを見なくても十分に映像を楽しめるようになっています。これらのサービスは、インターネット回線さえ契約していれば、スマホやパソコンはもちろん、テレビでも視聴が可能になります。

②強電界地域の住宅

テレビを日常的に見る人の場合、テレビアンテナの設置が必須と考えがちですがそうでもありません。例えば、地デジに関しては、新築を建てた(建てる)エリアが強電界地域で好感度のテレビ電波が屋内まで届くという場合、アンテナを設置しなくてもフルセグやワンセグを利用して視聴することができます。

ただ、電波環境は、後々変わってしまうことがあり、数年経過するとテレビの映りが悪くなる可能性もあります。その場合、テレビアンテナを設置する、もしくは下で紹介する方法で視聴しなければいけないでしょう。

③アンテナ以外の方法で視聴できるようにする

詳しくは後述しますが、テレビの電波の受信はアンテナを設置しなければならないというわけではありません。さまざまな技術が進化した現在では、インターネット光回線を契約するという方法やケーブルテレビと契約するという方法で、アンテナを設置しなくてもテレビを見ることができるようになっています。

新築住宅でテレビを見る主な方法について

それでは次に、新築住宅を建てた後、そこでの生活に「テレビは欠かせない」と考える方が、どうやったらテレビを見れるようになるのかについて解説していきます。昨今では、日常生活の中でテレビを全く見ないため、自宅にテレビを設置しない人が増えていると言われています。

しかし、地上波テレビは生活に欠かせないと考える人がまだまだ多いのも事実なので、どうすればテレビが見れるようになるのかについて解説します。新築戸建て住宅の場合、賃貸住宅とは異なり、テレビを購入して設置すれば見れるようになるというほど簡単ではありません。実は、テレビを見れるようにするには、事前にアンテナを設置するなどの準備が必要なのです。ここでは、新築一戸建てでテレビを見れるようにするための代表的な方法と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

方法1 テレビアンテナを設置する

新築住宅でテレビを見る方法として、最も一般的といえるのがテレビアンテナを設置するという方法でしょう。昨今では、インターネット回線を契約する際にテレビも一緒に契約するなんて方が増えていると言われるものの、テレビアンテナを設置するという方法の方が、コスト的なメリットが大きいのです。この方法を採用する場合のメリットとデメリットは以下のような感じになります。

テレビアンテナを設置するメリット

テレビアンテナを設置するという方法は、テレビを見るためのコストが安くつくという点がメリットです。テレビアンテナの設置は、専門業者に依頼するのが一般的なため、どうしてもイニシャルコストがかかってしまうことになります。しかし、一度設置すれば、その後はテレビを見るためにお金を支払う必要はありません。NHKの受信料は必要になりますが、民放テレビは受信料などを支払う必要がありませんし、継続的なコストは基本的にかからないと考えておいて構わないでしょう。

また、下で紹介するその他の方法と比較すると、テレビが見れるようになるまでの期間が短くて済むという点もメリットです。テレビアンテナの設置は、基本的に一日で施工が完了するため、近くのアンテナ業者に設置を依頼し、タイミングが良ければその日のうちにテレビが見れるようになることもあるでしょう。

テレビアンテナを設置するデメリット

テレビアンテナを設置するという方法のデメリットは、それなりの初期費用がかかってしまう点です。設置費用は、アンテナのグレードなどによって変わりますが、地デジ用のアンテナ設置だけで3~6万円程度、BS/CSアンテナを追加する場合は、さらに2万円程度の追加費用がかかります。その他の方法は、ここまで高額な初期費用は掛からないため、明確なデメリットといえます。また、新築住宅にアンテナを設置することになるため、家を傷つける、外観イメージが多少崩れる点を嫌う人は多いです。

この他、アンテナによる受信の場合、天候などによって受信状態が悪くなることがある点も注意が必要です。台風などの悪天候時は、視聴中にノイズが入ったりすることがあるかもしれません。

方法2 光テレビを契約する

光テレビとは、インターネット回線の光回線を利用してテレビを視聴するという方法です。皆さんも、「フレッツ・テレビ」や「ひかりTV」という名称は耳にしたことがあると思います。現在では、多くのお宅がインターネット回線の契約をすると思いますが、その際にテレビも一緒に契約するという方法になります。

光テレビのメリットとデメリットは、以下のような感じです。

光テレビのメリット

光テレビのメリットは、光回線を利用してデータのやり取りを行うことになるため、天候や立地などに左右されることなく、安定的にテレビの映像を楽しむことができる点です。悪天候時でも、通信状態が悪くなる…なんてことはなく、常にクリアな映像を楽しむことができるようになります。

さらに、光テレビの場合、地上デジタル放送だけでなく、BS/CSや専門チャンネルなど、さまざまなチャンネルを好きなだけ視聴することができる点も魅力でしょう。契約方法については、インターネット回線を契約する際、テレビもセットで申し込むだけなので、インターネットの契約を考えている方であれば、テレビアンテナの設置業者を探さなくて済むという手軽さも魅力かもしれませんね。この他、家にアンテナを設置しないので、建物を傷つけない、外観イメージを壊さずテレビが見れるようになるという点も利点でしょう。

光テレビのデメリット

光テレビのデメリットは分かりやすいです。実は、インターネット回線とセットで光テレビの契約を行う場合、テレビを見るための月額料金が上乗せされるのです。つまり、光テレビの場合、テレビを見るために継続的なコストが発生してしまう点がデメリットです。費用については、サービス内容や契約する会社によって変わりますが、1000~4000円/月程度の費用がかかるとされています。

また、光テレビを利用する場合、開通工事が必要になり、初期費用として数万円のコストがかかります。テレビアンテナと比較すると、コストの面では明確に高くなる点が大きなデメリットといえます。

方法3 ケーブルテレビを契約する

3つ目の方法は、ケーブルテレビと契約するという方法です。「J:COM」と契約してテレビを見れるようにすると言えば分かりやすいですね。ケーブルテレビのメリットとデメリットは以下のような感じです。

ケーブルテレビのメリット

ケーブルテレビは、地上デジタル放送以外にも、多彩なチャンネルが用意されている点が大きな魅力といえます。BS/CS放送は当然として、映画、スポーツ、アニメなどの専門チャンネルが用意されているので、好みに合わせて視聴するチャンネルを選ぶことができます。

ケーブルテレビに関しても、インターネット回線や電話とセットで契約することができます。まとめて契約すると、月額料金が割引になるのですが、ネット回線は光回線よりも通信速度が遅くなるので、その点は注意しましょう。

ケーブルテレビのデメリット

ケーブルテレビのデメリットも、テレビを視聴するために継続的な費用がかかる点がデメリットです。さらに、光テレビなどと比較しても、毎月の料金が割高な設定なので、想像以上に大きな負担になってしまうかもしれません。料金はサービス内容によって異なるのですが、専門チャンネルなどを追加していけば、月額料金が1万円近くにまでなることがあります。

ケーブルテレビは、料金プランやサービス内容が多岐にわたるため、自分たちに合ったプランを探すのが難しいという点も注意が必要です。

それぞれの方法はどんな人に向いているのか?

それでは、新築住宅でテレビを見るために、どの方法を選べば良いのかについても解説しておきましょう。上で紹介した方法について、それぞれおすすめできる人の条件を簡単にご紹介します。

テレビアンテナの設置がおすすめできる人

テレビアンテナの設置がおすすめできるのは、初期費用が多少高くなっても、毎月かかる費用を抑えたいと考えている人です。先ほど紹介したように、テレビアンテナは、設置工事にそれなりの費用がかかるものの、一度設置すれば、その後は無料で長期間テレビを視聴することができるようになります。新築住宅を建てたという方の場合、その家に何十年にわたって住むことを想定していると思うので、毎月の費用がかからない方法を選べば、中長期的な視点で考えると、テレビを見るための費用を節約することができます。

一般的には、テレビアンテナは、一度設置すれば10~15年は問題なく使えると言われているため、毎月数千円単位のお金がかかる光テレビなどと比較すると、数年でコストを取り戻すことができます。なお、住宅の立地条件によっては、アンテナを設置しても安定的な電波の受信ができない場合があるので、その場合は、光テレビかケーブルテレビを契約するしかないでしょう。

光テレビの契約がおすすめできる人

光テレビの契約がおすすめできるのは、安定的な電波環境でテレビの視聴がしたいと考える人です。光テレビは、天候や立地条件などに左右されることなく、いつでも高品質な映像を楽しむことができます。また、多岐にわたるチャンネルが用意されているので、幅広いジャンルの番組を視聴できるようにしたいという方にもオススメでしょう。

この他、「どうせ高速インターネット回線を引くのだし、支払先は統一しておきたい」という方も光テレビがおすすめです。インターネット回線とセットで申し込めば、アンテナ業者を探す必要もありません。また、ケーブルテレビは、インターネットの回線速度に難があるため、仕事などで高速のインターネット環境が求められるという方は光テレビの方がおすすめです。

ケーブルテレビの契約がおすすめできる人

ケーブルテレビは、多様なチャンネルを楽しみたい、安定した電波環境でテレビの視聴がしたいという方におすすめです。基本的には、光テレビと利点が被っているので、月額費用を支払ってもいろいろな番組を視聴できるようにしておきたいという方は、光テレビかケーブルテレビを選ぶのが正解だと思います。月額料金の中に、さまざまな専門チャンネルの料金が含まれているので、個別に契約することを考えるとお得に映像を楽しむことができると思います。映画やアニメ、スポーツの視聴をしたいなら、アンテナではなく、ケーブルテレビなどが良いかもしれません。

ちなみに、光テレビとケーブルテレビに関しては、利点が被っているため「どっちが良いのか?」で迷う人も多いです。この点に関しては、インターネット回線のことを考えると、光テレビの方が安心だとは思います。

テレビアンテナをつけないテレビ視聴方法のメリット・デメリット

新築住宅で「テレビは見れるようにしておきたい」と考えた時には、テレビアンテナを設置するか、アンテナを設置しない方法で視聴できるようにするのかの二択になります。一昔前までであれば、テレビアンテナは必須の設備だったのですが、昨今では、その他の方法でテレビを視聴できるようになっているのです。

それでは、テレビアンテナを設置しない場合には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?ここでは、アンテナを設置せずにテレビを視聴するという方法を選んだ時のメリットとデメリットをご紹介するので、ぜひ参考にしましょう。

テレビアンテナをつけない場合のメリット

まずは、テレビアンテナをつけない場合のメリット面からです。光テレビやケーブルテレビなど、アンテナを設置せずにテレビを視聴できるようにした場合、以下のようなメリットが得られます。

  • 建物の外観を壊さない
    最近では、家の外観を大きく壊さない「デザインアンテナ」と呼ばれるテレビアンテナも登場しています。しかし、建物の外側に何らかの物体を取り付けることには変わりないので、設置後は外観イメージに違和感を感じてしまう…なんてこともあり得るのです。特に、昨今の住宅デザインは、無駄なものを極力取り除く、モダンで洗練された外観が求められるようになっています。そのため、アンテナなどを設置していない、シンプルで美しい状態を維持したいと考える人も多いのです。アンテナを設置しなければ、新築時の洗練されたデザインを維持できるので、この点がメリットといえるでしょう。
  • 初期費用が削減できる
    テレビアンテナを新築住宅に設置する場合、専門業者に取り付け工事を行ってもらう必要があります。工事にかかる費用は、設置するアンテナのグレードなどによって変わるのですが、CSなども見れるようにするなら最低でも5万円程度はかかると考えておく必要があるでしょう。光テレビやケーブルテレビでも、初期の開通工事は必要ですが、ここまでの費用は掛からないため、初期費用を節約することができます。
  • 通信不良が起こりにくい
    アンテナによるテレビ視聴は、周囲の電波や信号と干渉しやすいという性質があり、通信不良が発生する可能性があるのです。また、天候などの影響で通信不良になることもあります。しかし、光テレビなど、アンテナを取り付けない視聴方法の場合、こういった干渉を回避することができ、通信品質を向上さることができます。
  • 台風の被害を受けなくなる
    アンテナは、台風による強風などの影響を受けやすいという点に注意が必要です。実際に、台風が過ぎ去った後には、アンテナが破損してテレビが見れなくなる…なんてことも多いのです。アンテナを取り付けない視聴方法の場合、当然、風による影響を受けなくなるため、台風が直撃したとしても安定的なテレビ視聴を継続することができる点がメリットです。

テレビアンテナを取り付けないテレビ視聴方法には上記のようなメリットがあります。また、新築したばかりの家を傷つけたくないという方も、アンテナを設置しないという選択はおすすめかもしれません。

テレビアンテナをつけない場合のデメリット

当然のことですが、テレビアンテナを設置しないという選択にもデメリットが存在します。光テレビなど、家を傷つけないテレビ視聴方法が登場している中でも、アンテナを設置するという選択をする方はまだまだ多いです。これらの方は、アンテナを設置しない場合のデメリットが気になるのだと思います。

テレビアンテナを設置しない場合のデメリットは以下の通りです。

  • 月額費用がかかる
    テレビアンテナを設置しない場合の最大のデメリットは、テレビを視聴するために毎月支払いが発生するという点です。先ほど紹介したように、光テレビやケーブルテレビと言う選択の場合、月額料金の支払いが発生します。テレビアンテナは、初期費用は掛かるものの、毎月の支払いは発生しないため、トータルの費用は安くなるのです。
  • インターネット回線の影響がある
    テレビアンテナを設置しない場合、主にインターネットを介したストリーミングサービスに頼ることになります。テレビアンテナよりも視聴環境への影響は少ないとされていますが、インターネット回線の品質や安定性が視聴環境に影響を与えることは間違いありません。例えば、同時に複数のデバイスがインターネットを利用して動画を視聴する場合、帯域幅が制約され、テレビ視聴時の品質が低下する可能性が生じます。この辺りは、インターネットの契約プランで回避することができるのですが、月額費用が高くなる可能性もあるので注意です。
  • エリアが限定的
    光テレビやケーブルテレビは、視聴対応エリアが限定されていることがあります。そのため、お住まいの地域によっては視聴可能なチャンネルが限られる可能性があるので、契約前に希望するチャンネルの視聴が可能なのかは確認しておきましょう。ちなみに、アンテナによるテレビ視聴は、地域によって放送局が決まっているので、この点は大きなデメリットとまでは言えないかもですね。

テレビアンテナを設置しないという方法は、テレビ視聴のため、継続的に費用がかかってしまう点が最大のデメリットといえます。年間で、最低でも2万円程度はかかるため、2年以上経過すればアンテナ設置の方がコストが安くなると思います。

まとめ

今回は、新築住宅でテレビを見るための方法について解説しました。記事内でご紹介したように、新築戸建て住宅は、賃貸物件と異なり、テレビを設置したらすぐに地上波デジタル放送が見れるようになるというわけではありません。実は、テレビを見るためには、その電波を受信で得切るようにするため、事前にアンテナを設置するなど、準備しておく必要があるのです。

最近では、テレビは一切見ない…なんて方も増えていると言われていますが、それでも多くの方はテレビが視聴できるようにはしておきたいと考えているはずです。テレビアンテナを設置しなくても、テレビを視聴できる方法は有るものの、本来無料のはずのテレビ視聴に月額料金を支払わなくてはならなくなるので、その辺りも注意してどの方法が良いのか検討するようにしましょう。

なお、注文住宅を建てる際は、建物の外観イメージを壊さないよう、計画的にデザインをしておくことも可能です。これから注文住宅を建てようと考えている方は、お気軽に悠建設にお問い合わせください。

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