
日本国内に家を建てるのであれば、「自然災害に強い家にする」と言うことに注目しなければいけません。家と自然災害の関係を考えた時には、多くの方が地震が発生したとしても倒壊しないような家にするなど、建物の耐震性能に注目すると思います。このポイントについては、建築基準法でも最低限確保しなければならない耐震性の基準が定められているため、「やはり家を建てる際には地震対策が重要になるのだ!」と考える人が多くなるのだと思います。
ただ、日本で発生する自然災害は、何も地震だけではないのです。それどころか、昨今、日本国内で大きな被害をもたらせている自然災害のことを考えると、集中豪雨による水害や夏から秋にかけて上陸する台風によるものが多いような気がします。2026年も、全国各地で大雨による水害が頻発していて、甚大な被害をもたらせているというニュースを見聞きした方が多いのではないでしょうか?
そして、これから秋に向けては、まさに台風シーズンに入ることになり、雨に加えて強風への対策も考えなければならないのです。日本は、海に囲まれた島国であることもあり、毎年必ず複数の台風が上陸して、さまざまな被害をもたらせています。つまり、住宅の自然災害対策のことを考えた時には、毎年必ずやってくる台風への備えが絶対に必要と言えるのです。
そこでこの記事では、台風による住宅被害を可能な限り少なくするため、「台風に強い家を建てるにはどうすれば良いのか?」について解説していきます。住宅の台風対策は、直前の浸水や強風対策も重要になりますが、家を建てる時点からしっかりと台風対策を考慮しておくことが、家族の安全を守るうえで重要になるのです。
台風による主な被害とは?
それではまず、自然災害の中でも、台風によって引き起こされる被害とは、どのような物になるのかについて簡単にご紹介します。
冒頭でもご紹介した通り、日本列島は、地理的な理由から毎年多くの台風が接近・上陸しています。台風は、豪雨と強風を合わせた自然災害であり、毎年さまざまな被害をもたらせています。特に、私たちが最も長い時間を過ごすことになる住居に対しては、大雨による浸水や強風による建物の破損、また長雨による土砂災害や河川の氾濫など、広範囲に深刻な影響を与えるような災害に発展するケースも珍しくありません。
特に昨今では、日本に上陸する台風の大型化が指摘されており、一昔前と比較すると、台風による住宅への被害が拡大しているように思えます。また、今までとは異なるような進路で日本に近づいてくる台風が多くなっていて、今まであまり台風の被害を受けたことがないような地域で甚大な被害をもたらすようになっています。実際に、2026年8月には、気象庁が1951年に統計を開始して以来、観測史上初めて茨城県への台風上陸があり話題になりました。
それでは、自然災害の中でも、台風がもたらす具体的な被害とはどのような事象が考えられるのでしょう?ここでは、台風の大雨や強風によって引き起こされる被害について解説します。
大雨による被害
台風と聞くと、「非常に強い風によってさまざまな被害が生じる」とイメージする方が多いと思います。しかし、台風は、単に強い風が吹く自然現象ではなく、非常に強い雨も伴うことで、水害が引き起こされる場合が多いのです。
台風による大雨は、河川の氾濫や土砂崩れなどの災害を引き起こすことがあります。また、大阪市内や東京都など、地面がコンクリートやアスファルトに覆われている都市部などになると、排水機能を大きく超えるような雨量となり、下水道が処理しきれなかった雨水が内水氾濫を引き起こすこともあるのです。この場合、住宅への浸水やマンションやビルの地下駐車場の水没、道路の冠水による自動車事故など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
もちろん、山間部などでは、大量の降雨によって地盤が緩んでしまい、地滑りや土石流などが発生して、広範囲に甚大な被害をもたらせてしまうこともあるでしょう。台風による被害は、強風だけでなく、水害に発展することもあるので注意が必要です。
強風による被害
皆さんがイメージする台風による被害は、この強風によるものだと思います。
大型台風になると、瞬間最大風速が40mを超えるようなケースもあり、このような暴風が発生した時には、住宅の屋根を吹き飛ばしたり、強風に飛ばされたものが住居に衝突して破損させるといった被害を生じさせることがあります。また、飛ばされたものが人や自動車に衝突する、走行中の自動車が横転してしまうなど、重大な事故を発生させることもあるのです。
この他、強風によって電柱が倒れる樹木が倒れて電線を切断することがあり、この場合は広範囲に停電被害が生じてしまいます。停電被害はその他のライフラインと比較すると、復旧が早いとされていますが、台風による停電は広範囲に被害が生じてしまうため、復旧に時間がかかるケースが多いです。実際に、令和元年の房総半島台風では、非常に広範囲で停電被害が発生し、ほぼ復旧するまでに約20日を要したとされています。
台風による強風は、海面を押し上げ高潮を発生させることもあり、沿岸部の住宅に対しては浸水被害を拡大させることもあります。
台風に強い家を建てるためのポイント
それでは、家を建てる際、台風対策のことを考え、できるだけ台風に強い家にするためのポイントについて解説していきます。
上述したように、台風による被害は、強風だけでなく大雨による水害にも注意する必要があります。つまり、家の設計については、耐風性を高めるだけでなく、浸水防止や防水性能などについても考慮する必要があるのです。住宅の水害への備えについては、河川の近くに家を建てないなど、ハザードマップを確認することが重要視されますが、それ以外にも浸水時の被害を軽減するための対策がいくつかあるのです。
ここでは、台風の強風に耐えるための建物作りと大雨による水害に備えるためにどのような点に注目すれば良いのかについて解説します。
強風への備えは屋根の形状や屋根材に注目する
「台風に強い家を建てたい」と考えるのであれば、強風の影響を最も受ける部分となる屋根に注目しなければいけません。住宅の屋根は、最も高所に位置するため、強風の影響を受けやすくなるのです。そして、住宅の屋根は、その形状や採用する屋根材によって台風への強度が大きく変わります。ここでは、台風に強い家にするためにも、屋根形状ごとの耐風性や屋根材ごとの特色をご紹介します。
屋根形状と耐風性能
屋根の形状はさまざまなタイプがあるのですが、採用する形状によって耐風性能が大きく変わります。台風は、強風による住宅被害が考えられるため、台風に強い家にするためには、耐風性能が高い屋根形状を選ぶ必要があります。ここでは、人気の屋根形状について、それを採用した場合の耐風性能をご紹介します。
- 寄棟屋根や方形屋根
寄棟屋根や方形屋根は、耐風性能が高い屋根形状として有名です。このタイプは、4方向に向かって傾斜が設けられているので、どの方向から強い風が吹いても、風圧を分散して受け流すことができるのです。構造的には最も安定感のある屋根形状と言えます。 - 切妻屋根
住宅の屋根形状としては、最もスタンダードなタイプです。屋根面が2面で構成されていて、横方向から吹いてくる風には比較的強いです。しかし、妻側(壁面側)から強風が直撃した場合、屋根が吹き上げられるような力が発生し、築年数が経過した家の場合、屋根ごと持ち上げられる危険があります。そのため、台風に対しては、寄棟などよりは弱くなります。 - 陸屋根(フラット屋根)
陸屋根は、屋上利用ができる屋根形状で、フラットな屋根面になっています。そのため、風の影響のことだけを考えると、屋根が飛ばされる心配がないので非常に強いと言えます。しかしその一方、屋根面に水が貯まることで雨漏りが発生しやすいという弱点があるため、強風と豪雨を伴う自然災害の台風に対しては、決して強いとは言えないです。 - 片流れ屋根
1面だけの屋根面で非常にシンプルな屋根形状です。モダンな外観デザインを実現できる、太陽光パネルを設置しやすいなどのメリットから近年人気です。しかし、風を受ける面が大きいため風圧を直接受け安くなり、台風の強風時には屋根が飛ばされる被害を受けやすいなど、耐風性は高くありません。また、屋根の傾斜と反対方向の風が吹くと、雨漏りが発生しやすいなどの弱点もあります。
このように、住宅の屋根は、その形状によって耐風性能が大きく変わります。できるだけ台風に強い家を建てたいと考えるなら、強風を受け流すことができるようにするなど、屋根の形状にも注目すると良いです。
屋根材と耐風性能
屋根の耐風性能を考える時には、形状だけでなく、採用する屋根材の種類も注意しなくてはいけませ。一般的に、「重量のある瓦」が強風にも耐えられるのでは…と考えられがちですが、この認識は大間違いです。実は、昔ながらの瓦屋根は、屋根材を1枚1枚固定しているのではなく、他の屋根材とかみ合わせることで固定力を得ているだけです。そのため、ちょっとしたズレが生じただけで固定力が緩んでしまい、強風で飛ばされるリスクが高いのです。実際に、大規模台風による住宅の屋根被害については、瓦屋根に被害が集中しているケースが多いです。ここでは、強風に対しても高い耐久性を発揮する屋根材の種類をご紹介します。
- 金属屋根(ガルバリウム鋼板)
耐震性の面でも非常に有利な屋根材とされているのがガルバリウム鋼板製の金属屋根です。実は、金属屋根は、1枚1枚の屋根材が釘でしっかりと固定されているため、強風などがあっても飛ばされにくいのです。 - 防災瓦
瓦の中でも「防災瓦」と呼ばれるタイプについては、釘でしっかりと固定されているため、強風に強いです。台風などがあっても、屋根材が飛散する心配が少なく、災害対策の面では非常に有効です。ただ、屋根材そのものの価格が高い、さらに施工費が高いという点が難点です。 - スレート屋根
スレート屋根も、基本的には耐風性能が高いと言えます。金属屋根と同じく、屋根材がしっかりと固定されるので、強風の影響があっても飛散しにくいのです。しかし、スレート屋根は、築年数が経過すると、割れてしまう、角が反りかえるといった劣化症状が出てしまい、この状態を放置したままだと強風によって大きな屋根被害が生じやすいです。
上記のように、屋根の耐風性能を考慮した時には、屋根材に何を採用しているのかも大きく関係します。なお、どのような屋根材を採用していたとしても、適切な点検やメンテナンスを怠っているという場合、強風に耐えられず飛散する可能性が高くなるので注意しましょう。
家の形状や外壁材について
台風に強い家を建てたいと考える場合、建物そのものの形状や外壁材の種類にも注目する必要があります。
まず、建物の形状についてですが、この部分は、形状がシンプルな四角形であるほど強風の影響を受けにくくなります。シンプルな四角形の建物は、強風があったとしても、風の影響を均等に分散することができるため、建物が損傷するリスクが低くなるのです。最近では、「中庭のある家」が人気ですが、建物を「コの字型」にして中庭を作ると、凹凸の凹んだ部分に強風が集まることで、損傷リスクが高くなるのです。また、軒の出について、この部分を短くすることで、強風の吹き上がりの影響などを少なくして、屋根の破損リスクを低減することができます。
台風対策を考慮した外壁材選び
台風の備えのことを考えると、家を構成するための外壁材にも注目する必要があります。外壁材は、強風の影響が建物内に及ばないようにするための建材であるわけなので当然です。一般住宅に採用される外壁材の特徴について簡単にご紹介します。
- モルタル壁
古くから住宅の外壁材として使用されつづけているのがモルタル壁です。昨今では、サイディング壁にシェアを奪われ、全体の1割未満となっていますが、耐衝撃性が高く、飛来物による損傷に強いため、基本的には台風対策に適した外壁と言えます。しかし、経年劣化すると、表面にクラックなどが入りやすく、そこから雨水が侵入するため、メンテナンスを怠っている場合、台風による損傷が大きくなります。 - 窯業系サイディング
日本の新築戸建て住宅においては、窯業系サイディングの割合が約8割に達しているなど、最も主流の外壁材です。防水性や耐久性に優れているため、台風への強度も高いと言えます。強風そのものによって剥がれてしまう心配は少ないのですが、飛来物によって欠けや割れが生じやすい点に注意が必要です。また、目地(コーキング)の劣化を放置していると、台風による横殴りの雨によって、雨漏りを招いたり、ボード自体の反り・劣化に繋がります。 - 金属サイディング
軽量で耐震性の高い住居にできると、近年人気になっているのが金属サイディングです。台風に対しても、軽量ではがれにくく、雨にも強いという特徴を持っているので心強いです。素材が金属なので、飛来物で割れる心配もなく、吸水性もないため、台風対策のことを考えると非常におすすめできます。 - コンクリート壁(RC造)
鉄筋コンクリート造の建物は、耐風性や防水性の面で考えると、最も高いと言えます。ただ、木造戸建てと比較すると、建築コストが圧倒的に高くなるので、その点が難点でしょう、
台風に強い家を建てたいなら、建物の形状や強風の影響を受けにくい外壁材を選ぶようにしましょう。
窓部分の台風対策について
住宅の台風対策のことを考えると、窓部分の構造や材料にも注目する必要があります。強風を伴う自然災害の台風では、さまざまな物が飛ばされ、それが住宅の窓に衝突して被害を発生させるということも多いのです。飛来物が外から窓に衝突すると、ガラスが室内に飛び散ってしまい、住人が怪我をするリスクが高くなります。そのため、台風が上陸するという情報が出回った時には、窓ガラスにテープやダンボールを貼り付け、ガラスの飛散による人的被害を防ごうとする方が多いのです。
ただ、この点については、家づくりの際に台風対策のことを考慮しておけば、直前の対策を不要にすることができます。例えば、以下のような対策を検討すると良いです。
- 窓ガラスの種類について
まずは、設置する窓ガラスの種類に注目するという対策です。実は、住宅の窓に設置する窓ガラスにもさまざまなタイプがあるのです。断熱性や防音性など、住宅の機能性を高めてくれる窓ガラスが人気になっていますが、台風対策に有効なガラスも存在します。例えば、強化ガラスと呼ばれるタイプは、通常の窓ガラスよりも耐衝撃性が高くなるうえ、万一飛来物で割れたとしても、粉々の粒子になって人が怪我をするリスクを低減してくれます。また、防犯ガラスと呼ばれる製品になると、大人の男性がバールなどでたたいても割れないレベルの強度を誇るため、強風による飛来物が窓に衝突しても安全です。窓ガラスは、採用する製品によって得られる性能が変わるため、家族が長時間過ごす場所は、台風対策などのことも考慮しながら選ぶと良いです。 - 付属設備で強化する
窓部分の強化は、窓ガラスそのものに工夫を施すだけでなく、付属製品を導入することで、台風に備えることができます。窓に雨戸や窓シャッターを設置しておけば、台風による影響が考えられる時、シャッターを閉じることで直接窓への飛来物の衝突を完全に防ぐことができます。これらの設備で窓を補強すれば、直前の窓の補強なども不要になるので、家族の安全を守りやすくなります。
なお、窓部分の台風対策については、サッシの種類にも注目すると良いです。昨今では、断熱性に優れたオール樹脂サッシが人気になっています。しかし、耐風性能のことを考えると、アルミと樹脂を併用した複合サッシが最も耐風圧性が高くなるとされています。
住宅の窓は、台風による被害が最も生じやすい部分となるので、家を建てる際にはしっかりと対策を検討しましょう。
間取りなどの建物の構造
台風に強い家を建てたいと考えた時には、強風の影響が少なくなる「平屋建て」の方が安全なのではないかと考える方もいます。建物の高さが低くなるため、強風の影響を受けにくくなるのではないかと考えるのです。確かに、平屋は、建物全体の高さが低く、重心が安定しているため、2階建てや3階建てに比べて強風と言った台風の影響を受けにくい構造になっていると言えます。しかし、「本当に台風に強いのか?」と言うとそうではないのです。
先程も紹介した通り、台風による被害については、強風によるもの以外も、豪雨による水害を見落としてはいけないです。実際に、先ほど紹介した令和元年の房総半島台風では、住家の全半壊についは93,096棟で、さらに住家の床上床下浸水についても31,021棟と、水害の被害を受けた住宅が非常に多いのです。
平屋建ての場合、生活スペースの全てが1階部分に存在するため、万一床上浸水が発生した時には、日常生活に使用している家具や家電なども全てダメになってしまいます。また、緊急避難ができなかった時には、家族全員が浸水する危険のある1階部分で過ごさなくてはならなくなるのです。これが、2階建てや3階建ての住宅になると、2階以上の部分は浸水の被害を受けることなく、高い場所に避難することも可能になるでしょう。こういったことを考えると、台風対策のことを考えると、必ずしも平屋の方が安全とは言えないのが実情なのです。
そして、3階建て以上の住宅にする場合、1階部分については、家族の生活スペースとするのではなく、駐車場やトイレなどを設置して、リビングや寝室などのメインとなる居室を2階以上に設置することができるようになります。そうすると、台風による水害の被害が発生した時も、家族の生活スペースが水の影響を受けることが無くなり、家具や家電なども守ることができるようになるのです。低地や沿岸部など、水の影響を受ける可能性が高い場所に家を建てる場合、こういった間取りや建物の作りに注目することも、台風対策では重要です。
なお、建築コストが多少高くなっても安全な家を建てたいと考えるなら、基礎部分を高くとる高基礎などの構造も検討すると良いです。そうすると、浸水被害が床上にまで達するという可能性を低くすることが可能です。
台風に強い家にするためのその他の注意点
それでは、上記以外にも頭に入れておきたい、台風に強い家にするためのポイントについてもご紹介していきます。上でも少し触れていますが、台風対策のことを考えた時には、どんな家を建てるのか…以前に「どこに家を建てるのか?」という立地にも注目しなくてはいけないのです。また、台風に強いとされている建材を採用したとしても、普段の行いによってその能力を発揮できなくなる可能性もあります。
ここでは、家づくりの以外の部分について、台風に強い家にするための注意点をご紹介します。
ハザードマップを確認する
台風に強い家にするためには、建物だけでなく、家を建てるための土地の特性も注意しなくてはいけません。例えば、河川のすぐ近くの土地と河川から離れた高台にある土地であれば、後者の方が水害に遭う可能性は少なくなるはずです。
台風は、強風による住宅被害だけでなく、大雨による水害も引き起こす自然災害なので、「台風に強い家」にするためには、土地選びも非常に重要になるのです。そして、台風に強い家を建てるための土地選びで参照したいのがハザードマップです。
ハザードマップは、過去の浸水履歴や風害リスクなどを地図で確認できるもので、自治体や国が公開しています。これを事前に確認すれば、立地ごとの災害リスクを確認することができるので、「リスクが高い土地を買わない」「リスクに合わせた対策を施す」といった対処を実行することができるのです。もちろん、どのような土地を選んだとしても、台風の影響を一切受けることが無くなるといったことはありません。しかし、事前に災害時の危険度を把握できれば、家の設計段階から最適な対処を施すことができ、実生活に入ってからも安全性の高い行動がとれるようになるはずです。
定期的な点検とメンテナンスが重要
台風に強い家を実現するためには、新築時だけでなく、家が完成してからの行動が非常に重要です。どれだけ耐久性が高いとされる建材を採用していたとしても、適切なタイミングでメンテナンスが実行されなければ、経年劣化が進んで、本来の耐久力を発揮できなくなるのです。
上でも少し触れていますが、屋根材や外壁材の耐久性は、「適切なメンテナンスが実行されて良好な状態にある」と言うことが前提となります。一般的に、強風の被害を受けにくいとされているガルバリウム鋼板製の屋根材でも、点検を怠り固定が緩んでしまっていると、台風時に屋根が捲れてしまう可能性があるのです。特に、屋根の棟部分に設置される棟板金などは、釘の浮きによって強風で飛ばされてしまうという被害が発生しやすいです。
どのような住宅でも、新築時の状態を一生保ち続けるといったことはできません。そのため、台風などの自然災害で大きな被害が出ないようにするためには、専門業者に依頼して定期的な点検を行い、劣化が見られた場合は早めに修繕するという対策を実施しなくてはいけないのです。この点検やメンテナンスを怠ると、どれだけお金をかけて耐久性の高い家を建てても、いずれ何らかの住宅被害が生じてしまうでしょう。
まとめ
今回は、台風による住宅被害をできる限り軽減するため、家づくりの段階で注目したいポイントについて解説しました。
記事内でご紹介した通り、台風は、「強風によって被害が生じる」と言うイメージが強いのですが、実は水害に対しても万全の準備が求められます。実際に、近年日本に上陸する台風は、年々大型化が進んでいて、非常に強い風と集中豪雨の様な大雨をともなり、広範囲に甚大な被害をもたらすようになっています。自然災害への対策は、いくら準備をしたつもりでも、被害の発生を完全に防止することは難しいのが実情です。しかし、何の準備もせずに大型台風が直撃した時には、復旧にかなりの時間を要す結果となり、生活の再建が難しくなってしまう可能性があるのです。
記事内では、台風に強い家にするための注目ポイントなどをご紹介しているので、これから注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
