近年では、マンションなどの集合住宅で生活する方が増えている言われますが、それでもいずれは新築一戸建ての購入を検討しているという方は多いと思います。日本は、現在でも「新築信仰のような物がある」と言われているように、集合住宅ではなく一軒家のマイホームに憧れを持つ人は非常に多いです。

ただ、実際に新築住宅の購入を検討した時には、一軒家は空き巣のターゲットになりやすいのではないか…という点に不安を感じる方も多いようです。実際に、建物全体にしっかりとセキュリティ対策が施されているマンションと比較すると、一軒家は空き巣に狙われやすいというデータも存在していて、家族が安全に暮らすことを考えると、一軒家ではなくマンションの高層階の方が良いのだろうか…と悩んでしまう場合もあると思います。

ただ、皆さんに知っておいてほしいのは、一軒家は空き巣に狙われやすいのは事実であるものの、空き巣のターゲットになる危険性を下げるための対策もきちんと考案されているということです。そこでこの記事では、諸外国と比較すると治安が良いと言われる日本における昨今の空き巣被害の状況や、空き巣が嫌がる家の特徴、また具体的な空き巣対策について解説したいと思います。これから、新築の一軒家を手に入れようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

日本国内の空き巣の発生状況!一軒家は空き巣に狙われやすいのか?

それではまず、日本国内における空き巣の発生状況をご紹介します。日本は、諸外国と比較すると、非常に治安が良いと言われていますが、昨今は「闇バイト」などと呼ばれる強盗被害なども急増しており、住まいの防犯対策が必要不可欠と言っても良いような状況になっています。

それでは、空き巣などの侵入犯罪についてはどのような住居が狙われやすくて、またどのような場所から家の中に侵入しているのでしょうか?ここでは、警察庁が空き巣などのデータを公表している「住まいる防犯110番」からいくつかのデータを引用してご紹介します。

日本国内における空き巣の発生状況


引用:「住まいる防犯110番」より

上のグラフは、平成10年から令和4年までの空き巣などの侵入窃盗の認知件数をグラフ化したものです。これからも分かるように、空き巣などの侵入窃盗は、平成14年をピークに年々減少傾向が続いています。これは、マンションなどのセキュリティの高い住居が増えたことや、一軒家でも空き巣被害を防ぐための防音対策がしっかりと施されるようになったのが要因でしょう。

ただ、皆さんにおさえておいてほしい事実は、確かに侵入窃盗の認知件数は年々減少しているのですが、それでも現在も1日当たり約43件もの侵入窃盗が発生しているということです。住宅の防犯性は年々高くなっているものの、未だ多くの住宅が被害に遭っているという事実がありますので、家族の安全や財産を守るためにもしっかりと対策を施す必要があるでしょう。

空き巣犯に狙われやすい住居の形状や手口について

引用:「住まいる防犯110番」より

令和4年に発生した侵入窃盗犯罪については、「空き巣」被害が約30%と最も多い手口となっています。空き巣は、留守宅に侵入して窃盗を行う犯罪を意味していますし、外出中も家の安全を守るための何らかの対策が必要不可欠と考えられるでしょう。
また、侵入窃盗被害に遭う建物の形状については、一軒家での被害が最も多く、全体の1/3を占めています。マンションなどの集合住宅は、オートロックや防犯カメラなど、セキュリティ対策が充実していることが求められるようになったこともあり、侵入窃盗犯には狙われにくくなっています。ちなみに、空き巣などの侵入窃盗が行われやすい時間帯は、10時~22時と言われています。一般的に「昼間は人の目があるし安全」と言ったイメージがあるかもしれませんが、空き巣などの侵入窃盗は、仕事や学校などで住人が家を空ける時間帯が狙われやすいとされています。

空き巣犯などの侵入口について

引用:「住まいる防犯110番」より

上手は、空き巣被害などの侵入経路をグラフ化したものです。これからも分かるように、一軒家や3階建て以下の共同住宅においては、窓からの侵入が圧倒的に多いです。手口については、建物の形状に関係なく「無締まり」が多く、その次に「ガラス破り」が続きます。「無締まり」とは、簡単に言うと窓やドアのカギを閉めずに外出して空き巣犯に侵入されたというパターンとなります。
例えば、近くのコンビニにちょっとした買い物に行く、子供の送迎で数十分だけ留守にするといった時には、鍵を閉めずに外出する人がいるのですが、空き巣は短時間でも被害に遭うケースがありますので、施錠は必ず行うように習慣づけましょう。

空き巣に狙われやすい家の特徴

ここまでの解説で、諸外国と比較しても治安が非常に良いと言われる日本でも、空き巣などの侵入犯罪のリスクは意外に大きいということが分かっていただけたと思います。それでは、空き巣などの侵入犯罪に狙われやすい家には、何か特徴のような物があるのでしょうか?

以下に、空き巣などの侵入犯罪に遭いやすいとされる一軒家の特徴をご紹介しますので、自宅が該当していないか確認してみると良いでしょう。

①防犯対策が不十分(していない)な家

空き巣に狙われやすい家の特徴として、真っ先に挙げられるポイントは「防犯対策が不十分もしくは全くしていない」と見受けられる家です。近年では、ホームセンターなどで、住人が自ら設置できるような防犯対策グッズが簡単に手に入るようになっています。例えば、強力な両面テープのような物で取り付けられるセンサーライトなども安価に販売されているのです。

それなのに、見るからに防犯対策が不十分だと見受けられるような家は少なくありません。例えば、玄関のカギが一つだけでさらに簡単に開けられるような古いものが使用されているなどと言った家は、防犯意識が低いとみなされ狙われやすくなります。もちろん、センサーライトや防犯カメラなど、空き巣対策のための防犯グッズが備えられていないような家も危険だと言わざるを得ません。
空き巣も、侵入が困難になる、証拠を残す可能性がある住宅を嫌がり、その逆の家を好みますので、いかにも侵入しやすそうな家は非常に危険です。

②人目に付きにくい場所に侵入口がある

通りから家の中が見えないようにしたいなど、昨今では住宅内で暮らす家族のプライバシーを重視したいという意向を持つ方が増えています。しかし、家のまわりを高い塀や生垣で囲って、道路から家の様子が確認できない状況は、空き巣犯に好まれるという問題があるのです。

当然、空き巣は犯行を他人に発見されては困ります。したがって、人目を気にすることなく窓やぶりや鍵の解錠などを実行できる環境が整った家というのは、空き巣犯にとっては非常に狙いやすくなるのです。南向きの家などは、道路からの視線が気になるため、塀や生垣を作りたくなるものですが、侵入窃盗被害を防ぐためには家の内部でプライバシーを確保するための対策を検討する方が良いかもしれません。
なお、家の周りを高い塀や生垣で囲っていなくても、そもそも人通りの少ない立地に家がある場合は、人目に付きにくいという理由で空き巣犯に狙われやすくなります。

③周辺が賑やかな場所に家がある

周辺が賑やかということは、人通りが多いことから侵入犯罪の被害にはあいにくいと考える方が多いと思います。上で紹介したように、空き巣などの侵入犯は、出来るだけ人目に付きにくい環境を好むからです。ただ、空き巣犯の侵入手口によっては、大きな音が生じる場合があるため、周辺が賑やかな立地の家は、意外に空き巣犯に好まれる傾向にあるとされています。窓破りなどで多少の音が生じても、周辺に騒音が多い環境だと、その音が目立たなくなるため、犯行がしやすいと考えるようです。

したがって、繁華街に近い、大きな音を生じさせる工事や工場が近くにある、線路の近くなどの立地の住宅は、防犯対策に力を入れておく方が良いです。こういった地域では、防音対策のために二重窓が採用されていて、近所の異変に気付きにくいという傾向があると言われていますので、皆さんが考えている以上に狙われやすいです。

④長期間留守にしていると判断される家

これは、家そのものの問題というよりは、住人さんの生活習慣などの問題です。例えば、郵便受けに郵便物が溜まっている、家の庭があれている、数日分の新聞が玄関などに放置されているなどと言った家は、「長期間留守にしている」「留守にしやすい家なのではないか」と空き巣犯に判断される可能性があります。

このような家は、空き巣の犯行の最中に、住人と鉢合わせる可能性が低くなるため、家の中をゆっくりと物色する時間があると考えられ、狙われやすくなります。実際に、こういった住宅では、給湯器などの大型住宅設備が盗まれるといった信じられないような被害に遭うこともあるようです。

空き巣が嫌がる家の特徴

それでは次に空き巣が嫌がる家の特徴についても解説します。簡単に言うと、上で紹介した特徴を持つ家の逆と考えればおおよそは正しいです。ここでは、いくつかの具体的なポイントをご紹介します。

①目に見える防犯対策が施されている

上で紹介したように、空き巣など侵入犯罪は、防犯意識が低い家を狙う傾向にあります。これは、防犯意識が低い家は、防犯ガラスや防犯カメラなどの対策が施されておらず、侵入がしやすく証拠が残りにくいと考えるからです。したがって、これとは逆に、目に見える防犯対策をしっかりと施すことで、防犯意識の高さをアピールして狙われにくくするということが可能です。

例えば、以下のような防犯対策が有効です。

  • 窓部分の防犯対策
    窓シャッターや窓の格子、目隠しルーバーなどは、窓からの侵入を防げるだけでなく「しっかりと侵入防止対策を施している!」というアピールになり、空き巣に狙われにくくなるという効果が期待できます。
  • 二重窓の採用
    二重窓は、窓の断熱や防音対策として人気になっています。ただ、防犯対策の面でも効果的な対策となります。二重窓は、窓を2枚設置することになるので、空き巣犯からすれば障害物が二倍になります。当然、窓を壊す際の音も2回生じますので、発見されるリスクが高くなります。こういった理由から、通常の窓を採用した家よりも狙われにくくなります。なお、窓の防犯対策では、ガラスを防犯ガラスに交換するという対策も非常に効果的です。ただ防犯ガラスは、狙われにくくするよりも、侵入を防ぐことが重視されています。
  • 人感センサーライト
    センサーライトは、人の存在を感知して自動でライトが点灯する防犯アイテムです。ライトが光れば自分の存在を知らせてしまうことになるため、こういったアイテムが設置されている住宅は狙われにくくなります。
  • 防犯カメラ
    防犯カメラは、犯罪の証拠を残すための設備と考えられています。しかし、空き巣犯からすると、自分の犯行が映像として残る危険があると判断するため、非常に高い威嚇効果も持つのです。

上記のような、空き巣犯からも視認できるような防犯対策は、「この家は防犯意識が高そう」という印象を与え、狙われにくくなるという効果も期待できます。なお、これらの設備に加えて、セキュリティ会社と契約しておけば、犯行中に警備員が駆け付ける可能性が高くなるため、より狙われにくくなります。

②侵入に時間がかかりそうな家

空き巣などの侵入犯罪は、人に気付かれないように犯行を行わなければいけません。当然、侵入に手こずり窓や玄関の前に長居するような家の場合、発見される可能性が高くなります。したがって、空き巣犯などは、侵入にある程度時間がかかりそうと判断できる家は、最初から狙わなくなるとされます。実際に、警察庁の住まいる防犯110番では以下のように紹介しています。

5分が分かれ目
侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。
引用:住まいる防犯110番

このように、空き巣に狙われたとしても5分間侵入に耐えることができれば、多くの場合、空き巣被害を防ぐことができるのです。具体的には、以下のような対策が有効です。

  • 玄関ドアの鍵対策
    玄関ドアのダブルロックや鍵穴を無くすなどの対策は、ピッキングによる侵入窃盗防止に非常に効果的です。玄関の鍵対策では、内側に補助錠を取り付ける方法もありますが、狙われにくくするにはダブルロックや鍵穴を無くすといった対策の方が有効です。
  • 二重窓の採用
    二重窓は、障害物が二倍になるので、空き巣犯からすると侵入に時間がかかるかも…という印象を与え、狙われにくくなります。
  • 防犯ガラス
    防犯ガラスは、大人の男性がバールなどで殴っても割れないほどの強度を誇ります。当然、破壊には大きな音が生じますし、穴をあけるにも時間がかかるため、狙われにくくなります。

③死角になる場所がない

空き巣は人目に付かないように犯行しなければいけません。当然、ピッキングや窓破りの現場を見られれば、警察に通報されることになります。そのため、上で紹介したように高い塀や生垣があって人目に付かない家が狙われやすくなるのです。

逆に言うと、道路などから見通しが良い家や身を隠しながら作業ができない家は敬遠するとされています。実際に、オープン外構で道路から敷地内が見渡せるような家は、下見の段階で空き巣の候補から外される可能性が高いとされます。

④整理整頓がされている

空き巣は、留守宅をターゲットとする犯罪です。つまり、常に誰かが在宅しているのではないかと考えられる家は敬遠する傾向が高いです。下見の段階で、郵便受けがいっぱいになっている、新聞が数日分放置されているなどと言った家は、不在にしがちと考えられ、狙われやすくなると紹介しました。

その逆に、これらの部分が常に整理整頓されている家は、在宅の可能性が高い、いつ人が帰ってくるか分からないという印象を与え、狙われにくくなります。

⑤犬を飼っている家は狙われにくい

これは、防犯対策とは違いますが、犬を飼っている家は侵入窃盗の被害に遭いにくいとされます。犬は、知らない人間が近づくと吠えるという習性があります。空き巣犯は、大きな音を嫌がりますし、いつもは吠えない犬が大きな声で吠えていれば、周囲が不振に感じて通報する可能性があります。したがって、家に近づいたときに、大きな声で吠える犬を飼っていれば、空き巣対策になります。

ただ、犬の中には、温和な性格で人懐っこい犬もいて、知らない人に対しても全く吠えないものもいます。このタイプの犬は空き巣対策としては効果が低いです。

空き巣が嫌がる家にするための具体的な方法について

それでは最後に、空き巣が嫌がる家を建てるためのポイントについて、具体的な設備などをご紹介します。ここで紹介する方法については、新築時に検討しておくのがおすすめですが、リフォーム工事で後付けすることも可能です。

窓格子や窓シャッターを設置する

上で紹介したように、一戸建ての侵入窃盗犯罪については、窓が侵入口になっているケースが最も多いです。逆に言えば、窓からの侵入を防げるような対策を施せば、空き巣被害に遭う可能性を低くすることが可能です。

空き巣が嫌がる家にするため、窓の対策を考えた際の最も簡単な方法が、窓格子を設置するという方法です。製品そのものも安価ですし、設置も容易なので、窓部分の防犯対策としては最もコストパフォーマンスが良いかもしれません。
窓部分の防犯対策としては、窓シャッターの設置も人気です。窓シャッターの場合は、台風などの強風を伴う自然災害があった際、飛来物で窓が破損することも防いでくれます。また、長期間家を留守にする際も、窓の防犯性を非常に高くしてくれるため、安全です。窓シャッターは、破壊するためには大きな音が生じますので、これが閉じられているだけで狙われにくくなります。

関連:新築住宅を建てるなら窓シャッターはつけた方が良い?防音や防災に役立つ窓シャッターのメリットと値段

二重窓にする

窓を二重窓にするという方法も、空き巣犯からすると障害物が二倍になるということから、有効な防犯対策になります。二重窓は、既存窓の内側にもう一枚窓を設置するだけと、非常に単純な方法です。注意が必要なのは、そこに住む人にとっても、窓が二枚になることから開閉時に同じ行動を二回しなくてはならなくなる点です。つまり、窓部分の利便性が低下してしまうという点が大きなデメリットです。

なお、二重窓は、窓部分の断熱性が向上するということから、防犯以外の効果も期待できます。住宅の断熱リフォームという扱いになるため、住宅省エネ2024キャンペーンの対象にもなり、補助金を受け取ることも可能です。新たに設置する窓の種類によっては、1箇所当たり5万円程度と、比較的安価に対策が施せるのもメリットです。

ダブルロックなど玄関の防犯対策を強化する

これから新築住宅の購入を検討している場合、玄関のカギの形状や数に着目すると良いでしょう。上述したように、空き巣犯などは、侵入に時間がかかると判断できる住宅は、候補から除外する可能性が高いです。当然、玄関のカギは1箇所よりも2カ所の方が侵入に時間がかかります。新築の場合、玄関ドアなどもデザイン性を重視する方が多いのですが、「空き巣が嫌がる家」ということを念頭に置いた場合、ダブルロックなどセキュリティ性の高いドアがおすすめです。

なお、空き巣の侵入方法としては「無締まり」が非常に多いです。これは、玄関などのカギを閉めずに外出しているということです。この部分の対策としては、玄関ドアの施錠をオートロックにするというのも空き巣対策として有効です。最近では、スマホと連携させる玄関キーやカードキー、指紋認証など、さまざまなタイプの玄関ドアが登場しています。このタイプのドアを設置すれば、鍵穴もなくなりますし、鍵の閉め忘れも防げます。

センサーライト・防犯カメラを設置する

センサーライトと防犯カメラが整えられている家は、空き巣の被害に遭いにくいです。センサーライトは、そこに誰かが存在することを示しますので、自分の存在を知られたくない空き巣犯にとっては迷惑な設備となります。防犯カメラに関しては、空き巣犯にとって、自分の姿が映像として残ってしまう可能性があるため、最も嫌がる設備の一つと言えるでしょう。

センサーカメラや防犯カメラは、空き巣などの被害に遭わなければ「コストをかけても意味がなかった…」と感じる方もいるようです。しかし、これらの設備は、空き巣に狙われにくくするという目的もありますので、被害に遭っていないということはコストをかけただけの効果が得られていると考えるべきものなのです。防犯カメラは、犯罪の証拠を残すためだけのものではなく、未然に犯行を防ぐ設備でもあるのです。

ちなみに、センサーライトではなく、暗くなると自動で点灯するタイプの照明を家の各所に設置するという対策も新築なら有効です。空き巣は明るい場所を嫌いますので、夜間でもライトが点灯して明るさが保たれている家を嫌います。

関連:一戸建てに防犯カメラが必要な理由。家族の安全を守るため、防犯カメラを設置すべき場所もご紹介します

死角になる場所は砂利を敷く

住宅の狭い通路などに砂利が敷かれているのを見かけることは多いと思います。これは、雑草を隠すという効果もあるのですが、主な目的は空き巣犯などを遠ざけるための防犯対策なのです。

砂利を敷いた通路の上を歩く際には、石と石が擦れあって音が生じるようになるので、人目に付きたくない空き巣犯などは侵入をためらうようになるとされています。家全体に砂利を敷くと、自分たちも生活がしにくくなりますので、道路から人目に付きにくい場所など、家の中で死角になっている位置の防犯対策として検討すると良いでしょう。新築時は、業者に言えば対策を施してくれますが、リフォームの場合は自分で砂利を購入して敷き詰める方が安くつくでしょう。通路用の砂利はホームセンターなどで販売されているので、それを購入してまいておけば良いだけです。

オープン外構を採用する

家の敷地内が見えなくなるような高い塀や生垣は、空き巣に好まれる条件が整ってしまいます。ただ、フェンスなどを建てなければ、道路から敷地内が丸見えになってしまうため、人目が気になって生活がしにくくなる可能性があります。

こういった場合におすすめなのが、オープン外構と呼ばれるタイプのフェンスを設置するという方法です。オープン外構であれば、格子状になっているため、完全に人目を遮る事がなく、空き巣などは人目が気になって狙いにくくなるとされています。逆にそこに住む人にとっては、適度に人目を遮る、子供やペットが敷地から飛び出すことを防ぐなどの効果が期待できますので、非常に有効な設備になります。

まとめ

今回は、空き巣が嫌がる家の条件や、新築時に空き巣に狙われにくくするための対策などについて解説しました。記事内でご紹介したように、諸外国と比較しても、治安が非常に良いとされる日本でも、1日に40件以上の侵入窃盗が発生していると言われているのです。

特に注意したいのは、空き巣などの侵入犯罪は、防犯対策が不十分な一軒家が最も狙われやすいとされていて、これから新築戸建て住宅の購入を考えている方にとっては、防犯対策に手を抜くことは絶対にできない状況になっているのです。
記事内では、具体的な防犯対策についてもご紹介していますので、これから家の購入を考えている方も、既にマイホームを手に入れている方もぜひ参考にしてみてください。

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