近年、住宅周りの深刻な問題として取り上げられるものにカメムシ問題があります。皆さんも、テレビやインターネットのニュースなどで、カメムシが大量発生した…、家の中にカメムシがたくさん侵入してくる…と言った嫌な情報を見かける機会が増えているというイメージはあるのではないでしょうか?カメムシは、人の健康を害すような強い毒性を持っているわけではないのですが、ちょっとした刺激で非常に強い臭いを発することから、ほとんどの方が苦手としている虫だと思います。見た目は、そこまで恐怖を感じるほどではないのですが、家の中で見つけて間違った対応をしてしまうと、悪臭がしばらく残ってしまう…なんてことになるのです。実際に、手にカメムシの臭いが付くと、石鹸でしっかりと洗い流しても悪臭が2~3日残ってしまうほどの強い臭いを持っています。。
それでは、毎年のようにカメムシの大量発生が問題視されるようになった今、家にカメムシを寄せ付けないためにはどのような方法があるのでしょうか?また、家の中にカメムシが侵入しないようにするには、どういった対策を検討すれば良いのでしょうか?
この記事では、意外に多くの方が悩んでいるカメムシ対策について解説したいと思います。
2024年もカメムシの大発生に注意
カメムシの大量発生など、害虫の発生に関しては、草木が多い農園や敷地内に畑があるような地方の住宅だけというイメージを持つ方もいますが、これは大きな間違いです。カメムシの大量発生は、東京や大阪などの都市部でも問題となっており、洗濯物を取り込んだ後に、カメムシの嫌な臭いが部屋に充満するようになった…なんて経験をしたことがある人はたくさんいるはずです。実際に、2024年は、5月末時点で30都府県にカメムシ注意報が出されていて、これは過去10年で最多の数だとされているのです。
2024年にこれほどまでカメムシが発生しているのは、前年に大発生したカメムシが越冬することで今年の春からは、さらに増えているのが要因だそうです。特に、冬場の気温が高い地域は、越冬する固体が多くなるとされていて、昨年9月頃にカメムシの大発生が指摘されていた大阪や兵庫など、西日本は今年もカメムシに注意しなければならないとされます。もちろん、千葉県などもカメムシの大発生が指摘されていますし、カメムシ問題は全国的に注意すべきものだと言えます。
カメムシの生態と注意すべき時期について
カメムシは、非常に種類が多い虫として有名で、世界中で考えるとなんと1100種類以上のカメムシがいるとされています。ただ、日本国内に限れば、90種類程度とされており、その中でもカメムシ問題を引き起こしているのはクサギカメムシやマルカメムシ、アオクサカメムシなどとなります。以下で、日本国内でよく見かけるカメムシの種類について、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
- クサギカメムシ
13mm~20mmと比較的大型のカメムシですが、平たい体系をしているため、家の中にまで侵入してきやすい種類となります。エサとして、果物類の水分を好んで吸う傾向があるため農作物にも被害を出します。 - マルカメムシ
体長は5mm前後と小型ですが、非常に強烈なに臭いを放ちます。カメムシは盾のような体系をしているというイメージを持たれがちですが、この種類は丸い形をしています。自分の発する臭いで死んでしまうことがあるほど、非常に強烈な悪臭を放つ点に注意が必要です。エサとしては、大豆などの豆類やミカンなどを好むとされます。 - アオクサカメムシ
12mmから16mmぐらいの大きさで日本全土に分布しているカメムシです。 - ホオズキカメムシ
北海道を除き、全国に広く生息しています。ピーマンやナスにつくカメムシなので、ベランダなどで家庭菜園を楽しむ場合は注意が必要です。その他にも野菜類に好んで付くとされています。
上記以外にも、ナガメやサシガメと呼ばれる種類が日本国内でよく見られます。
カメムシの生態
カメムシの生態を掴んでおけば、どの季節に注意が必要なのかがわかります。一般的に、住宅内への侵入など、カメムシの大発生が問題となるのは、春と秋の時期です。
カメムシは、4~6月ごろの春の時期に交尾と産卵を行うため活動的になります。カメムシの卵は、1~2週間程度で孵化し、7月頃に成虫になって活動するのです。こういったことから、一年の中で春頃は、家の中にカメムシの成虫が侵入しないように気をつけなければいけません。侵入を許し、家の中で孵化すると悪臭などの被害が生じてしまう可能性があります。例えば、洗濯物を取り込む際は、良くはたいて虫を一緒に取り込まないようにする、網戸、窓などに忌避スプレーをまいてカメムシが寄り付きにくい環境を作ることが大切です。春の時期のカメムシ対策としては、家の中の侵入を防ぎ、卵を産ませないようにすることが重要です。
次は9月~11月頃の秋の時期です。カメムシは、気温が下がってくると、越冬場所を探し始めます。そして住宅は、カメムシが越冬できる条件がたくさん存在するため、住宅街に飛来するわけです。気温が低下する時期になると、タオルなどにカメムシが付着するようになるのですが、これは産卵ではなく、カメムシが暖かい場所を好むからです。ベランダなども、日当たりが良い場所にカメムシが付きやすいのですが、これも日光により暖かくなるからですね。
したがって、秋ごろのカメムシ対策は、忌避スプレーを使用して寄せ付けないことも大切ですが、暖かい室内に侵入できないようにすることが非常に重要です。カメムシにとって、家の中は絶好の越冬場所となるため、住宅の各所に生じる隙間をきちんと塞ぐようにしましょう。隙間テープなどを用いて窓やドアの隙間を塞ぐ、換気扇や換気口に防虫ネットを設置するなどの対策が有効です。
カメムシによる被害とは?
近年では、テレビのニュースなどでもカメムシの大量発生について特集されることがあります。ただ、虫を特に苦手としていない方であれば、「カメムシが増えて何が問題なの?」と少し疑問に感じることもあるかもしれません。その逆に、虫が苦手な方であれば、カメムシによって生じる被害は関係なく、単純に見た目が気持ち悪い…と感じるかもしれませんね。
実は、カメムシの大量発生については、意外に見落とせない被害が生じてしまうこともあるのです。ここでは、カメムシの発生による代表的な被害をご紹介します。
- 悪臭被害
カメムシによる被害では、やはり悪臭問題があげられます。カメムシは、自分の身に危険を感じた時に強烈な臭いを発します。例えば、室内でカメムシを見つけた時、外に逃がすために手でつかむと、臭いが数日間も残ってしまうと言われています。カメムシの臭いは、トランス-2-ヘキセナールが主成分とされていて、2~3日は残るとされています。大切な衣服にカメムシを見つけた際、間違った対応をすると、洗ってもとれないような臭いが衣服に付いてしまいます。 - 大量飛来
近年問題となっている被害は、カメムシの大量飛散です。昨今では、何万匹を超えるようなカメムシが大量に飛散し、家や集合住宅の壁にびっしりと張り付いている…なんてことが問題となっています。家にカメムシが大量に付着すると、外観を壊してしまいますし、目の前をブンブン飛ばれてイライラするなど、まさに不快害虫となるでしょう。 - 室内への侵入被害
家の周りにカメムシが飛散すると、小さな隙間や洗濯物に付着するなどと言った経路で家の中にまで侵入します。家の中で臭いを出されると、数日間悪臭が充満する…なんてことになる恐れがあります。特に冬場などは、数匹がまとまって家の中で越冬している…なんて姿を見かけることもあるはずです。 - 農作物、植物への被害
上述したように、カメムシは野菜や果物を好んでエサにする種類が多いです。口器を植物に突き刺して水分を吸うのですが、これにより植物の組織が破壊され、生育不良が起きてしまうことがあります。他にも、収穫物の損傷や腐敗の原因にもなります。
非常に稀にですが、カメムシは人を口器で刺すなんてこともあるようです。日本国内で言えば、ヨコヅナサシガメやオオトビサシガメに刺されたという事例があり、蜂に刺されたぐらいの痛みがあると言われています。ちなみに、日本国内ではまだ報告例はありませんが、海外ではカメムシに刺されたことを原因に健康被害が生じることもあるようです。カメムシによる健康被害は、シャーガス病と呼ばれるもので、かゆみや頭痛、発熱の他、リンパ節や肝臓が腫れる、心筋炎を引き起こすなど、重篤化する場合もあるようです。
※日本では、シャーガス病の原因となるクルーズトリパノソーマ(寄生虫)がまだ見つかっていないので、今のとことシャーガス病の心配はないとされています。
カメムシが家の近くに寄ってくる理由と中に侵入する原因
上述したように、日本国内でカメムシが活動的になるのは、産卵時期となる春ごろと、越冬場所を探すための秋ごろになります。この時期になると、家周辺で大量のカメムシを見かける機会が増えてくるため、「なんでうちにカメムシが寄り付くのだろう?」という点に疑問を感じてしまう方もいるはずです。
そこでここでは。カメムシが家に寄ってくる理由や、家周辺に来たカメムシが家の中にまで侵入する原因をご紹介します。
家にカメムシが寄ってくる理由
近年では、全国的にカメムシの大量発生が問題視されるようになっています。ただ、家の周りでカメムシをよく見かける…という方もいれば、巷で言われるほどカメムシなんて見かけない…という方もいるのです。実は、カメムシにも好む条件というものがあり、家にカメムシが寄り付きやすい方は、以下で紹介する条件が当てはまっている可能性が高いはずです。
- 田んぼや畑が近くにある
- 庭やベランダで植物を育てている
- 日当たりが良い
- 越冬のために寒さをしのげる場所・隙間がある
- 夜間の場合、光っている場所がある
カメムシは、野菜や果物をエサとしていますので、エサがたくさんある場所を好みます。例えば、庭やベランダで家庭菜園を行っている、そうでなくても近くに畑があるという場合、カメムシが好む条件になってしまいます。さらに、カメムシは、寒い場所を苦手とし、暖かい場所を好みますので、日当たりの良い壁やベランダは絶好の場所となります。戸建て住宅業界では、南向きの家が人気ですが、実は、南向きの壁や窓、ベランダはカメムシが非常に好む場所になるのでしっかりと対策する必要があります。
この他、多くの虫と同じように「走光性」という性質を持っていますので、夜間に家の光を目指して飛んでくることがあるのです。
家に中にカメムシが侵入する理由
春や秋ごろになると、家の中でカメムシを見かける機会が増えてくるはずです。それでは、これらのカメムシは、いったいどこから侵入しているのでしょうか?カメムシは、窓や網戸をきちんと閉めていたとしても、いつの間にか室内に侵入していますし、どこかに亀裂が入っているのではないか…と不安に感じてしまう方もいるはずです。実は、カメムシは、以下のような経路を使って家の中に侵入しています。
- 玄関の隙間
- 網戸や窓サッシの隙間
- 換気口、換気扇などの隙間
- エアコンのドレンホースや配管穴
- 洗濯物に付着して取り込む
- 洗濯物に卵をつけられ、室内で孵化
主なカメムシの侵入経路は、上記のような場所となります。
住宅は、ドアや窓をきちんと閉めていても、各所に生じる隙間を完全に塞ぐことは難しいです。カメムシは5mm程度の非常に小さなものもいますし、15mm程度あるものでも平べったい体形をしていることから、皆さんが想像する以上に小さな隙間から侵入することが可能なのです。したがって、窓やドア、網戸に生じる隙間に関しては、隙間テープやモヘアシール(毛)などを設置して塞ぐと良いでしょう。
この他にも、換気扇や換気口は、外気を取り込むための設備となるため、何の対策もしていなければ虫が余裕で通れるほどの隙間が生じています。したがって、空気だけを取り込むことができるようにするため、防虫フィルターなどを設置すると良いです。
なお、カメムシは白色を好むという習性があるとされており、外に白色の洗濯物を干していると、それにくっついてしまうことがあります。そして、カメムシが付いていることに気付かず家の中に持ち込んでしまう…、最悪の場合、洗濯物に卵を産み付けられ、家の中で孵化するなんて侵入方法も考えられるのです。カメムシは、活動時期が分かっていますので、家の中に侵入するのを防ぎたい場合は、活動が活発な時期は、取り込みの際に、カメムシの付着をしっかりとチェックするようにしましょう。また、春の時期は卵を産み付けられる危険があるため、室内干しを活用するのもおすすめです。
カメムシ被害を防止するための対策
それではここからは、カメムシを寄せ付けない、家の中に侵入させないための対策について解説します。カメムシの発生は自然現象であるため、人の力でどうこうするのは難しいです。したがって、カメムシ対策の基本は、自宅にカメムシが寄り付かないようにする、家の中に侵入できないようにするというのが基本となります。
ここでは、カメムシ被害を防ぐため、いくつか有効だと考えらる方法をご紹介します。
カメムシが好む状況を作らない
一つ目の対策としては、カメムシが好む状況を家の周りから無くすという方法です。カメムシは、エサがある、暖かい場所を好みますので、春や秋にこの状況が家の周りに完成している場合、どうしても寄ってきてしまいます。
例えば、ベランダで野菜や果物を育てていれば、それにつられて大量のカメムシが寄ってきてしまうのです。特に、南向きの日当たりの良いベランダなどの場合、カメムシが活発に活動する時期になると、大量に発生してしまう恐れがあります。したがって、家の中に侵入するのがいやだというのではなく、カメムシを見るのも嫌だ…という方の場合、残念ですがベランダなどを利用して家庭菜園を楽しむのは控えた方が良いかもしれません。後述しますが、カメムシを寄せ付けないための忌避剤などもありますが、そういったアイテムを使ってもカメムシが好む状況があるのなら完全に避けることは難しくなります。
この他にも、カメムシが大量発生する時期は、外に洗濯物を干さないようにすることも大切です。洗濯物に付着して気付かないうちに家の中に持ち込んだり、卵を産み付けられて家の中で孵化する要因となりますので、特に春や秋は室内干しを心がけるのがおすすめです。
ミントを利用する
カメムシは、ハーブ系の植物を苦手とすると言われていますので、ベランダなどのカメムシ対策としては、ハーブ系の植物を育てるのが有効とされています。ただ、カメムシはハーブ系全般の植物を苦手とするわけではなく、ハーブ類でもフェンネルはカメムシが好む植物とされるため逆効果になります。ハーブ類の中でもミント系の植物は、カメムシ全般に効くとされているので、これを育てると良いでしょう。
例えば、ベランダで家庭菜園を行う際、育てる植物と一緒、もしくは近くにミントの苗を植えることでカメムシが寄り付きにくくなるとされています。ちなみに、ミントなど、ハーブ系の植物は非常に繁殖力が強いものが多いので、その点は考慮しましょう。
この他にも、ハッカ油を薄めてベランダなどに散布することでカメムシが寄り付きにくくなるとされています。完全な虫除けと言えるほどの効果はありませんが、ある程度の効果は見込めると言われているので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
忌避剤を利用する
カメムシを始めとした害虫を寄せ付けないための製品としては、忌避剤と呼ばれるアイテムがあります。近年では、ホームセンターを始めとして、ドラッグストアやネット通販などで簡単に手に入れることが可能です。
例えば、殺虫剤などを販売するメーカーとして有名なフマキラーは、スプレータイプの虫除け材を販売していて、虫を寄せ付けたくない場所にスプレーしておくだけで、最大1カ月程度持続効果があるとしています。ベランダのカメムシ対策を考えた場合、網戸や窓ガラスを始めとして、ベランダの床や壁などにも吹き付けておくと良いでしょう。忌避剤は、さまざまなタイプが販売されていますので、対策を施したい場所に合わせて製品を選ぶと良いでしょう。
隙間を埋める
これはカメムシを家に寄せ付けない方法ではありませんが、家の中に侵入するのを防ぐ対策としては非常に効果的なのでご紹介します。方法はとにかく簡単で、家に生じる隙間を可能な限り埋めるという方法です。
例えば、どのような住宅にもある窓ですが、タイプによってはレール部分や左右の窓が重なり合う部分に隙間が生じてしまいます。カメムシは小さなものであれば5mm程度しかありませんし、体が大きいタイプでも平べったい体系をしているため、ちょっとした隙間から家の中に侵入してきてしまうのです。これを防ぐためには、窓やドアに隙間テープを設置して小さな隙間を塞ぐ、換気口などに防虫ネットを設置するなどといった対策が有効です。
ちなみに、家の隙間対策については、家を建てる際に行っておくことも大切です。近年では、高気密・高断熱住宅が注目されていますが、このタイプの住宅は家の建築コストが高くなってしまいます。したがって、建築コストを抑えるため、気密性を無視する方もいます。カメムシ対策のことを考えると、建築コストが多少高くなったとしても、高気密住宅を建てるのがおすすめです。そして、高気密住宅を望むのであれば、通気断熱WB工法がおすすめです。WB工法の詳細については、以前別記事で解説していますので、そちらをご確認ください。
関連:通気断熱WB工法とは?WB工法のメリットはよく耳にするけど、実際のところデメリットはないの?
家の中に侵入したカメムシの対策について
それでは次に、カメムシが家の中にまで侵入した時の対策についても解説します。上で紹介したような対策を行ったとしても、全てのカメムシを寄せ付けないようにすることは不可能です。したがって、家の中に侵入したカメムシを駆除する方法も考慮しておいた方が良いでしょう。
ペットボトルで捕まえる
家の中にカメムシが侵入した場合、素手でつかんで駆除するのはNGです。カメムシは、自分の身に危険を感じた時に強い臭いを発し、その臭いは数日間は残ってしまうという特性があるのです。手にカメムシに臭いが付いた場合、石鹸などで良く洗っても、2~3日は取れないとされています。
このような場合に役立つのが、どの家にもあるペットボトルです。ペットボトルを使って、下のイラストのような虫取り用の罠を作成しましょう。
カメムシは、蚊やハエのように素早く動き回る虫ではありません。家の中で発見したとしても、基本的には動かずに止まっている場合が多いため、厚紙などですくって上の罠に落とせば良いのです。罠の構造から、一度落ちたカメムシが這い出てくることも難しいでしょう。
普段は、ベランダなどに置いておけば、邪魔にもならないですし、廃棄の際に分解して捨てれば良いので、コストをかけずにカメムシの駆除が可能です。
殺虫剤を使用する
家の中に侵入した虫の駆除として、最も簡単で効果的なのが殺虫剤を使用するという方法です。カメムシの大量発生が問題視されるようになった昨今では、カメムシにも有効な殺虫剤が販売されるようになっています。どのタイプの虫に有効なのかは、必ず記載されているはずなので、カメムシに効く殺虫剤を用意しておくと良いでしょう。
ちなみに、最近では薬剤によって虫を殺すのではなく、超冷気を吹きかけることで虫の動きを止めるタイプの駆除剤も販売されています。カメムシ用のスプレーもあり、-85℃の超冷気によりカメムシの動きをすばやく止めて駆除する製品が販売されています。カメムシは、余り動き回る虫ではないため、冷気タイプのスプレーで動きを止め、ビニールなどに入れて捨てるという方法もおすすめです。
粘着テープで捕まえる
ガムテープなど、粘着力の強いテープにカメムシをつけ、そのまま包んで捨てるという方法も手軽です。上述しているように、カメムシは、家の中に侵入しても動き回ることなく、一箇所に留まり続ける物が多いです。低い位置にいるカメムシであれば、ペットボトルで罠で作り、厚紙ですくうのが安心ですが、天井などの高い位置にいるカメムシの場合、この方法では捕まえることが難しいです。
したがって、手が届かない位置にいるカメムシについては、長い棒に粘着テープをつけ、それでカメムシを捕まえると良いです。注意点としては、この方法の場合、臭いを発生させる恐れがある点です。可能な限り素早く包み込むか、優しく粘着テープに貼付け、臭いを出す前に外に逃がすなどの工夫を行いましょう。
まとめ
今回は、ここ数年テレビのニュースなどでも取り上げられることが増えているカメムシの大量発生について解説しました。カメムシは、蜂のように指してくるなど、人に対して直接的に攻撃するような子運中ではありませんし、毒性などもありません。しかし、家の壁などに大量のカメムシが付着すると、外観イメージを壊してしまうことになり、さらに悪臭を発生させることで生活空間の快適性を破壊する恐れがあるのです。昨今のカメムシ問題は、農作物への被害が問題視されているように思えますが、実は一般住宅内への侵入なども指摘されているのです。
記事内では、カメムシを家に寄せ付けないための対策や、家の中に侵入させないようにするための対策をご紹介しているので、是非参考にしてみてください。なお、一般住宅でのカメムシ対策については、日々の生活の中でカメムシが寄ってこないようにすることも大切ですが、何より「カメムシが侵入できない家を建てる」ことが重要だと考えましょう。実は、家のカメムシ対策については、新築の建築時に行うことも可能なのです。
悠建設では、カメムシ対策のことも考えた家づくりを行っており、実際にお客様からも高評価を頂いています。これから家の建築を検討している方で、「カメムシに悩まなくても良い家を建てたい」とお考えなら、お気軽に悠建設にご相談ください。