今回は、住宅がそこに住む人の健康に与える影響や、住む人が健康的に暮らしていくための家づくりのポイントについて解説します。

憧れのマイホーム購入を考えた時には、皆さんどのようなことを重視して家づくりを進めたいと考えているでしょうか?やはり、多くの方は、そこに住む人が快適に過ごせるような間取りを検討したり、スタイリッシュな外観デザインの家にしたいといったことを重視するかもしれませんね。実際に、インターネット上にある新築に関わる検索キーワードでは「おしゃれ」や「カッコイイ」など、家のデザイン面に関するワードが上位に位置します。

しかし、これから家の建築を検討している方に、絶対におさえておいてほしいのは「家族が健康に暮らせる」というポイントです。家は、一日の中で最も長い時間を過ごす場所となりますので、そこに住む人の健康に与える影響は非常に大きく、家が起因となる健康被害の報告も少なくありません。どれだけスタイリッシュでおしゃれな家が出来上がっても、そこに住む人の健康被害の原因となるのであれば、それは家づくりに失敗したと判断せざるを得ないでしょう。
そこでこの記事では、家族が健康的に暮らせるような住まいを作るため、家と人の健康の関係や家に潜む健康を害するリスクなどについて解説します。

家は人の健康に大きな影響を与える!

それではまず、家と人の健康の関係性について解説します。一般的に、人が健康に暮らすために重要な条件と言えば、適度な運動やバランスの良い食生活を心がけることなどがポイントになると考えられています。確かにこれらの条件は人の健康に非常に大きな影響を与えるのは間違いありません。

しかし、人が一日の中で最も長い時間を過ごすことになる家は、これらと同様に人の健康に大きな影響を与えると言われています。ここでは、家と人の関係性について、皆さんも知っておきたいポイントを簡単にご紹介します。

人の健康は生活環境の影響を受ける

日常生活の中で特に意識することはないと思いますが、人の健康には生活環境が大きな影響を与えると言われています。

例えば、私たち人間は、常に呼吸をして生きています。一般的に、体重が50kg前後の人であれば、一日に約20kgの量の空気を吸い込んでいると言われます。人間が健康に暮らすため、一日に必要な水分量が約2kg(2L)とされていますので、どれだけ多くの空気を体内に取り込んでいるのかが良く分かると思います。そして、冒頭でご紹介したように、多くの方は一日の中で最も長い時間を家で過ごすことになるわけですので、主な生活空間である家の中にある空気の質は健康に大きな影響を及ぼすと考えられます。

さらに、生活環境が人の健康に大きな影響を及ぼす要因としては、温度の状況も考慮する必要があります。日本は、四季がある国で、夏は暑く冬は寒いという環境下で誰もが暮らしています。
生活環境における温度条件については、夏場は25~28℃前後、冬場は18~22℃前後が人にとって適温な状況とされています。これよりも温度が高ければ暑い…、低ければ寒い…などと、人は不快に感じてしまうのです。人は、暑いと感じると汗をかき、寒いと感じた時には震えることで体温の調整を行います。これらの現象は、気温によって人が自然に行うことなのですが、身体には負荷がかかり、大きなストレスとなります。特に、高齢者や小さなお子様にとっては、気温による負荷は生命維持に関わるような問題に発展することも珍しくありません。

家の中で人が亡くなることは珍しくない

家と人の健康を考える際、皆さんにも知っておいてほしい情報として「家の中で不慮の事故で亡くなる人は少なくない」という事実です。

例えば、厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」(2022年)によると、家庭における不慮の事故で亡くなった人の数は15,673人となっていました。この数は、交通事故で亡くなった方(3,541人)の4倍以上の数字となっているのです。実は、日本国内における死亡事故に関しては、交通事故などの屋外よりも、一般的に安全と考えられている家の中の方が圧倒的に多いのです。
ちなみに、家庭内の不慮の事故で亡くなる方の年齢に関しては、65歳以上の高齢者が約9割を占めており、事故の原因については、以下のようになっています。

  • 不慮の溺死および溺水:42%
  • その他の不慮の窒息:22.5%
  • 転倒・転落・墜落:17.5%
  • 煙、火および火災への曝露:4.8%
  • 有害物質による不慮の中毒および有害物質への曝露:2.1%
  • 熱および高音物質との接触:0.3%

もちろん、家庭内で起きる不慮の死亡事故全てにおいて、住まいそのものが原因となっているとは限りません。しかし、近年では、住まいが起因となり、ヒートショックや屋内での熱中症による事故が急増していると言われていますし、家そのものが関係している事故も少なくないと考えられるのではないでしょうか?

家が原因となる人の健康被害とは?

前項でご紹介したように、家の中で発生する不慮の事故は、屋外での交通事故などと比較しても、圧倒的に多い件数となっています。それでは、住まいが原因となる人の健康被害とはどのような問題が考えられるのでしょうか?

ここでは、家に潜む人の健康を害する代表的なリスクをあげていきます。

①ヒートショック

家の中に潜む健康リスクとしては、ヒートショックが有名です。上でご紹介した、厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」でも、「不慮の溺死および溺水」が家庭内での不慮の死亡事故の死因として最も多かったというデータがあります。もちろん、全てがヒートショックが原因とは言いませんが、高齢者のヒートショックによる死亡事故が増加しているという報道などは皆さんも耳にしたことがあるはずです。

ヒートショックとは、急激な気温の変化によって血圧が乱高下し、血管や心臓に大きな負担をかける症状です。結果として、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患を引き起こす健康被害を指しています。

実は、昨今、ヒートショックによる死亡事故が急増していると言われているのです。日本の生活環境を考えた場合、自分たちが滞在している部屋のみを暖房で暖め、それ以外の部屋は非常に寒い環境になっているというケースが非常に多いです。さらに、浴室やトイレなどは、日射が入り込む必要性があまりないと考える方が多く、家の北側に設置する場合が多いです。そのため、暖房設備などを用意しなければ、他の部屋と比べると、気温が低くなってしまいがちなのです。こういったことから、暖房で暖められた部屋で過ごしていた方が、寒いトイレや浴室に移動した際にヒートショックを引き起こすケースが多いとされています。

先ほどご紹介した、家庭内での不慮の死亡事故には、ヒートショックが原因となる浴室などでの事例が少なくないと考えられます。

②シックハウス症候群

シックハウス症候群は、新築を建ててそこに住み始めてから、アレルギー症状やぜんそくに悩まされる…と言った問題全般を指しています。このシックハウス症候群は、家を構成する建材や接着剤に含まれている発揮性有機化合物といった化学物質やホルムアルデヒド、カビやダニといった微生物、その他、殺虫剤やたばこの煙などの有害物質に人が接触することで引き起こされる健康被害です。一般的に、新築住宅を建てたばかりの家で起こりがちと考えられていますが、築年数が経過した住宅をリフォームした際もシックハウス症候群を発症する方がいるとされています。

シックハウス症候群が近年注目されているのは、家の高気密化が年々進んでいて、家の通気性が悪くなっているのが要因です。日本は、高温多湿な気候であることから、もともとは「通気性の良い家」になることを重視して家づくりが進められていました。しかし、エアコンなどの空調機器の登場により、機械的に暖めたもしく冷やした空気が外に逃げないようにするため、家の気密性を高めるという方向に家づくりが変化していったのです。
気密性が高いということは、空気の入れ替えが少なくなるという意味で、高気密な住宅内には先ほどご紹介したようなシックハウス症候群の原因物質が溜まりやすくなってしまいます。実際に、家の高気密化が進んだことにより、シックハウス症候群を患う人が急増し、その対策として24時間換気システムの設置が法で義務付けられるという状況になっています。

シックハウス症候群は、鼻水、目やのどの痛み、頭痛や倦怠感など、さまざまな症状が出るとされ、家族の健康で快適な生活を壊してしまう恐れがあるものです。なお、シックハウス症候群は、個人差が大きいとされていて、同じ建物内にいても影響が全くでない人と、非常に深刻な影響が出る人に分かれる場合もあるようです。

③熱中症

熱中症は、真夏の暑い日に長時間屋外で作業することで発症するものというイメージが強いかもしれません。しかし、近年では、屋内での熱中症による死亡事故が急増していることが社会問題になっているのです。実際に、消防庁が公表した令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況のデータを確認してみると、救急搬送が必要になるほどの重篤な熱中症患者については、なんと「住居」が最も多い発生場所となっており全体の4割以上を占めていたのです。

住宅内での熱中症についても、屋外で発生する物と同じく、温度や湿度が高く風通しが悪い環境下にて、長時間水分補給をしていない場合に引き起こされるとされています。現在では、エアコンなどの空調機器がほとんどの家に設置されていますし、「熱中症になるような環境になるのか?」という点に疑問を感じる方も多いです。これについては、高齢者の方の中には、エアコンなどの空調機器を嫌う方が一定数いて、室温が上がりすぎてしまうという要因が考えられます。この他にも、熱中症は気温が高くなる日中に発生する物というイメージがあるのですが、比較的気温が落ち着く夜間でも熱中症を発症する方がいます。これは、就寝時にエアコンをつけておらず、寝ているうちに大量の汗をかいて熱中症になるというパターンが考えられます。

熱中症は、健康な若者でも発症することがあるなど、誰でもなる可能性がある症状です。しかし、乳幼児や高齢者など、体温調節機能が未熟または衰えている方などが特に危険とされています。こういった方は、暑さを自覚しにくい場合があり、気付かないうちに熱中症になってしまう…なんてこともあるようです。

参照:令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況

④アレルギー症状

アレルギーと聞くと、食生活をイメージする方が多いかもしれませんね。しかし、アレルギー症状の中には、家そのものが原因となるものもあるのです。それが、家の中で発生するホコリやカビ、ダニと言ったハウスダストによるアレルギーです。

例えば、住宅の天敵と言われる問題として結露がありますが、この結露は水滴の掃除に手間がかかる…と言ったことだけが問題視されるわけではありません。住宅で発生する結露は、木材を腐食させシロアリの繁殖を招いたり、カビの発生を誘引して住人のアレルギー問題を引き起こすことで問題視されているのです。

アレルギーに関しても、シックハウス症候群と同様に、個人差がありますので、そこに住む人全員が発症するわけではありません。ただ、アレルギーは一度発症すると完治が非常に難しいとされているため、そこに住む人がアレルギーを発症しない環境を作ることが重要です。

人が健康に暮らせる家の条件とは?

ここまでの解説で、家そのものがそこに住む人の健康を損なってしまう可能性があるということが分かっていただけたと思います。実際に、シックハウス症候群などは、住宅の高気密化が進んだことで社会問題化したこともあり、日本の法律が改正されることになるなど、住環境は人の健康に大きな影響を与えてしまうものだと理解しなければいけません。

それでは、これから新築住宅の購入を検討している方が、家族が健康に過ごすことができるための家を建てるには、どういった点がポイントになるのでしょうか?ここでは、代表的なポイントをご紹介します。

家の中の温度を一定に保つ

家族が健康に暮らせる家づくりのポイントとしては、家の中の温度を一年中一定に保てるようにすることが大切とされています。2018年にWHOが発表した勧告でも、「冬の住宅内の最低温度は18℃以上、高齢者や子どもの場合はさらに暖かい方が望ましい」とされています。

しかし、日本の住環境を考えてみると、上で紹介したように、人がいる場所を限定して暖めるというご家庭が非常に多いです。例えば、家族が集まっているリビングやダイニングについては、18℃以上の室温が保たれている場合でも、その他の人が滞在していない部屋については18℃以下になっている暮らしが当たり前というご家庭が多いのではないでしょうか?
上で紹介したヒートショックは、このような家の中での気温差が原因となり突然発症するリスクがある健康被害ですので、一般的な日本の住環境は、まさにヒートショックのリスクが高いと言えるのです。

なお、日本の住環境の危険は、冬場だけではありません。夏場についても、快適な室温が保たれていなければ、家の中で熱中症を発症する、暑さで不眠症になるなどと言った理由で、健康被害に発展するリスクがあります。このような問題を防ぐためには、一年を通して、家の中のどこにいても快適な温度環境が保たれていることが、健康的に暮らせる住まいの条件になると考えられます。

通気性が良い環境

近年の住宅は、高気密・高断熱が重要視されていますが、家の通気性が悪くなってしまうと、室内に澱んだ空気や湿気が溜まることになり、結露の発生やカビ、ダニの繁殖につながります。結露は、家のそのものの劣化を早める、シロアリの繁殖を誘引するなどの問題がありますし、カビやダニは先ほどご紹介したように住人のアレルギーやシックハウス症候群の原因となります。

昨今では、高気密・高断熱化した住宅が増えていますが、このタイプの家は室温を一定に保ちやすいというメリットがある一方、通気や換気をきちんと行わなければ、そこに住む人の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、家の中に湿気がこもるという状況は、家そのものの早期劣化の可能性が高くなるなど、さまざまな弊害が存在するのです。

こういったことから、高気密・高断熱を目指すにしても、適切に換気できるような通気性の良い仕組みを取り入れることが、家族が健康で暮らすために重要な条件になります。

家の中を清潔に保てること

意外に見落とされがちなのですが、家の中を清潔に保ちやすいということは、そこに住む人が健康的に暮らしていくためには重要な条件の一つになります。当たり前の事ですが、室内の掃除が行き届いていて清潔な住環境と、いつも汚れている住環境では、前者の方が健康的な暮らしを実現しやすいです。

つまり、家を建てる際に、家族が健康的に暮らせる家づくりを検討した時には、掃除や片付けがしやすい環境にするということも重要なのです。例えば、以下のような点に注意すると良いでしょう。

  • 家の中の凹凸を少なくする
  • 収納の大きさや設置場所を検討する(花粉などを室内に持ち込まないよう玄関収納を充実させるなど)
  • 帰宅時や来客時にすぐに手洗いができるような導線を構築する
  • 汚れが付きにくい、掃除がしやすい建材を採用する

家の中を清潔に保つことを考えた場合、家づくりの段階から「掃除がしやすい間取り」「掃除がしやすい建材」という点に着目するのがおすすめです。そうすることで、家の中を常に清潔に保つことができるようになり、家族が健康的に暮らせる環境を構築しやすくなります。

人が健康に暮らせる家づくりの具体的な対策について

それでは最後に、人が健康に暮らしていける家を作るため、具体的な対策についてもいくつかご紹介します。人が健康に暮らせる家を建てるためには、上で紹介した健康を害する要因を取り除けるような対策を施す必要があります。

それでは、家づくりの際には、どのような対策が有効になるのでしょうか?

高気密・高断熱の家

家全体を一定の温度に保つことを考える場合、家の気密性・断熱性を高めた高気密・高断熱住宅と呼ばれる対策が有効です。高気密・高断熱住宅は、外気温の影響を受けにくくなるため、年間を通して家の中の温度を一定に保ちやすくなります。家の中の温度を一定に保てるようになれば、ヒートショックのような健康被害を防ぐことができるでしょう。なお、高気密・高断熱住宅は、空調効率が高くなるため、省エネな生活を実現でき、日々の生活にかかる光熱費を削減できるというメリットも得られます。

ただ、先ほどご紹介したように、家の気密性が高くなると、通気性が悪くなるため湿気や汚れた空気が溜まりやすくなるという弊害があります。これにより、「シックハウス症候群などのリスクが高くなるのでは…」と不安に感じる方も多いですよね。実際に、家の高気密化が進んだことにより、シックハウス症候群を発症する人が急増し、法律が改正されています。

高気密な家は、機械的に空気の入れ替えが行われるようにしなければいけません。実は、2003年の建築基準法改正により、現在の住宅は24時間換気システムの設置が義務付けられています。つまり、これ以降に建てられている住宅については、高い気密性と断熱性を保持していても、機械的に換気が為されることから、汚れた空気が室内に留まり続ける可能性が低くなっています。

全館空調を取り入れた家

全館空調と聞くと、ショッピングモールやオフィスビルなど、大型の商業施設に取り入れられるものと言うイメージが強いかもしれません。しかし、近年では、戸建て住宅でも全館空調を備えた家づくりがすすめられる場合があるのです。

これは、いくら高気密・高断熱な住宅を作ったとしても、空調機器がついている部屋とそうでない部屋では、どうしても温度差が生じてしまうからです。全館空調とは、その言葉から分かるように、全ての部屋の温度調整を集中的に行えるようにする設備です。つまり、この設備を導入した家であれば、家全体の温度差を極限まで少なくすることが可能なのです。

全館空調で温度調整をしている家の中は、リビングや寝室だけでなく、トイレやお風呂場なども同じ温度帯を保つことができるようになります。そのため、家の中を移動する際に、温度差が生じなくなるため、ヒートショックのリスクを大幅に低減することができるのです。また、夏場も家の中を快適な温度で保つことができるようになるため、家の中で熱中症を発症するリスクが低くなります。
注意が必要なのは、全館空調は導入する際のイニシャルコストがかかるだけでなく、ランニングコストも高くなってしまう点です。基本的に、24時間常に稼働させるシステムになるため、光熱費がどうしても高くなってしまいます。

自然素材を内装に使用した家

シックハウス症候群は、家を構成する建材や接着剤から化学物質が放散され、それを吸い込んだ人に健康被害が生じるというものです。逆に考えると、家の中に採用する建材について、化学物質を放散しない、自然素材を採用すれば、シックハウス症候群のリスクを低くすることができるのです。

例えば近年の家づくりでは、無垢材や漆喰、珪藻土など、自然素材や天然素材と呼ばれるものを内装に採用するという動きが強まっています。また、家の中に使用する接着剤についても、「米のり」など、化学物質を放散しないものを採用するケースが多くなっています。

これらの天然素材は、シックハウス症候群の原因物質を放散しないだけでなく、優れた調湿効果なども持っています。そのため、家の中の不要な湿気まで吸収してくれ、カビの発生を抑えるなどと言った効果も期待できます。ご家族の中に、アレルギー体質の方や化学物質に敏感な方がいれば、家を構成する素材選びに着目すると良いでしょう。

通気断熱WB工法を採用する

通気断熱WB工法はシックハウス症候群に立ち向かうために開発された家づくりの工法です。そして以下のグラフのように、WB工法の家は、住む人の健康を守る確かな性能が実験データとして証明されているのです。

引用:WB HOUSE公式サイトより

WB工法を採用して建てた家は、上のグラフのように機械換気を使用していない状態でも、ホルムアルデヒド濃度が一気に低減しています。メーカー公式サイトでも「機械換気を使用していない状態で、これほどの結果を出せるのはWB工法以外にありません。」と明言しているほど、シックハウス症候群対策としては効果的な家づくりの方法と言えます。

WB工法は、壁の中に通気層が設けられ、非常に高い断熱性を持った家ができ上がります。また、家の中の不要な湿気や有害物質、臭いなどを家そのものが排出する能力を持っているため、機械換気に頼らなくても常に清潔な環境を維持してくれるのです。WB工法の詳細は、以前別の記事で詳しく解説しているので、ぜひ以下の記事をご参照ください。

関連:通気断熱WB工法とは?WB工法のメリットはよく耳にするけど、実際のところデメリットはないの?

まとめ

今回は、住環境と人の健康の関係性について解説しました。記事内でご紹介したように、家の住環境は、そこに住む人にさまざまな影響を与え、時には深刻な健康被害に発展してしまうことがあるのです。

これから新築戸建て住宅の建築を検討している方がいれば、記事内でご紹介した人の健康との関係性を念頭に置き、家族が健康に暮らしていけるような対策を施すのがおすすめです。注意が必要なのは、人が健康的に暮らせる家を作る際には、特殊な工法を採用する、自然素材を採用するなどと言った対策が必要になるため、一般的な住宅を建てるのと比較すると、コストが高くなってしまう可能性が高いです。もちろん、家族の健康を考えた場合には、コスト度外視で家づくりをしたいと誰もが考えますが、家を建てるための予算には上限もあるはずなので、その辺りは慎重に検討する必要があります。

なお、悠建設は、関西圏で人が健康に暮らせる住宅をご提供するため、WB工法を採用した家づくりのご提案を行っています。WB工法の家は、メーカーに認定を受けた施工会社でなければ建てることができない特殊な工法なので、関西圏で安心して暮らせる家が建てたいと考えている方は、お気軽に悠建設までお問い合わせください。

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