
新築注文住宅の購入を考えている方の中には、「中庭のある家にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
中庭のある家は、家の中を明るく保つことができるうえ、小さな子供を安全に遊ばせることができる、プライバシー性の高いリラックス空間を家の中に用意することができるといったメリットがあり、住宅密集地や狭小住宅などで隣家からの距離が近くても、人目を気にせずに安心してくつろげる空間を作りたいという希望を叶える方法としておすすめです。
しかし、中庭のある家については、インターネットで情報を集めてみると「中庭を作ったことに後悔している」と言ったネガティブな意見を見かけることも少なくありません。そのため、実際にマイホームの建築のための打ち合わせを進めていく際には、「本当に中庭を作っていいのだろうか?」と少し不安に感じているという方もいるはずです。
そこでこの記事では、「中庭のある家」のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
中庭とは?昨今の新築業界で注目度が高くなっている理由
中庭は、通常のお庭とは異なり、建物や壁に囲まれた屋根のないオープンスペースのことを指しています。住宅の内部に位置するのですが、この部分には屋根を設けることなく、自然光などを取り入れることができるようになっています。ちなみに、中庭の設置に関しては、平屋、二階建て、三階建てなど、住宅の形状は特に問われることはなく設置が可能です。
通常の庭との違いは、建物に囲まれた位置に作られるスペースであるため、外部からの視線を遮ることができ、そこにいる人のプライバシーを確保しやすくなる点です。隣家や前面道路などから他人の視線が届かないため、食事を楽しんだり、小さなお子様を遊ばせる、読書などのリラックススペースとして活用するなど、自分たちの生活スタイルに合わせて多様な使い方ができる空間とすることができます。
ちなみに、「中庭」に似た言葉として「坪庭」というものがあります。これも建物内に設けられる庭のようなスペースとなるのですが、坪庭の場合は、1坪程度の小さなスペースしか確保されず、スペースの活用方法としては観賞用となります。中庭のように、食事やリラックススペースとしての活用ではなく、樹木などを植えて室内から眺めるなど、自然の風景を生活空間の一部に取り入れることで、視覚的な癒し効果を期待するような場所となります。観賞用の小さなお庭を設計すれば、季節の移ろいを日常生活の中で楽しむことができるようになります。
中庭が注目されている理由
昨今、新築業界では中庭への注目度が高くなっていると言われています。ただ、中庭のある家に興味のない人からすると、「庭が欲しいなら中庭じゃなくて、普通の庭の方が良くない?」という疑問を抱えてしまうかもしれません。
昨今の中庭への注目度の高さは、住宅の立地環境や人々の暮らし方の変化が関係していると言われているのです。例えば、大阪市内や東京都など、都市部で家を建てる場合、土地価格の高騰などが原因となり、大きな庭を設けられるほどの余裕のある土地を確保することが難しくなっています。都市部では、予算の関係から、狭小住宅を選ばざるを得ないという方が多いのですが、この場合、土地面積の関係で一般的な庭を用意することは難しいです。さらに、住宅が密集して建てられているケースが多く、隣家との距離の近さから、採光や通風、プライバシーの確保などが大きな課題となるケースが少なくないのです。
こうした、現代の住宅を取り巻く問題を解消できる方法として注目され始めたのが「中庭の設置」です。中庭を設置すれは、その部分は屋根が設けられないため、自然光や自然の風を取り込むことができます。そのため、住宅密集地であっても、昼間は自然光が取り入れられる明るい住空間を作り出すことができるのです。さらに、壁に囲まれたスペースとなるため、隣家から近くても外部からの視線が届きにくくなります。そのため、在宅している時でも、開放感が感じられるリラックススペースとなるのです。
小さなお子様がいるご家庭の場合、自然光のもとで安全に遊ばせられるという点から、家族の憩いの場として人気の間取りになっています。
中庭の種類について
一口に「中庭のある家」と言っても、いくつか中庭を配置するための形状が用意されています。どのタイプにするのかによって、住まいの雰囲気や中庭の使い勝手が変わるため、それぞれの特徴は抑えておいた方が良いです。
ここでは、代表的な中庭の種類についてご紹介します。
コの字型の中庭
一つ目は「コの字型」の中庭です。建物をコの字型に設計することで、三方向が建物に囲まれた中庭にすることができます。
このタイプの中庭は、通常のお庭に近く、一方向が開かれているため閉塞感の少ない開放的な庭にすることができます。しかし、三方向は建物で囲まれているので、外部からの視線もきちんと防げるというバランスの良さが魅力です。
開放感とプライバシー性をバランスよく調和させることができるので、心地良い屋外空間を楽しみたいと考えている方には特におすすめの形状と言えます。リビング部分と中庭を隣接させる間取りにすれば、室内外の一体感が生まれ、家事をしながら庭で子供を安全に遊ばせられることもできるでしょう。住宅密集地などに建てる家で、プライバシー性を確保しながら、しっかりと採光を確保したいと考えている方にも、コの字型の中庭はおすすめできます。
注意点としては、建物を「コの字型」にしなくてはならないため、建物構造が複雑になりやすく、限られた敷地では設計の難易度が高いです。
ロの字型の中庭
中庭と聞いた時、多くの方がイメージする形がこの「ロの字型」の中庭だと思います。文字通り、家を真上から見た時、「ロ」という文字のような形状をしていて、家の中心部分に庭を設ける方法となります。
中庭は、四方を建物で囲まれる構造になるので、外部からの視線を完全に遮ることができます。非常にプライバシー性の高い庭にすることができる点が最大の特徴で、住宅密集地などに建てる家で、「外部からの視線を一切気にしなくて良いスペースが欲しい」と考えている方には非常におすすめできます。
また、ロの字型の中庭は、すべての部屋から中庭を望む設計が可能なため、住まい全体に自然光を取り込みやすくすることができます。ただ、中庭は、四方を建物で囲まれる形状となってしまうため、日照や通風を効率的に確保するためには、設計上の工夫が欠かせません。また、壁や窓の面積がどうしても増えてしまう分、建物の建築コストがかさみやすく、予算オーバーにならないように注意する必要があります。
L字型の中庭
3つ目は、建物がL字型に庭を囲んでいるパターンとなります。中庭を囲う部分は、建物2面分となるため、上で紹介したコの字やロの字型と比較すると、建物の形状がシンプルになり、建築コストを抑えやすい点が特徴といます。また、中庭の使い勝手面でも、採光性が高く通風も確保しやすく、開放感のあるスペースになるという点がメリットと言えます。
しかしその一方、中庭は2方向しか壁で囲われていないことになるので、プライバシー性の面ではかなり劣ってしまうと考えなければいけません。「とにかく外部からの視線を遮りたい」など、プライバシー性の高さを重視していた人がこのタイプを導入すると、中庭を作った意味を感じにくくて後悔する可能性があるでしょう。
中庭を設置することで得られるメリット
それではここからは、「中庭のある家」を選んだことで得られるメリット面について解説していきます。先程紹介した通り、都市部における新築市場では、中庭への注目度が高くなっています。
それでは、中庭の設置を検討している方が感じている、この間取りのメリットとはどのようなことがあげられるのでしょう?代表的なメリット面を以下で紹介します。
メリット1 日当たりや通風性の確保
家づくりにおいては、採光性や通風性が住まいの快適性能に直結する問題となるため、なるべくこのポイントを重視したいと考えている方が多いはずです。
しかし、狭小地に建てられる住宅や建物が密集しやすくなっている都市部では、どうしても隣家との距離が近くなってしまい、十分な採光性や通風性を確保できない…と悩んでしまう人が多いのです。日中でも、自然光を取り込むことが難しい家になると、昼間も照明機器に頼らなくてはならなくなることから、光熱費の上昇も招いてしまうことになります。
そこで都市部の新築業界で注目されるようになった工夫が「中庭の設置」です。中庭のある家は、どの部屋でも中庭を通して自然光を十分に取り込むことができるようになります。例えば、コの字型の家の場合、中庭を囲む壁の3面に窓を設置しておけば、それぞれの窓から太陽光が差し込み、昼間は照明に頼らなくても部屋全体を明るくすることができるでしょう。また、通風性についても、風の通り道を意識して窓の配置を決めておけば、一年中風通しを確保しやすくなります。
メリット2 プライバシー性の確保
中庭は、先ほどから紹介している通り、外部からの視線を建物で遮ることができ、中庭にいる人の姿を見えなくすることができるという、プライバシー性の確保も大きなメリットになります。
特に、住宅密集地の場合、隣家との距離が非常に近くなるため、家の中にいても「お隣から見えてしまうのではないか?」と言った不安を抱えてしまう人がいると言われています。これが、コの字型やロの字型の中庭を用意して、そこをアウトドアリビングやお子様を遊ばせる場所として利用するようになれば、建物そのものが視線を遮り、完全なプライベート空間とすることができるのです。
なお、中庭の形状によって、この部分のメリットの大きさは変わります。例えば、L字型の中庭の場合、家の壁2面で囲われているだけなので、外からも比較的中庭が見えやすくなります。コの字型にしても、ある程度の開放感を両立するため、1方向は壁が設けられていません。当然、囲われていない部分は外部からの視線が届くので、可能な限り視線を遮断したいと考えている方は、ロの字型がおすすめです。
メリット3 防犯性の面でも有利
中庭は、道路に面している庭と比較すると、防犯性の面でも有利です。
特に、ロの字型の中庭を採用した場合、4方向が建物の壁で囲われているため、部外者がここまで侵入することはできません。そのため、通風性の確保を目的に、窓を開けていても、そこから侵入される心配がなくなるのです。
外側の窓などに関しては、しっかりと防犯対策を講じる必要がありますが、ロの字型の中庭に面する窓は、防犯対策もそこまで重視する必要がありません。平屋の場合、採光を確保する目的で、大き目の窓を設置せざるを得ないのですが、この場合、どうしても防犯上のリスクが高くなります。つまり、平屋の場合は、特に中庭の防犯面のメリットが生きてきやすいです。
ちなみに、防犯面だけでなく「子供を安全に遊ばせる」という面でも、中庭は効果的です。プライバシー性の確保が主な目的である中庭は、直接道路に面した場所に設けられることはないと言えます。この場合、庭で遊んでいた子供が道路に飛び出すといった心配がなくなるので、安心して家事などに集中できるようになるでしょう。
メリット4 多目的スペースとして活用できる
中庭は、多目的スペースとして活用できる点も魅力です。ライフスタイルに応じて、さまざまな活用方法に対応できる柔軟性のあるスペースになるのです。例えば、以下のような使い方が考えられます。
- BBQやティータイムを楽しむスペース
- 子供を安心して遊ばせられるスペース
- ペットの専用スペース
- DIYやガーデニングを楽しむためのスペース
中庭は、隣家や道路に直接接していないため、BBQなどを楽しんでいても、煙や騒音で隣家に迷惑をかける心配が少なくなります。また、住宅密集地などであれば、安全に外で子供を遊ばせることが難しいのですが、中庭があれば、交通事故の心配などもなく、安心して遊ばせることができます。
メリット5 おしゃれで開放的な家にすることができる
これは、通常の庭でも同じような効果が期待できるのですが、中庭は、リビングなどと緩やかに空間を繋ぐことができるため、より雰囲気のある空間にすることができます。
中庭にウッドデッキなどを設置しておけば、その空間がリビングの延長線上にある空間とすることができるので、室内にいながら外の気配を感じられる住まいになります。リビングと中庭の境目に、大きな開口部を設けておけば、リビングでくつろいでいる時でも、視線が中庭まで抜け、実際の面積以上に広い空間に感じられるようになります。
また、中庭にシンボルツリーなどを植えておけば、四季の移り変わりを身近に楽しめるようになりますし、日常生活の中で自然を感じられる空間にすることができるでしょう。中庭は、自然光を取り入れられるようになることから、よりお洒落な空間に見えるようになるかもしれません。
注意すべき中庭のデメリット
中庭のある家は、メリットばかりが存在するわけではなく、注意すべきデメリットもあります。ここでは、中庭の設置に迷っているという方に向け、おさえておきべきデメリット面をご紹介します。
デメリット1 建築費用が高くなりやすい
中庭のある家は、建物の構造そのものが複雑になる、外壁の面積が増えてしまうということから、建築費用が高くなりやすい点に注意しなければいけません。家の建築費用は、シンプルな形状を選択したほうが、建材の量が減らせる、作業の手間が少なくなるという点で、安く抑えられるのです。
中庭を設ける場合、これがない建物と比較すると、庭に面する部分の壁が増えます。そのため、壁を作るための材料費や作業の手間が増えることになり、建築費全体を押し上げてしまうのです。また、建物の形状が複雑になると、構造的な強度をしっかりと確保する必要があり、建物の補強の面からも費用が掛かってしまいます。
この他、中庭の外構工事の費用、給排水設備の費用など、さまざまな面にコストがかかってしまう可能性があるので、基本的には中庭がない家よりも高くなると考えておいた方が良いです。
デメリット2 居住スペースが減少する
中庭は、本来は居住のためのスペースとして活用できるスペースを、庭として使うという方法です。そのため、中庭を設けるという選択を選んだ場合、居住のために使えるスペースが少なくなることは覚悟しなければいけません。
昨今では、狭小地に建てる住宅において、子供を遊ばせるためのスペースなどとして中庭の設置を検討する方が増えています。住宅密集地であることや隣家との距離が近くなりやすいことから、安全に子供を遊ばせられる場所がない、外部からの視線が気になるといった理由で、中庭の設置を検討するわけです。中庭があれば、自宅内で安全に子供を遊ばせられますし、自分たちがリラックススペースとして利用する場合も、外部からの視線を気にする必要がなくなります。
しかし、狭小地に中庭のある住宅を作る場合、居住のためのスペースはさらに狭くなってしまうのです。当然、中庭のためのスペースを確保しようと思えば「部屋数を減らす」「各部屋のスペースを狭くする」などの対策が必要になるので、実際に住んでみると、居住スペースが狭すぎて暮らしづらい…と感じてしまうような空間になる恐れもあるのです。
デメリット3 メンテナンスの手間と費用
中庭のある家は、メンテナンス面の手間と費用がデメリットとなります。
例えば、外壁塗装のことを考えてみましょう。通常は、家の外側の4面の壁を塗装すれば良いです。しかし、ロの字型の中庭を設けた場合、建物の内側にも4面の壁ができてしまうので、この部分の再塗装も必要になります。つまり、塗装工事の対象面積が増えてしまうことになるので、当然、塗装メンテナンスにかかる費用は高くなってしまうのです。
また、リフォームなどのメンテナンス以外の面でも、中庭部分の小まめな掃除やお手入れの手間が発生します。樹木などを植えた場合、落ち葉の掃除などが必要ですし、害虫の対処なども必要になるでしょう。また、排水設備を良好に保っておかなければ、中庭に水が貯まって浸水被害が出てしまう恐れがあるので、小まめに点検やメンテナンスをいれなければいけません。
中庭を作ると、中庭がない家なら不要となるメンテナンスの手間と費用が生じてしまうので、この点は明確なデメリットと言えるでしょう。
中庭に後悔しないためのポイント
それでは最後に、中庭の導入に後悔しないようにするためにも、よくある失敗事例からおさえておきたいポイントをご紹介します。
本当に必要なのか?
中庭の失敗事例では、「中庭を作ったものの、想像よりも使う機会が少なくて、あまり活用できなかった…」という意見が多いです。
中庭のある家を計画する時には、「子供が遊べるようなスペースを作りたい」「家族でリラックスできる空間にしたい」など、憧れを優先して導入を決める人が多いです。しかし、実際に中庭のある家が完成して、そこで住み始めてみると、想像以上に使わなくて「これなら書斎など、他の部屋にすれば良かった…」と後悔する方が多いです。
この問題については、家族が長時間を過ごすリビングやダイニングなどと、中庭までの動線が悪いという理由が多いです。例えばリビングから中庭までの距離が遠く、アクセスするのを面倒に感じてしまうといった理由となります。他にも、そもそも自分以外の家族は「中庭が欲しい」と思っていなかったというパターンもあります。
この場合、ただ単に眺めるだけのスペースとなってしまい、あまり活用できていないスペースのメンテナンスなどに手間と費用をかけなくてはならなくなるので、後悔の念を持ち続けてしまうことになります。中庭の設置は、家族全員で「本当に必要なのか?」をしっかりと話し合いましょう。また、中庭を設置する場合には、そこまでのアクセスの良さも考慮し、日常の生活動線に中庭が含まれるような間取り作りを検討する必要があると考えてください。
中庭の形や仕様について
中庭は、外部からの視線を遮りながら、自宅に開放感のあるスペースを確保する目的で設置されるケースが多いです。しかし、実際に中庭を設置して生活し始めると、隣家や道路から視線が届く構造になっていて、思うように活用できなかった…となってしまうケースがあるのです。
例えば、コの字型やL字型の中庭を選んだ場合、建物を使って庭を完全に囲うことはできません。この場合、中庭の配置や塀の高さなどに関する考えが不十分であった場合、外から中庭が見えやすくなります。さらに、場合によっては、室内まで見通せるような状況になってしまうことがあります。
せっかく中庭を設置したのに、プライバシー性の確保ができなかったせいで、想定していた中庭の使い方ができなくなってしまう可能性があるでしょう。また、室内まで視線が届くような構造になると、常にカーテンを閉じておくといった使い方になり、中庭特有の魅力が減ってしまうのです。中庭を設ける時には、自宅の設計だけに注目するのではなく、隣家や道路との位置関係なども考えながら、構造や仕様を検討するようにしましょう。
家族の生活スタイルに合う間取りなのか?
中庭のある暮らしについては、多くの方が憧れを持つものの、誰にとっても「あって嬉しい」ものではありません。
というのも、中庭は、日常的に家で過ごす時間が多い人や、屋外とのつながりを楽しみたい人、子育て中のご家庭など、この間取りが適していると思える範囲がある程度限定されてしまうものなのです。そのため、共働きで日中は家に誰もいない、休日でも家族全員が出かけていることが多いというご家庭の場合、中庭を使う機会が非常に少なく、「なくても良かったのでは?」と疑問に感じてしまうスペースとなりがちなのです。
中庭を設ける場合、家を建てる際の初期費用が高くなるだけでなく、メンテナンスなどの維持管理にもコストと手間がかかることになります。それなのに、家族がほとんど使わないスペースとなってしまうのであれば、中庭を設ける意味などありませんよね。したがって、中庭の設置に迷った時には、自分たち家族の生活スタイルをもう一度見直し、暮らしとの相性を見極める必要があります。
まとめ
今回は、新築注文住宅を建てる際、多くの方が憧れを持っている「中庭のある家」のメリット・デメリットについて解説してきました。
中庭のある家は、昨今の住宅事情を考えてみると、非常に大きなメリットが得られる間取りと言えます。建物に囲まれた場所に庭を設けることで、子供を遊ばせていても交通事故の不安がない、また家族のリラックススペースとして活用する時も、他人の視線を気にする必要がなくなるというメリットが得られるのです。さらに、中庭に面した壁に大きな窓を設置しておけば、住宅密集地でも採光性の高い家を実現することができ、日々の生活における快適性を大きく向上させることができます。
ただ、中庭を設ける時には、居住のためのスペースが少なくなる、建物の建築コストが高くなるなど、いくつか注意しなければならないデメリットがあるのも確かです。中庭を設けたものの、実生活ではほとんど使わないスペースになってしまった…という状況になると、この間取りを選んだことに後悔してしまう可能性が高いので、本当に必要なのかは慎重にご家族と話し合ってみましょう。
